糖質悪者説、低炭水化物ダイエット、鵜呑みにするのは危険

このブログでも食に関する情報をあれこれ書いているので、やぶ蛇になりそうですが・・・(^^ゞ 
食べ物を含めた広い範囲の健康情報は鵜呑みにすると危険ですね。

私的に「気をつけないと怖いな」と思うのがテレビの情報番組です。
医師の情報が一番アヤシイと(笑)
臨床でなく基礎研究の医学博士は別として、病人を相手にしている臨床医師の話はアヤシイとまでは言いませんが、自分には役に立たない、と思います。
なぜなら私は健康だから(笑)

そもそもは発症した人に対するアドバイスが拡大解釈されて、あたかも健康な人もそうすることが健康維持に寄与する・・・というような流れが出来ていたりします。

代表的なものが「糖質制限」です。
「糖質制限」は糖尿病治療にめざましい成果を上げているということで、次のようなことがその根拠になっています。

糖質制限の根拠となる理論
砂糖や炭水化物をとらなくても、肝臓の中で脂肪やアミノ酸から糖を作る「糖新生」というメカニズムが働く。さらにケトン体回路というものが回り始めて脂質からエネルギーを生産できるから、糖質を多く含む炭水化物などは摂らなくても問題ない。

 

「糖質制限をやりたい」と考えて、そのやり方をネットで調べてみると、結構な記事が見つかります。
ほぼまちがいなく記述されていることに次のようなものがあります。

糖質制限を始めると、糖質不足で低血糖が起きてふらつくようになるが、これはケトン体回路ができる過程の始まりで、これを乗りこえれば脂質からエネルギーを作れるようになって炭水化物はいらなくなる。
なので、ここで止めずに継続するのがポイントになる。

更に検索すると「Yahoo!知恵袋」で、こんな質問もありました。

糖質制限して20日経ちました。ケトン体試験紙も買って毎日測ってますが、ケトン体がでません。一日、30グラム以下しか糖質はとってません。どうしてかわかる方、いましたら教えてください。

あまりに愚かですよね。

「糖質制限」は糖尿病治療として有効で、結果的に患者が減量した、ということを、健康な人までも「ダイエット法」として実行しているのです。
健康な人にとって「糖質制限」がどのような影響を与えるかというデータもないし、エビデンスもないのに。

よく考えてみると、このケトン体回路を作る必要があるのは「糖尿病」を発症して「糖質を制限」する必要があるからで、健康な人にはその必要がないのです。
なのに、いつの間にか「糖質制限」する必要に迫られていない健康な人も(用心のため)糖分は控え目にした方が良い、という話になっています・・・よね。

なんなんだ、これ!?

 

 

なんてな事を、1日に数回、ふらつくようになってから考えてましたら、こんな記事を見つけました。(こんな感じで、考えている事とネット記事がシンクロすることがよくあります。)
▶ 低炭水化物ダイエットと日本食のウソ?ホント?

ここに詳しく書かれていますが、すでに発症した病人のエビデンスはあるが、健康な人を対象にしたエビデンスはほぼないそうです。
すでに発症したひとの治験データを拡大解釈して、健康な人に当てはめる。
これって、相当に乱暴なことでは!?(笑)

テレビでもネットでも反応が良いので「健康情報」があふれています。伝言ゲームのように内容が少しづつ変化して伝播していき・・・そもそもの情報発信もとも見つけにくくなっていますよね。
が、このエビデンスというものも都合良く扱われていますね。
先ほどの記事でも「エビデンスそのもののレベルを精査しないといけない」と指摘しています。そうなると素人には無理な話。

ネットの情報については、Googleの検索エンジンの基準に沿う形で専門家のエビデンスをつけなければ検索結果に上位表示されない・・・という流れが出来ています。
なので、自分の書いた内容に裏付けをつける、信頼性をつける目的で元ネタの所在を示したコンテンツも増えています。こういう記事は元ネタまでアクセス出来ますから、しっかり確かめたいときに助かります。

テレビ番組で解説したことでも
「専門家のいうことだから」
と鵜呑みにせず、ネットで確認してみましょう。

 

・・・と、ブツクサつぶやきながら、今日も元気よく炭水化物を食べましたよ(笑)

《私的追考》
まずは「自分の健康は自分で管理する」という意識を持つ、って事ですよね。

若くて健康なときは、体調の変化に気がつきにくいですよ。
身体の調整能力が高いので、不調のアローワンスが広いですからね。
無理が利きます!
それが若いってことですから。

それが、自分でも「ん!?」と感じることが増えてきたなら、「体調管理」を意識する良いタイミングですよ。
逆説的ですが、身体の調整能力がソコソコ落ちると、不調に気がつきやすくなっている。ということは、なにがしか対策するとその反応も認識できるので、自分なりの身体との付き合い方が作れるようになります。

健康管理のキモは自分の身体の声をキャッチする感度を高めることだと思います。
「身体との付き合い」なんて、それまで意識していなくても、体調の変化に気付いて対策する、ということを繰り返していくと、身体とのやりとりの密度を濃くすることが出来るようになります。自分では対策がわからなくても、身体の不調に気付けば早期に専門家に頼ることも出来ますしね。

しっかり健康管理しよう、と決めたら、具体的になにをするか?
私的オススメは記録を残すことです。

体調管理の具体策(ご提案)
  1. 自分がどんな生活(特に食に関して)をしているか
  2. 体調について何か気がついたことがあったか
  3. 何か対策したか、その後、どうなったか

 

あ~、そういえば・・・こういう痛みは前にもあったなぁ。あの時はどうしてなおしたんだっけなぁ!?

 

という感じで、あとになるとそういうことはさっぱり忘れています(^^ゞ
そういういう意味でもブログっていうのは重宝ですよね。
ダラダラと日常を書き綴りながらも、ハマった食べ物や、レシピの記録になります。
体調に関するカテゴリーやタグを作っておけばあとから調べるのに便利です。
メディアやネットで気付いた健康知識なども加えれば、他人はともかく、自分にはお宝アーカイブになります♪

 

 

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