
林千勝さんが色んな人と対談して「トランプが目指すアメリカ」をレクチャーしています。いくつか視聴しましたが、これまでの「アメリカの国家と資本の関係」は王小人さん(Xアカウント)が説明してきたこととほぼ同じです。つまり、大資本家が国家を乗っ取っていたという構図。
林千勝さんはアメリカ大統領史を持ち出して、国家が資本に乗っ取られてきた経緯を説明していました。それがわかりやすかったので、ごく大雑把にお伝えします。
↓は動画からキャプチャした画像で「吹き出し」と「不正選挙」を入れました。
アメリカは独立戦争後、憲法制定の段階から上画像にある2つの勢力がありました。「草の根民衆の民主主義」(左)と「資本家の覇権主義」(右)です。ここでいう資本家とはアメリカが独立するまで植民地として支配してきた「シティ」つまり英国の資本家のことです。
草の根民主主義:州民主権・分権・人民主義・半覇権
資本家の覇権主義:国家主権・集権・企業社会主義・覇権
初代ワシントン大統領は2つの勢力のバランスを上手く取り、両方から評価されてい歴代最高の大統領という評価でトランプ大統領も目標にしているようです。
ジャクソン大統領はトランプ大統領が最も尊敬していることで知られているそうです。始めて聞いた方なので検索したらトンデモなく面白い人物でした。
第7代合衆国大統領アンドリュー・ジャクソンはまぎれもない偉大な大統領で20ドル紙幣の顔でもある。
幼いころから腕白で、独立戦争で軍人として名を上げ、胸には決闘で受けた銃弾が残っていたという荒くれ者でした。
大統領になったジャクソンは、特権階級の既得権を破壊する過激な政策を次々と断行します。まず、それまで行政府を独占していた東部エスタブリッシュメント出身の公務員を全員クビにして、自分を支持した人々と入れ替えました。さらに当時の中央銀行(第二合衆国銀行)の免許更新を拒否して、破産に追い込みます。中央銀行を潰した後も均衡財政を維持することに注力し、決して放漫財政に陥りませんでした。
しかし、一方で先住民が先祖代々住んできた土地を奪い取り、遠くの居留区に強制移住させた、など、問題の多いことでも知られています。
過激すぎてトランプ大統領もかすみそうな怪人物ですよね。トランプ大統領が敬愛するのも納得です。中央銀行を潰した前例があるんですね。
一方でリンカーン大統領の実像は私達のイメージとは真逆だったそうで、それが故に様々なエピソードを作って実態を塗り隠しているんですね。リンカーン大統領は元祖ネオコン、元祖軍産複合体のゴリゴリの資本家サイドだそうです。歴史好きのトランプさんは実像を熟知して嫌っているものの、リンカーンの高関税政策が成功させた実績からヒントを得ているようですよ。
画像の右、赤囲みのところが不正選挙で大統領になった人たち。完全に資本家が国家を乗っ取っていた時期になります。
このような経緯を知ると、トランプ大統領は*王小人さん説にある「国家が資本を管理する中国方式」を目指していると思えますね。
*こちらの記事に書いています。
トップ画像の下辺のラインについてですが、トランプ大統領は資本家とディールして身の安全を確保しつつ、譲れない政策を実現する気だ、と林千勝さんは解説しています。
ディール(deal)の意味は「取引すること」
そのディール項目がこちらです。
左がトランプ大統領が実現しようとしていることで、アメリカ第一主義(覇権否定)と過激左派思想撲滅。これはバイデン大統領の時急激に拡大した過激思想ですね。これが席巻したことでまともな道徳や規範が踏みにじられてしまいましたからね。停戦は言わずもがなですね。
右にあるウォール街の富の追求は資本家が死守したいもので、これらを譲ることでディールが成立するわけです。具体的な政策は下に並べて説明されました。右にある黄色のマーカー部分は具体的に見えてきたことかな。
う~ん。ボンクラにも見えてきたぞぉ・・・。
で、トップ画像の赤囲み部分ですが(左下)これ、怖いんですよ。
ディールの項目にも書かれていますが、例えばWHO脱退の取引条件に日本を差し出すらしい!!!また、海外軍事費削減でも日本の負担が予定されている模様。ウクライナの戦後復興でもアテにされているんでしょうかね・・・。
林千勝さんの解説では、ウォール街の資金は動きが制限されるリスクを踏まえて、主戦場を日本に移動するわけです。
黒船、ハゲタカ大襲来ですよぉ。そして彼らは大稼ぎするはずだと。
まぁ、売りで稼ぐのでなければNISA組も便乗できて恩恵に預かれるからいいのか・・・(>_<)
相手が違うものの、同じテーマの動画がありますが、水島さんとの対談動画を主にご紹介しました。前半30分です。後半は「原爆投下は嘘」という刺激的な内容です。
▶林千勝×水島総 第39回「ウォール街ともディールするトランプ、一方日本はグローバリスト特区に?」