トランプの対FRB戦争とゴールドを葬ったケインズ主義の終焉|ジュディ・シェルト①ン

Xで興味深いポストが流れてました。「トランプの対FRB戦争、ゴールドを葬ったケインズ主義時代の終焉」というタイトルで、動画が引用されていました。概略を読んでとても面白かったので、元動画を探しました。ヒントがないのにアッサリ見つかったので、「これは視聴しておけ」ってことなのかな(^_^)v
インタビューに答えているのはジュディ・シェルトン女史。

ジュディ・シェルトンは、アメリカの著名な保守派経済学者であり、金本位制の支持や連邦準備制度理事会(FRB)への過激な批判で知られる人物です。ドナルド・トランプ第1期政権で経済顧問を務め、トランプ大統領の熱烈な支持者・経済ブレーンとして金融政策の議論に度々登場します。新FRB議長のケビン・ウォーシュ氏とは同じ立ち位置です。

動画タイトル:Trump's New Bretton Woods: Why Judy Shelton Just Took a Sledgehammer to the Fed(トランプの新しいブレトンウッズ:なぜジュディ・シェルトンはFRBを徹底して批判しているのか)

動画の概略

ジュディ・シェルトンは、生産的成長と賃金上昇はインフレではないと主張し、連邦準備制度理事会のケインズ主義的枠組みに異議を唱え、低金利、安定した為替レート、物理的生産性を目的とした信用に基づく新しいブレトンウッズ体制を求めています。シェルトン氏は「これまでFRBは、ウォール街を裏で支える一方で(利上げによって国民の)需要を押しつぶしている」と批判しており、この動画ではFRB議長に就任したケビン・ウォーシュ氏が主張するFRBの『体制転換(レジームチェンジ)』についても取り上げています。
また、1944年のルーズベルト政権のハリー・デクスター・ホワイトとジョン・メイナード・ケインズによるブレトンウッズ体制をめぐる争いを再検証し、1971年以降の体制が脱工業化とオフショア金融を可能にしたと主張しています。続いて、政権が構築した代替的な行政融資ルートや、ルビオ長官のインド訪問、そしてクアッド(日米豪印戦略対話)における重要鉱物資源の調整など、ロンドン中心の金融システムを迂回することを目的とした「コア・ファイブ」(米国、中国、ロシア、インド、日本)の連携について詳述しています。※機械訳は混乱する仕上がりだったので、一部意訳しました。

動画はソコソコ難しい話もあって、まとめるのが大変なのですが、Xのポストが上手くまとめていましたので、それを引用します。機械翻訳が?な所はかなり推敲しました。


ほとんどのアメリカ人が気づいていない大規模な経済闘争が繰り広げられています。トランプ大統領のFRBへの宣戦布告は、通貨に基準となるもの(=ゴールド)を復活させ、インフレ打破のために生産性を高め、国家が資本から経済的主権を奪還する壮絶な戦いです。ジュディ・シェルトン氏は、新たなブレトンウッズ体制を求める声が高まる中、FRBが信奉してきたケインズ経済学を徹底して批判しています。殆どの人が気づいていませんが、これはアメリカと世界の金融システムを根本的に変える戦争なのです。 

数十年にわたり、FRBは経済成長、賃金上昇、雇用増加がインフレを引き起こすと信じてきました。その解決策は常に、金利を引き上げ、経済を減速させ、需要を抑制することでした。しかし今、ジュディ・シェルトン氏とトランプ大統領の支持者たちは、このシステムに異議を唱えています。繁栄は敵ではなく、生産こそが解決策なのです。 
ケインズ政策は、活発な経済活動がインフレを引き起こし、需要を抑制するために金利を引き上げるという前提に基づいています。しかしケインズ批判者たちは、これは間違った対象を叩いていると指摘しています。生産量を増やすことが解決策であるにもかかわらず、工場や製造業者を苦しめているのです。以下がインタビューでジュディ・シェルトン氏が述べた要点です。

連邦準備制度理事会(FRB)は(政権から独立した組織だから)石油を増産したり工場を建設したりすることはできず、需要のみに焦点を当てて供給を無視している。これでは生産能力が限られているため、(モノ不足となり)インフレは続く。供給拡大こそが鍵となる。

この動きは、ハミルトン、リンカーン、ルーズベルトの「アメリカ・システム」を復活させるものだ。それは投機的な金融よりも、国家主権、産業生産、インフラ整備を優先する。資本が仕えるべきは、投機家ではなく、実体経済の担い手(ビルダー)だ。

この議論は1944年のブレトン・ウッズ体制に遡る。ケインズは超国家的な通貨管理を主張したが、ハリー・デクスター・ホワイトは、固定金利と金本位制に基づくルーズベルトの主権国家モデルを支持した。その後、1971年のニクソン・ショックまで力強い経済成長が続いた。

私の重要な提案の一つは、FRBを生産優先に従属させることである。政策は金融規制よりもイノベーションと産業拡大を優先すべきである。経済は生産者に奉仕するべきであり、その逆ではない。
インフレとは、物不足(供給不足)のサインである。エネルギー、住宅、製造業における不足が物価上昇を招く。その解決策は、家計を苦しめる金利引き上げではない。

解決策は、工場を増やし、エネルギーを増やし、商品を増やし、供給を増やすことだ。生産能力の増強は圧力を緩和する。

この闘いは、生産と投機、主権と中央集権的統制の対立である。それは、アメリカ型システム(国家経済管理システム)と1971年以降の金融秩序(資本の市場管理=投機的金融)との対立でもある。トランプ大統領のビジョンを支持する人々は、管理された衰退と投機的金融の時代は終焉を迎えつつあると信じている。建設と生産を行う国々が主導権を握るだろう。生産と投機のどちらが未来を支配するのかは、その結果によって決まる。

 


ここまでがX投稿です。シェルトン氏の指摘は、いきあたりばったりに見えるトランプ大統領の政策が、実は周到に用意された戦略だと謎解きしているようです。
動画の長さから、この続きがあるだろう、と探して元動画を見つけました。やはり、続きがあり、X投稿は動画の前半部分でした。
動画は次の4点について話されています。

  1. トランプ政権のFRB「ケインズ主義」への挑戦(経済戦争)
  2. FRBの「体制転換(レジームチェンジ)」と地政学リスク
  3. 歴史的背景:1944年ブレトンウッズの戦い
  4. ロンドン中心の金融支配を打破する「コア5」の動き

X投稿で紹介されたのは1.2.3までの概略です。省かれた4が最も面白いです。今後の展望で、それは日本も深く関係する内容です。長くなりましたので、次の記事にします。

 

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