「たけしの家庭の医学」でポリアミンを取りあげたので、しばらくぶりにポリアミンを増やすLKM512菌(種菌)でヨーグルトを作ってビーポーレンを摂っています。
ビーポーレンは欧米ではセレブが愛用しているスーパーフードで、日本でも花粉症に効くというので注目されています。
ビーポーレンはミツバチが採取した花粉と花蜜を混ぜて団子状にしたものです。
ビーポーレンについて調べると、花粉にはすごいパワーがあるとわかりました。
目次
花粉
花粉のパワーは古代から知られていました。
花粉は最も古い食品で、ハチミツとは別に、花粉そのもの食べていたことが古い文献の中に見られます。ヨーロッパ、中東、アジアと世界各地の古代文書には花粉の健康効果に関する話が残されています。
古代エジプトのパピルスには「生命を与える粉」、インド最古の宗教文献リグーヴェーダには「蜂蜜と花粉は健康・幸福・知恵をもたらす」とあります。
コーランや聖書の中にも花粉に関する記述があり、クレオパトラも花粉を使って美しさを保ったといわれています。
花粉は薬だった
古代ギリシャの医師、ヒポクラテスは「蜂蜜と花粉は炎症や潰瘍、荒れた唇、日焼けにも効く」と述べています。
東洋でも漢方薬の処方の中にあり、1596年に出された中国の歴史的な薬学書「本草綱目」に「花粉は腎臓、心臓、肺に良い」との記述があります。
また、韓国では1613年に刊行された医書「東醫寳鑑」に、31種の花粉について食用した場合のパワーについて書かれています。
それでそれぞれ色や味、栄養素などが微妙に異なるんだよね。
近年では、1946年ロシアのテイテイシン教授が百歳以上の長寿者を調べた結果、彼らは全員養蜂家で、底にたまった売れ残りのハチミツ(これが花粉の塊り、ビーポーレンです)を食べていたことが分かり、花粉が人体に対して何らかの効果を持つのではないか、と注目される事になったそうです。
花粉の研究
1980年代、フランスの医師・ドナデュー博士の研究により、次のような「花粉の効能」がわかりました。
食欲増進、体重増加、体の機能の正常化、思考力の向上、また、新陳代謝や動脈硬化、便秘、下痢、前立腺肥大、眼精疲労回復
これを機に花粉は本格的に健康食品として注目されるようになりました。
花粉の粒子は肉眼見るできないほど小さいからね。
花粉の持つ生命エネルギー
これの成長スピードは、例えるとメダカが鯨の10倍の大きさになるという信じられない速さです。短期間にこれだけ大きくなるのは、自然界では他に例を見ません。
この想像を絶した生命のエネルギーが、ヨーロッパでは花粉を精力剤として考える根拠になっているようです。
花粉の種類
- 風媒性花粉
風によって運ばれる花粉。この種の花粉の植物はこの方法で受精します。花粉症で代表的なスギ花粉症、ヒノキ花粉症などです。 - 虫媒性(鳥媒性)花粉
虫、鳥によって運ばれ受精する花粉。ミツバチが集めて蜂蜜になるのはこの花粉です。花粉症の原因とはならない花粉です。
花粉の栄養
※花粉の栄養はミツバチが採取した花粉の種類により異なります。
《お断り》下の図は自分の知っている栄養素を優先で(^^ゞ作成しました。
ビーポーレン
ビーポーレンが欧米でセレブの間で人気になったのは、ベッカムがビーポーレンを食べている、と話したことがきっかけだったそうですが。
※人気になっているのは花粉そのものではなく花粉と花蜜が混ざったビーポーレン(花粉荷、花粉団子)のことです。(花粉そのままではは商品化できないですものね。)
ビーは「Bee」=蜜蜂、ポーレンは「Pollen」=花粉です。
ビーポーレン(花粉荷、ハチミツ花粉、花粉だんご)とは
ミツバチは花から花密を吸い、同時に、体中にくっついた花粉と混ぜ合わせて団子状のかたまりにします。
下の右画像はビーポーレンを抱えて飛んでいるハチです。ミツバチはビーポーレンをエサにし、残った分は蜂蜜でおおって保存食にします。
ビーポーレン1個には約400万個の花粉粒が含まれ、茶さじ一杯のビーポーレンには約25億個の花粉粒からなっています。花粉と花蜜を混ぜ合わせるときミツバチの唾液も混ざりますが、この中には消化酵素が含まれています。
