年越し蕎麦に「十割そば 芯せいろ」乾麺と思えぬ喉ごし、濃厚な蕎麦湯

私が年越し蕎麦を食べるようになったのはつい最近です。というのも、それまで、さほど蕎麦が美味いと思ったことがなかったからでしょう。蕎麦ブームで味にこだわる蕎麦屋が増え、「美味い蕎麦は美味いんだ」とようやく知ったのでした。

知り合いに近所の隠れた名店(まさに隠れて、地元住民しか知らないレベルではありましたがw)を教えてもらって、毎年その店で年越し蕎麦を食べていましたが、店主の死去で閉店。

以来、美味しい蕎麦に縁遠くなっていた頃、ネットでこの蕎麦の評判を読みました。
URLを見失いましたが、全国の蕎麦の乾麺を食べ尽くして、それぞれの乾麺を細かな基準で採点・評価している個人サイトがありました。
そこでダントツ評価を得ていたのが【十割そば 芯せいろ】でした。

 

乾麺としてはかなり高額ですね。駄目元で近所で探したら、よく行くスーパーオオゼキに400円切った価格で売ってました。ラッキ-♪

この蕎麦は「十割そば」に強いこだわりのある「十割そば本舗・かじの」の商品のなかでも上位ランクの商品。
名前に「芯」とあるのは、そばの実の中心「芯のそば粉」を加えた、今までにない「十割そば」だからです。しかも、食塩無添加で、まさにそば粉だけで作られているんですよ。商品説明を見ると・・・

    • すっきりとしたのど越し
    • 奥深い確かな香り
    • 口に広がる上品な甘み
    • 旨みある濃厚なそば湯

 

なかなかの自信ですよね。
ところが、食べると多いに納得!

 

ゆで時間が6分で少し長いですが、これを守るのが鉄則です。ちょっと茹ですぎると途端にスッキリとした喉ごしが味わえません。
ちなみに 水漬けパスタの要領で茹でようとしたことがありますが、なんと!水につけている間にすっかり溶けてしまいました。グルテン類が含まれていない証拠ですね。
 関連記事 水につけてから茹でる「水漬けパスタ」でセモリナ粉パスタもモッチモチ

 

茹でた麺は、だまって出されたら「乾麺」とは思わない風味、噛むたびに感じる蕎麦らしいほのかな甘さがあって、他の乾麺にはない魅力です。

蕎麦を茹でた鍋の蕎麦湯
蕎麦湯も他の乾麺では考えられない濃さで、どろっとしているだけではありません。
そば粉の風味が凝縮された美味い蕎麦湯。蕎麦湯だけでもいただけるおいしさです。「乾麺でここまでか!」と感嘆しますよ~。

私的には、蕎麦もさることながら蕎麦湯を味わいたくてこの麺を使っているくらいです。

 

ところで蕎麦湯を飲む習慣はごく一部の地域、信州(現・長野県)の習慣で、江戸では江戸時代中期の時点でまだ一般的ではなかったそうです。
また、栄養分析ができる現代になってわかったことですが、蕎麦にルチンが溶け出ることはほとんど期待できないのだそうです。

ルチンには天然ルチンと人工ルチン(α-グリコシルルチン)があり、水に溶けるのは人工ルチンの方だけ。
ということは十割蕎麦の蕎麦湯といえども、ルチンは含まれていないのです・・・。
ざんね~ん
しかし、蕎麦湯にはルチン以外の栄養が含まれていますから、飲まないのはもったいない。何せ、おいしいですもん。

蕎麦の栄養
ポリフェノールのルティンは抗酸化作用があり、ビタミンCの吸収を助ける。血圧の上昇を抑え、血管強化や血行をよくし、血液をサラサラにする効果が期待されます。
ビタミンB1、B2とコリン。食物繊維。
特筆すべきは、蕎麦のたんぱく質は【レジスタントプロティン】と呼ばれる、脂肪の吸収を抑える珍しいたんぱく質です。

 

「そばつゆ」は自分で作るよりまちがいなく美味いので「丸天 天翔揖保のつゆ」使っています。

この価格で!?と驚くらいの旨さです。
素麺や煮物にも使えますが、私は蕎麦にしか使いません。蕎麦にはこれが一番合うし、これは蕎麦に一番合うのです。
なので他のことに使うのはもったいなくて・・・。

 

おまけに~年越し蕎麦の由来

麺状のソバが登場したのは江戸時代で、年越し蕎麦の風習も江戸時代に定着したと言われています。
年越しに蕎麦を食べるようになった理由は諸説あります・・・

  1. 長く細く生きられるように
    これが一般的ですかね・・・
  2. 一年間の嫌なことを切り捨てる
    おお。これは良いですね。私も今年は最悪だった。蕎麦1杯では足りないわ!
  3. 新しい年の金運を願って
    これは、江戸時代の金銀細工師が、散らかった金粉をソバ粉を使って集めていたことから来ているそうですよ。

 

みなさま
今年1年、拙いブログへご訪問下さりありがとうございました。
良いお年を~♪

 

 

 

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