梅の実の季節です。「ソレダメの老けない身体を作るスペシャル」「ここの差って何ですか?加熱梅干しが老化防止の万能調味料に!健康効果の差に川田仰天SP」など、梅干しを取りあげる情報番組がふえてますね。
梅干しを加熱すると血液をサラサラにする成分「ムメフラール」が出来る、というのを知ったのは「ためしてガッテン!」で、随分前になります。
最近、加熱した梅干しにはムメフラールの他にバニリンという成分が増えることがわかりました。このバニリンには脂肪燃焼効果があるんです。
梅干しには多種多様な栄養がありますが、今回は加熱することで増える栄養「ムラメールとバニリン」についてまとめます。
■ ムメフラール
ムメフラールは梅や梅干には含まれず、梅を加熱すると、梅に含まれている糖とクエン酸が結合して作られます。梅の果汁を煮詰めてつくる梅肉エキスだけに含まれていることで発見されました。
ムメフラールの効果
- 血流を改善する効果
ムメフラールは、赤血球変形能(細い血管でもスムーズ通ることができる機能)を促進させて血流を改善します。 - ムメフラールには、血小板凝集を抑える働き(血小板凝集抑制作用)があり、血栓の形成を予防し、血液の流れをスムーズに保つ働きがあるとされています。
- 白血球の中にある免疫細胞マクロファージを活性化させてくれます。
■ バニリン
バニリンは、バニラビーンズに含まれる成分です。バニラビーンズと梅干し以外にはほとんど含まれない成分だといいます。
どんだけ~!?って感じw
梅のバニリンは種に含まれていますが、塩漬けにすると種から果肉にしみ出してきます。ハチミツ漬けの梅干しの方がバニリンが多いそうですよ。ハチミツ漬けの工程で行われる塩抜きにより、バニリンが種から多く浸み出てくるからだそうです。
加熱するとバニリンの量が1.2倍に増えます。
バニリンの類似成分バニリングルコシドが加熱によってバニリンに変化するからです。一度加熱すれば冷えてもOKです。 *梅干しの加熱の仕方は文末に
バニリンの効果
バニリンを含む紀州産梅干しを摂取すると、小腸で吸収され、脂肪を蓄えている脂肪細胞に刺激を与えます。その刺激によって脂肪細胞が燃焼し、小さくなることで体重が減少することが期待されます。
引用元 紀州梅効能研究会サイト
これはすごい!
脂肪細胞が燃焼し、小さくなる!!!
直接、脂肪細胞に働きかける食材は滅多にないですよね。しかも手軽に食べられる食品なのですから。
加熱梅干しでダイエット
ダイエット・肥満予防には、どのくらい梅干しを食べれば良いのでしょうか?
肥満予防、ダイエット効果を期待するには1日3個です。
梅干しの塩分が気になるかも知れませんが、1日3個程度なら塩分による体の影響はほとんどないです。
塩抜きしてもバニリンの量は変わりません。
「ソレダメの老けない身体を作るスペシャル」では、最高のダイエットメニューの組合せとして「納豆と加熱梅干し」をオススメしてました。
早速試しましたが、とってもおいしいですよ~♪
■ 梅干しの加熱の仕方
*どのやり方でも、梅干しの中まで熱くなればOKです。
- フライパンに(焦げ付き防止に)クッキングシートを敷き、梅干しを並べて加熱します。
- アルミホイルで包んでオーブントースターで焼きます。
- 軽くラップを掛けて電子レンジでチンします。
梅干しの量によりますが、500wで1分くらいで中まで熱くなります。加減を見ながらやってください。
焦げ目がしっかりついた「焼き梅干し」商品がありますが、焦がす必要はありません。加熱することがポイントで、煮ても、焼いても、チンでもかまわないのです。
おば半は、適当な量をまとめてチンしてます。
ネットにチンして破裂した、という口コミがありますが、そんなことは1回もありません。梅干し1個でやったのかしら!?
いつも購入している梅干しです。破れ・つぶれの「訳あり」ですが、味は変わりませんからお得です。400以上ものレビュー数で味の良さがわかりますでしょ。酸っぱすぎず、しょっぱくもなく、妙に甘くもない絶妙の味わい。とろける果肉が素晴らしいですよ。800g×1 もありますよ。
北陽の虻川さんが実践した「加熱梅干しダイエット」のメニュー記事、梅エキスの超時短レシピの記事もあります。バニリンは青梅エキスでもバニリンOKです。