ついでに、同じようにミツバチが作るプロポリスや、ロイヤルゼリーについて簡単に説明します。
ロイヤルゼリーは女王蜂の重要なエネルギー源で、ミツバチが分泌する乳白色の物質です。
滋養強壮に効果があり、豊富なアミノ酸やタンパク質などが含まれています。
しかし、ビーポーレンに含まれる脂溶性のビタミンA、E、D、Kが含まれていません。
ビーポーレンの方が栄養的には上です。
プロポリスはミツバチが樹木から集めてきた樹脂を噛み続けてワックス状にしたもの。
巣の補修に使われています。
抗ストレス、抗菌作用を持つ「フラボノイド」の成分が豊富ですが、ビタミンやミネラルの含有量は低く、プロポリスよりもビーポーレンの方が栄養価に優れています。
ビーポーレンの栄養
ビーポーレンにはビタミンA、B群、C、D、E、Kなど美容対策に欠かせないビタミン類がほぼ入っています。ビーポーレンには27種類ものミネラルがバランスよく含まれており、酵素の働きをサポートし代謝を促進します。
含まれている栄養素の数が他の食べ物と比べて段違いなので、「完全食品」「天然のサプリメント」とされています。
ヒトに必要な46の必須栄養素
最新の生化学の研究によれば、人間が生きていくために必要な栄養素は46種類あることがわかっています。
この必須栄養素は、体内で合成することも貯蔵しておくことが出来ず、毎日の食事から摂らなければならないものばかりです。そして重要なことは、このうち一つでも欠けるとたちまち代謝の異常がおこり病気があらわれてきます。
この46の必須栄養素とは、アミノ酸8種 ビタミン18種 ミネラル20種で、これらは「生命の鎖」と呼ばれています。それは46種類の栄養素は、お互い助け合って働いていて、ひとつの栄養素が欠けると、それに関連している栄養素は働かなくなってしまうのです。
たとえば、カルシウムが働くには、マグネシウムや鉄やビタミンA、B1、B2などが必要です。そのマグネシウムが働くには、銅、鉄、ビタミンD、B6・・・などが必要、鉄が働くには亜鉛、ビタミンC、B6、Eなどが必要で・・・と、まさに鎖のようにつながっているのです。
各栄養素は単体では働きません。つまりビタミン剤ばかりを摂っても解決になりません。46種の栄養素のバランスが重要で、栄養の補完を考えるなら、始めから46の栄養素の多くを充分に含んでいるものを食べ物から摂るのが良いのです。
ビーポーレンの効果
ビーポーレンのパワーについてはまだ解明されていない事が多いそうですが、現在研究により明らかになった効果に次のようなものがあります。
前立腺肥大症状の改善傾向
花粉症治療薬の使用量の減少
抗酸化作用、メラニンの産生を抑える
※引用 みつばち健康科学研究所 こちらに詳しい研究成果が掲載されています。
ビーポーレンの食べ方
オススメはヨーグルトやサラダに振りかけたり、牛乳、トマトジュース、野菜ジュースに溶かしたりしています。サラダやシリアルと一緒に、というのもアリですよ。
私的には、そのままより溶かした方がすきです。後味に粉っぽさが残るので。
ポイントは加熱せずに摂取することです。
摂取量は1日に多くても大さじ一杯まで、と書かれたサイトがありました。
私は小さじ1杯弱くらいです。サプリのようにごく少量でいいのでは、と思っています。
継続することが大事かな。
ビーポーレンの購入
私もスペインのバレンシアオレンジのビーポーレンを食べていますが、オレンジの香りと酸味がほのかにあります。粉っぽさもソコソコあります。
産地によって随分違いがあるようです。
Amazonのこちらにもマークしています。アメリカからですが、オーガニックの植物の花粉で、価格も安いです。産地が不明なので問い合わせ中です。
ちなみに、ベトナム産のビーポーレンは小粒で、色も香りも濃く甘いです。色が濃いのは色素成分(=ポリフェノール)が多いので、抗酸化作用はかなりあると思います。
なにより、これが一番美味しかったなぁ。粉っぽさも少なくて。
ただ、これ、在庫限りでアマゾン以外でも在庫切れです。解説が詳しく出ています。
香りの良さとおいしさに諦めきれず輸入元を見つけました。興味のある方はコメント欄からご連絡下さい。ただし、賞味期限2019/10です。