これ、富士川です。購入する物件の前は富士川沿いに走る国道です。
素晴らしいでしょう。山に隠れているけど山の向こうに富士山があるんですよねー。
物件は築57年ということで、築年数を条件にフィルタリングしている人には引っかからない。なので、空き家パンクにそこそこの期間、残っていたと思われます。
わたしは建売りやハウスメーカーの家は築30年でも厳しいな、と思っていますが、そうでなければ(注文住宅)逆にお宝があるのではないか、と思って探していました。
この物件は、何度かリフォーム、増築されていて築57年を額面通りに受けることはないのではないか、と思って候補にしました。何より間取りが使い勝手が良く、開口部がやたらに多いんですよ。日当たりと風通し、これがワタシ的チェックポイントです。
外観確認は一人で見に行きましたが、売り主と見延町役場の方、不動産屋さん同席の内見にはインスペクター(建物判断士)も同席してもらいました。費用はかかりますが、素人にはわからないところも多いし、何より、売り主さんが近くにいると、気が引けてあちこち見る事ができないからです。
インスペクターの仕事は徐々に認知されて、今回お願いした「さくら事務所」さんは全国展開している業界の牽引役のようです。こちらの会社は、マンションの修繕委員になった直後に「マンション管理」の勉強で検索して見つけました。
さくら事務所さんはマンション管理コンサルタントもやっていて、「マンションの理事になったら」というテーマで無料のメルマガを発行しています。委員をやめるまで購読していましたが、「これが無料?」というハイレベルでしたから、迷わずこちらにお願いしました。
静岡から出張してきた二級建築士の方は、いろんな機器も使って、外回り・室内をくまなく精査され、4時間くらいの作業の後、すべての項目について現場を指し示しながら所見を説明してくれました。ここまでやってもらうとは思いませんでした。
しかも、数日後にその内容を文書化したレポートが届いたのですが、これが50ページもあります。画像付きの詳細なものです。出張費など含めて9.5万くらいでしたが、満足できる仕事ぶりでした。
インスペクターの仕事は客観的立場で建物の状態を診断する、というもので、売り買いに関わる発言はしないことになっています。しかし、印象からなんとなく伝わります(^^)
家自体の傾きが殆どないそうで、面白いのが木造ではないらしい、ということです。実際鉄骨とコンクリがわかる場所があり、肝心な駆体(?)部分は鉄筋コンクリート構造で、そこから縁側とか玄関などを付け足している構造です。
「こういう建物は始めてですよ・・・」と個人的にも興味を持たれたようです。
自分の見た印象、インスペクターの所見から、何も問題がないと結論が出せて、購入を決めました。契約は千葉在住の売主さんの都合で月末になるのですが、それまでにリフォームをしてもいいことになりました。ちなみに売主さんは相続されたご長男で千葉在住。弟さんが物件近くに住んでいて、物件の管理は弟さんがやっています。これまでお会いしたのはこの弟さんご夫婦で、登記上のオーナーとは契約日にお会いする段取りです。
システムキッチンがかなり汚れているので、これを新しくしたい。
IHでなく、プロパンガスにしたいです。
とお話したら、「身内に燃料関連の仕事をしているものがいるので、できれば使ってもらえないか」というお申し出がありました。うわ、渡りに船のお話です。
で、早速、昨日、リフォームの打ち合わせに行きました。
システムキッチンを取り替えるのは大変な作業になるようで、床も傷んでいたから、はじめに床をきれいにして・・・という流れになりました。(キッチンだけなら6畳もないので)そこで、お仲間の大工さんも加わって、あっという間に目鼻がつきました。
システムキッチンというのはオーダーなんですねぇ。物件のサイズの事情でそうならざるを得ないのかと思いましたが、そもそもそういうもののようです。団地は一律同じサイズだから簡単だったのでしょうね。で、見積もりはまだなのですが、そこそこ掛かりそうな雰囲気だったなぁ(>_<) それでも、何も知らない業者に頼むよりは遥かに安くなると思われます。ガス屋さんも大工さんも「そんなことに金かけることはないよ、肝心なとこだけやればいいんだよ。」と何度も言ってましたもん。
空き家になって7年位だそうですが、せいぜい1年くらい放置、としか見えません。
買い物ついでに換気、掃除をしたり、草むしりしたりなさっていたそうです。残留物も業者を何度か使われて大半片付けられたそうですが、それでもまだあれこれ残っていて、片付けは相当大変だと思いました。押し入れがたくさんあって、プラケースできれいに整頓されてます。プラケース、20個はありそうでした。
(絶対趣味じゃないけどw)お高いんだろうな、という家具が残っていて「使ってくださるなら置いときます。」と言われましたが・・・。
こういう重厚な家具が4棹、半分の高さのものもありました。さすがにご遠慮しました。
この食器棚。すごく重くて撤去するのも大変そうで、これはこのまま残しておくことになりました。ワタシ的にはまったく趣味ではないので(>_<)ですが、塗装で誤魔化せそうだからお譲りいただくことにしました。
これもお断りできなかった・・・(>_<) これもなんとか化けさせられそうだから。
そう、片付け切れずに残っているものを見ても、売主さんはとても裕福な一族に思われます。庭木も業者をよんで剪定されたそうで、始めて見たときよりきれいにされていました。枯れ木は撤去されて、あとは藤棚の剪定だけ。これも近々なさるとのこと。
この売主さん(弟さんの方)とはちょっと不思議なめぐり合わせもありましたが、長くなるので割愛しました。機会があれば又書きます。
赤部分が敷地で130坪くらい。建物は33坪くらい。で、480万円ででていましたが、リフォーム費用もかかるから、と450万にしていただきました。
右隣も空き家です。持ち主は大工さんで「大工として朽ちるのは見たくない。」と近々更地にされるそうです。その後も、何も建てるつもりはないそうで見晴らしが良くなりそうです。
引っ越しは来月中旬を予定しています。