米韓同盟“消滅リスク”で韓国経済と米の次の一手|プライムニュース

面白くて役に立つプライムニュースですが、なかでも鈴置高史氏(日経編集委員)・真田幸光氏がゲストの時は何度も噴き出すくらいの面白さです。
知性が高い方のユーモアを交えた発言や、メジャーメディアでは報道しない裏話がポロポロ出てきて、今一番面白いです。
9月5日の放送も期待以上の面白さでした。検索すると、私のようなプライムニュースフリークも多く、2人の大ファンも多いようで、取りあげた個人サイトがたくさん出てきます。

 

米韓同盟“消滅リスク”と韓国経済

*放送タイトルは若干違ったか「米韓同盟“消滅リスク”と韓国経済と米韓同盟に及ぼす影響」だったかな。少し違うかも知れません。一週間経過でリンクが外されるので確認できませんでした。(9/5日放送)内容は、きっちりメモしました。番組進行に沿って書いていますが、分かりやすくするために一部時系列とズレている箇所があります。

 

文政権の本質~米韓同盟こそが半島を分断している

「米韓同盟が品等を分断している諸悪の根源である」という内容の有名な左翼の本があるそうですが、文大統領は自伝で『大学生の時に読んで非常に感動した。」と書いているそうです。また、大統領選直前の東亜日報の「国民が1冊読むべき本は?」というアンケートに答えてこの本を上げていたそうです。

鈴置氏
若いときに左翼の本にかぶれる人はいるんだけど
いい年こいて(発言忠実にかいてますw)
2017年の選挙前に、まだその本を持ち出している・・・
つまり、(あまりにも現実からかけ離れているので思いも寄らないことですが)
  • 文大統領は本気で米国離れを考えている。
  • 政権発足時から米だけでなく、むしろ真っ先に、日本から離れることを目的にしていた。

米国の傘の下にいるからこそ安定して経済に注力でき、国の発展ができる。
という認識がない。ここが日本との大きな違いですね。
日本がこれまでの対韓姿勢を切り替えて、ホワイト国から外したことで経済的に大きなマイナスが生た。米韓日の信頼関係あってこその韓国の発展だった、その現実が理解できていない。
だからこそ、強気に離米を表立って表明できているわけです。

「知らん」ちゅうんは強いなぁ。
       はぁ・・・

韓国経済の現状~すでに衰退期・デフレ化している

鈴置高史氏の話ですが、韓国は政府支出が収入より大きくなり、国としての伸びる力は無くなっている。GDPは実質マイナスになっているし、ウォンの金利がドルの金利より下がっている。これは典型的な衰退期を示している。
その原因は高齢化と人口減少。

それは日本も同じちゃうんか?
日本も危ういちゅうことかいな?

司会者もオッチャンと同じ指摘をしましたが、おなじ「急速な高齢化」「人口減少」問題を抱える日本と比較して

鈴置氏
国力がまったく違うんですよ。
精力絶倫のおじさんと、精力の無いおじさんの違い。
(精力が)ないおじさんは免疫力がないからすぐに風邪を引く。

なんや、そら又、えらい分かりやすい例えやなぁw
反町氏(司会者)の
「韓国経済はどうしたら良いんですか?」
「救済策はあるんですか?」という質問に対する答え。

鈴置氏
サムスンの国有化ですよ。

 

え~ッ!!!誰がそんなこと言ってるんですか?

鈴置氏 、続けて
「左翼ですよ。朝鮮日報電子版に出てたんですが、ベネズエラのチャベスがやったのと同じですよ。朝鮮日報はすごいこと書いてましたよ。
『サムスンの儲けの3分の1を国民に配れば良い。』と。(笑)
左翼にとっては「サムスン一族だけがいい思いをしている。」という感情がありますからねぇ。」
*ちなみにこの左翼が文政権の支持基盤。
もうひとりのゲスト佐藤正久外務副大臣が
「すでにサムスンは空洞化してます。海外(ベトン)に移転しています。」と指摘。ここで財閥系企業の空洞化が話題になり、韓国からの資金流出が示されました。

サムスンはベトナムに主力移転しており、文政権はそれをよく思っていない。
(トップを裁判で拘束していますね)
サムスン以外の財閥系企業に対しても国有化の動きが出てもおかしくないようです。
なのでそれらの企業は早々に対策し、実情はすでに空洞化している。

国内企業すらこうなのだから、海外資本にとってはさらにリスクの高い状況で、すでに海外資金は引き上げている。
つまり、韓国には資金がなくなっています。個人レベルでも株が下がって、ウォンを売る人も増えるのではないでしょうか。

 

サムスンの行く末

米はファウェイトの関係が強いからサムスンをよく思っていない。
サムスンは経営者が裁判中でもあり、かなりの危機感がある。
サムスンが生き残るには米企業になるしかない。すでに株主の57%は外人株主です。

