若返り物質ポリアミンを含む食品とポリアミンを増やすLKM512菌

ポリアミンは細胞を若返らせて老化を遅らせることが出来る健康長寿に欠かせない物質です。納豆や椎茸、チーズなどの身近な食品に含まれています。

ポリアミン全般については以下の記事に書いています。

この記事では「ポリアミンを含む食べ物」とポリアミンを増やすLKM512菌について書いています。

 

ボリアミンを含む食べもの

ポリアミン含有比較のグラフ

*このグラフは(エクセルではなく描画ソフトで作ったので)数値を厳密にグラフ化したものではありませんが、ポリアミンを含む食品の特長を知るのには役に立つと思います。

大豆や金時豆などの豆類には高濃度のポリアミンが含まれています。高ポリアミン食の代表格は大豆です。
椎茸、マッシュルームなどのキノコ類もポリアミ ンが多く含まれている食品です。

 

ポリアミンは発酵で増える

特徴的なのは、微生物による発酵過程でポリアミンが たくさん作られることです。
原料にポリアミンが含まれていなくても、発酵の過程で多量のポリアミンが増えるのです。
もともとポリアミン濃度の高い大豆を発酵させて作った、日本の伝統食品である味噌、醤油、納豆はポリアミン濃度が最も高い食品です。

牛乳にはポリアミンは 殆ど含まれていませんが、牛乳を発酵させてつくったチーズや、発酵の進んだヨーグル トには高濃度のポリアミンが含まれています。
チーズに含まれるポリアミンは、チーズの種類や熟成度で一般的に熟成が進んだもの程多く含んでいるようです。

長寿県の沖縄では、泡盛を作る時にで きるもろみ(黒麹菌の発酵による米麹)を昔から料理に使っています。このような発酵物質の中には多量のポリアミンが含まれています。

 

腸内細菌がポリアミンを増やす

野菜は意外とポリアミンが少 ないのですが、多く含まれる食物繊維が腸内細菌のエサになり、微生物の活動が盛んになり、ポリアミン合成を促進します。
ある種の腸内細菌がふえると「腸でのポリアミンの生成能力」が高くなります。

 

最強のポリアミン食品・納豆
納豆は材料の大豆自体がポリアミンが多く、さらに発酵によってポリアミンが増えているのですから高ポリアミン食の要素をすべて持っていることがわかります。
しかも、納豆に含まれるポリアミンだけでなく、食物繊維が腸内細菌のエサになり、腸でのポリアミン生成の環境を整えるところまで働いてくれるのです。

納豆のポリアミン説明図

 

「5分でわかるポリアミン」~早田邦康先生の講演資料 

全国納豆協同組合連合会のサイト内に、20年3月に行われた早田先生の「アンチエイジング物質・「ポリアミン」の新機能研究~記者発表~と題する講演のPDFファイルを見つけました。
印刷してじっくり勉強しましょう(^_^)

▶ ▶ ▶ 5分でわかるポリアミン~見えてきた本当のアンチエイジング 
納豆に含まれるポリアミンが老化と動脈硬化を防止する
早田邦康先生(自治医科大学附属さいたま医療センター循環器病臨床医学研究所所⻑教授)

 

ポリアミンを増やすビフィズス菌「LKM512」

メイトー(協同乳業)は、腸内環境を整えることで腸内のポリアミンを増やす研究に取り組んで、「LKM512」というビフィズス菌に注目しました。

「LKM512」は胃酸でダメージを受けずに腸まで生きて到達する能力が高く、さらに大腸で増殖するという特徴があります。
便秘が改善されたり、アトピーのかゆみがひいたり、とさまざまな効果が確認され、国際的な科学雑誌にその研究成果が発表されています。
ケタ違いの高い生存率を誇り、腸へ到達し、大腸で増えることがわかっています。 また、元気なLKM512はお腹のなかで体によい“ポリアミン”を作ります。 このように善玉物質を作ることが詳細に研究されているのは「LKM512」だけです。 引用元 協同乳業メイトーサイト

 

《補足》 上の引用のなかの下線部分の「LKM512菌」がポリアミンを作るという部分についてですが、いささか疑問に思ったのでメイトーに問い合わせました。
以下のご連絡ありました。
この記事作成時点ではそのように判断していましたが、その後の研究により「LKM512菌」自体がポリアミンを作るのではなく、「LKM512菌」が増えることで腸内細菌のバランスが好転してポリアミンを生成しやすい環境に変化します。これにより腸でのポリアミン生成能力が高まるということがわかりました。
以上、記事訂正いたします。

 

「LKM512」菌ヨーグルトを手作り

メイトーオリジナルのヨーグルトメーカーと「LKM512菌」のセットが販売されています。

「LKM512菌」とヨーグルトメーカーセットのヨーグルトメーカー(メイトーオリジナル)はなかなのスグレモノですよ。
まわりに作り方がプリントされています。
種菌を入れてよく混ぜた牛乳パックに巻き付けてマジックテープで止めるだけです。
温度管理だけのシンプル機能でタイマーはありませんが、外すと平らになりますから収納に便利です。

【お知らせ】2021/5/31

 

 

これまで取り扱いのあったショップでは「KM512菌サプリ」に切り替えるようです。

アマゾンにも種菌はないのですが「強化型ビフィズス菌 LKM512」サプリがありますよ~♪

 

作ってみました

始めに、200ccくらいの牛乳に種菌をよく混ぜ合わせて、30度位に温めた牛乳に溶かしてヨーグルターを巻き付け、9時間くらいで完成。種菌から作るときは時間がかかります。
途中で心配になって牛乳を揺らしたりすると、そこでもう固まらなくなります。なので、様子見はせずじっと待ちます。(^^ゞ

販売ショップの説明には「作ったヨーグルト利用ではつくれない」とありましたが、作れますよ。種菌から作るよりも速く出来上がります。コツは、作ってからあまり日が経たないうちに(新鮮なうちに)、少し多めに(牛乳500ccに100cc位)いれて作っています。
日にちがたったものは上手く行かないこともありました。

こうして作ったヨーグルトを何度も使えますから、始めの種菌は高いですが、コスパを下げられます。
出来てすぐは幾分酸味がありますが、半日くらいすると酸味が全くなくなって美味しいです。
「LKM512菌」抜きでお味だけの判断でも、私的にはベストスリーに入れますよ♪
食べてその日のうちに便意があるというのは他のヨーグルトと違う優位点ですね。なのでお出かけ前には食べないことにしています。

種菌から作ると、市販のヨーグルトに比べてコスパよりも優れているのが、生乳で作るということ。わざわざ「生乳」と謳う製品があることでもわかるように、一般の市販のヨーグルトは原料が生乳ではありません。栄養価の違いは確認できませんが、旨さでは全く違いますね。牛乳も濃厚なものを使ったときは旨さが違います。牛乳で飲むよりもヨーグルトにしたほうが牛乳の旨さが実感できます。

ということで、市販のヨーグルトは買うことがなくなりました。種から作らなくても、お気に入りの市販ヨーグルトを使って成分無調整牛乳でつくるのもいいと思います。

 

 

 

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