
ハチミツ水に代えて「梅の甘露煮」を摂るようにしています。こっちのほうが断然美味しいのですw 崩れたものも含めているのではっきりしませんが、おそらく3、4個は食べています。これで気づいたのが整腸作用です。食べる量やタイミングで異なるようですが、お腹が適度にゆるくなります。この適度な感じが非常によろしいのですw 食べるタイミングや量を決めていないので、どのような摂り方が効果的なのか不明ですけどね。
「梅干し」の記事をいくつか書いていましたが、梅全般の栄養効能についてまとめておきます。
改めて梅の効能を調べたところ、古来「梅はその日の難逃れ」「梅は三毒を断つ」と言われてきたそうです。初めて目にしましたよ。「三毒を断つ」の三毒とは何だろ?
「三毒」の解釈には漢方と仏教的視点から二通りの解釈があります。ここでは漢方の視点を取り上げます。
漢方的三毒とは
● 水毒:体内の水分の汚れ
● 食毒:暴飲暴食や不規則な食事などで体内のバランスが乱れた状態
● 血毒:血液の汚れ
カラダを害する要素をすべて網羅していますね。それを「梅で断つ」ことができるのなら”すべて快傑黒頭巾♪”じゃないですかぁ!
今回はこれまでの「食物の知識」記事とはアプローチを変えて、民間で梅の健康効果として知られていることを柱にエビデンスを含めてまとめてみました。
1-消化を助ける
食欲がない時に薦められるのが梅ですね。梅干しを口にすると唾液がたくさん出ます。梅は唾液に含まれる炭水化物を分解するアミラーゼや、(膵臓で分泌される)タンパク質分解酵素のトリプシンなど、消化に係る酵素の量を増やしたり、酵素の働きを活性化します。又、消化管の運動を活発にして排便を促す作用もわかっています。※動物試験によるデータ

これ、動物だけじゃないですよ♪ 我が身で体験しましたわ。
梅で胃腸の炎症が抑えられます。梅酒の継続摂取(2週間)により腸内細菌叢の変化があったことが報告されています。
2-血液をきれいにする
梅は先程の「三毒」の一つ「血液の汚れ」をきれいにします。
梅にたくさん含まれるクエン酸が尿酸の排泄を促して尿酸値が下がります。
ヒトでの研究で、梅酒の継続摂取により総コレステロール及びLDL-コレステロール値が低下したという報告があります。
継続的に梅肉エキスや梅酢を摂取することで、血液の流動性が上がったことが報告されています。(血流が良くなる・サラサラ血)それは梅の成分「ムメフラール」の働きだとわかりました。※ムメフラールは加熱した梅に限らず生の梅にも含まれています。
梅が血圧を正常に保つのに役立つ事も知られています。梅に含まれるカリウムは、血圧の上昇を抑え、動脈硬化や高血圧を予防するはたらきがあります。
梅が血圧を上げるアンジオテンシンⅡというホルモンの働きをおよそ90%抑制することがわかっています。

梅酒の一年間の継続的な摂取(100ml/日)により、収縮期血圧及び平均血圧が有意に低下したという報告があるんだよ。
3-梅で疲労回復
連想ゲーム。梅→クエン酸→疲労回復物質
クエン酸以外にも梅ポリフェノールにも抗疲労物質があることがわかったそうで、両方が含まれる梅は疲労回復にピッタリ。特に夏バテのような暑い時期の疲れに効果が高いと言われています。
戦国時代の兵法書に「息合(いきあ)いの最上は梅なり」とあるそうです。
「息合い」というのは、呼吸を整えること。激しい合戦や強行軍のあとの息切れを癒し、疲労を回復させるために梅は欠かせなかったそうです。これは梅の血行促進と疲労回復効果からと思います。
戦国時代を過ぎてからは「梅はその日の難逃れ」につながっているのでしょう。オススメの摂り方は「梅茶」です。
梅干しを軽く焼いてほぐし、お茶碗に入れて熱々のほうじ茶や煎茶などをゆっくり注いだものを吹き冷ましながら飲む。

梅のペースト、甘露煮のお湯割りもグッド♪
4-日の丸弁当
古来、日の丸弁当の梅には抗菌作用があると知られてきました。これはクエン酸によるものとされてきましたが、梅ポリフェノールにも抗菌力があることがわかりました。
ヘリコバクターピロリや病原性大腸菌(O-157)、腸炎ビブリオの増殖や活動を抑制することが知られています。
又、*抗酸化作用により肉の酸化や変色、悪臭の発生を抑える働きがあることがわかっており、天然の食品保存剤への応用も期待されています。*引用元:財団法人梅研究会
*梅の抗酸化力はポリフェノール量と高い相関があることから、ポリフェノールが作用の主体を担っていると考えられています。一方で、ポリフェノールをほとんど含まないとされる梅肉エキスでも高い抗酸化力が確認されていることから、ポリフェノール以外にも抗酸化力を有する成分があるものと考えられます。*引用元:財団法人梅研究会
5-梅のキレート効果
梅にはキレート効果があります。カルシウムがクエン酸と結びつくことで溶けやすくなり(キレート効果)腸からの吸収性が高まることが確認されています。
又、クエン酸は鉄分ともキレートする性質があり、鉄分の吸収を高めてくれます。

キレートとは
有機化合物が金属イオンを挟み込むように結合することで安定した構造を形成することだよ。ここでは有機化合物のクエン酸がカルシウムや鉄イオンを挟み込んで安定した化合物にすることを指すよ。
カルシウム、鉄の吸収が良くなることから骨を強くすることにつながります。
細胞を使った実験では、梅から抽出した成分に骨細胞の前身である骨芽細胞や前骨芽細胞の増殖と分化を促進したり、骨を破壊する細胞(破骨細胞)の活性化を阻害したりする効果があることが報告されています。
引用元:一般財団法人梅研究会
6-梅はアルカリ性
ご存知のように酸っぱい梅ですが、性質はアルカリ性です。梅を摂ることによりカラダをアルカリ性に傾けることが期待されます。
最近の食生活はカラダを酸性にするものが多いため、梅のアルカリ性でバランスを回復する効果が期待できます。
まとめ~
あれこれ検索していて、梅はさほど研究がされていないような印象を持ちました。梅の効用は誰しも認めるところだからでしょうか。主に業界関連の記事しか見当たらなかった。それもクエン酸の働きによるものが多かったですね。
民間の伝承として梅の継続的摂取はいいことばかりで悪いことはなさそうですよ。ワタシはご飯をあまりたかないので、梅干しはなかなか継続して摂るのが難しいのですが、今年の梅仕事では「甘い梅の保存食」をたくさん試しましたので、かなりの量を継続摂取できそうです。ただ、糖分の量をスタンダードな量の半分ちょっとしか使いませんでしたから、あまり日持ちはしなそうです。

砂糖の量は「保存期間」の見地から決められていて、好みで決めては駄目なことに後から気づきました。

砂糖の働きはもう一つあるよ。浸透圧を高めて梅の水分を外に出しやすくするんだ。梅酒で角砂糖が使われるのは砂糖がゆっくり溶けて浸透圧がゆっくり高まる。梅の水分がゆっくり出るから梅がシワシワにならないんだ。
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