「GSOMIA破棄」後、米の次の一手は

トランプ大統領は「どうなるか見てみよう」という口癖で済ましていますが、これは事情を知らない(知ろうとしないw)からよりも、そもそも韓国に対して興味が無いことを示しているそうです。
この回では指摘されませんでしたが、トランプ大統領はともかく、軍は韓国の「GSOMIA破棄」とその後の文政権の発言に激怒しているそうです。このまま、見過ごすはずはありません。
そこで米の次の一手に興味が湧きますね。私的には文政権の終焉を画策!?と思いましたが、それより有効な策があるようです。
米が今回の「GSOMIA破棄」に反応して、韓国に圧力をかけるとすれば「通貨危機」が考えられる。
軍事の締め付けを経済でやると、締め付けたことがあからさまにならず好都合。
具体的には「在韓米軍駐留費を高くする」ことが考えられる。

 

すぐそこに迫る通貨危機

そもそも韓国は恒常的にドル資金が足りない。ドル準備高があると言っているが、それはオーバーナイト=(翌日渡しの資金決済)なので、翌日に返せなければ、即、テクニカルデフォルト(=不渡り)する。
債券の発行主体が資金面的には支払い能力があるにもかかわらず、債務不履行(デフォルト状態となること)を起こす可能性がある。
今の韓国は1997年のアジア通貨危機の状況に非常に似ている、あの時よりひどい状況と指摘。

*ここらはイマイチ理解できなかったですが、要するに、韓国経済はあっという間に崩落してもおかしくない状況、というのはわかりました。

中国の出方

司会者が「中国が韓国を助ける可能性はないのか?」と問いかけましたが、中国は今の米中関係を考えたときへたなことは出来ない状況。それに中国はドルは持ってないですから、すぐには助けられない。
ゲストの結論はとっくに出ているようで、韓国経済を救済する策はゼロ。

真田氏
自滅の道を進んでいるのに誰も助けることが出来ない。

鈴置氏
今まさに、ひとつの国が破滅に進んでいくところを
見ているのかも知れない。
          絶句
このあとに続いた真田幸光氏(愛知淑徳大学教授)の話が又興味深かった。

文大統領の戦略(夢想)

文大統領の心の支えはロシア。(ぬあんと!)
文大統領の描く戦略(ゲストは夢想と決めつけてましたがw)は次の様な物だそうです。
北朝鮮の労働力と韓国の経済力で、ロシアのインフラ開発を請け負う。
これについてはプーチン大統領も黙認している模様。
その資金はBRIKS銀行から融資してもらう。
BRIKS銀行 
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)が設立した国際開発銀行。発展途上国にインフラ整備資金を融資する。本部は上海

BRIKS銀行の出資国として中国も参加しているで、こちらとも距離を縮め、将来的にアメリカから離れてロシアと経済圏を構築する。

これは突然聞くと「なんじゃそら」ってなりますが、遠藤誉女史の指摘にあるように(ここで書いてます。)あながち驚くことも無いのかも知れません。文大統領の気付かないしたたかなプーチン&習近平戦略があるのは間違いなさそうです。

米の核ではなく北の核を頼る文政権

この文大統領の戦略(夢想)で重要な要素が北朝鮮の核です。文政権は北の核武装に反対と言っていますが、本音は北の核を自らに都合良く使いたいと考えている。
反対といいながら、結果的に核開発に協力になったと言われていますが、結果的ではなく始めからその意図での確信犯だった・・・かも。
同じ核の傘に入るにしてもそれは米の傘ではなく、北朝鮮と一緒になることを考えているという事ですね。
半島に核があれば、米国だけでなく対中、対露にも臆することなく対峙できる、と考えているようです。
文大統領の戦略にとっては北の核は大きな魅力で、本音は反対ではない、というのが見えます。となれば、これは日本にとっては大きな脅威になりますね。

 

日本の対応はどうあるべきか

日米関係が非常に大事になる。

鈴置氏がイギリスの韓国専門家の話しを紹介してました。その人が言うには・・・
『日本はイギリスを見習え』 
イギリスも日本と同じ島国で、大陸のフランス・ドイツなどと度々戦争を繰り返してきました。そこで得た教訓が「海洋国家は大陸に深入りするな」だそうです。
当然、EU加盟とドーバートンネルは大失敗たったと。

『くれぐれも日韓トンネルなど作らないように。』というのがアドバイスだそうです。

 

 

文章にすると長くなりましたが、番組はどの部分も身を乗り出す面白さで、あっという間に終了しました。

 

補 足

いつまで見られるか不明ですが、ここにこの回の放送動画があります。
http://jpnews-video.com/onebyone/2019/190905/0/

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