アラスカ米基地でソ連兵を訓練|北方領土侵攻作戦「プロジェクト・フラ」

昨日、2月7日は「北方領土の日」でしたが、テレビではなんの報道もなかったようです。あまりテレビ見ていなけど(>_<)

ものしりウサ君

1855年2月7日、日本とロシアとの間に日露通好条約が調印され、北方四島が日本の領土であることが両国間で確認された。1981(昭和56)年、国はこの日を「北方領土の日」と定めてるんだ。

ナオキマンの有料サロンに林千勝(はやしちかつ)さんインタビュー動画もありました。

林千勝氏プロフィール
近現代史研究家・ノンフィクション作家。東京大学経済学部卒。富士銀行(現みずほ銀行)等を経て、近現代史の探求に取り組む。著書に『日米開戦 陸軍の勝算』(祥伝社)、『日米戦争を策謀したのは誰だ!』『近衛文麿 野望と挫折』(ワック)、『ザ・ロスチャイルド─大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語』(経営科学出版)、翻訳に『ロスチャイルドの代理人が書いたアメリカ内戦革命のシナリオ「統治者フィリップ・ドルー」』(ハウス大佐著・高木書房)がある。ネット番組の「これが本当の近現代史」「インサイダー・ヒストリー」では、原爆やプランデミック等の本質的情報も発信中。※Amazonより転載

この方の著書、以前購入しましたが、膨大な資料を踏まえた内容でワタシ的にはもはや学問というレベルでなかなか咀嚼困難でした。しかし、取り上げられるテーマは興味をそそられるものが大半です。読まずともその結論、著者が伝えたい史実はおおよそ想像に難くなく、それは受け入れるにはなかなかハードなものだと感じて、その後は手を出していませんでした。

ナオキマンのインタビューでは、非常に気さくで能弁、ともすれば饒舌でw 「30代の若い人に伝えたいんだ。」「よくインタビューによんでくれたね。」という思いが溢れていました。林氏から見ると、30-50代は史実を知らずメディアに流されている、と危うく感じておられるのがわかりました。
本を読むのは大変ですが、お話は非常に面白く数冊分の情報が得られた気がします。

話された史実は色々ありましたが、ワタシ的にこれまでの認識以上の興味深い情報は、日米戦争に関するテーマで、ひとつは「秋丸機関」に関する話。これは陸軍の戦略研究機関で、この報告の結論は「圧倒的に不利な戦争になる。忌避すべき」というものでした。

 

林千勝氏

「秋丸機関」の仕事は非常に高い分析がされており、陸軍だけでなく、大半の政治家もこの戦争には乗り気ではなかった。
なのになぜ開戦に至ったのか?
それはなんと近衛文麿の野望だった。藤原氏直系の近衛文麿は、この戦争を望んでいる米資本家をうまく利用して戦争に持ち込み、彼らに天皇制を壊させて自らが実権を取ろうとした。1000年続く藤原家直系の自負でたかだか200年も立たないロスチャイルド家など御せる、と踏んでいた!

なんやとぉー!
藤原一族の権力欲がまーだ続いとったんかぁ。

 

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ウォール街は様々な人物を取り込んで、戦争に誘い込んだ。真珠湾攻撃も大方の反対があったのに、それを押し切ったのは山本五十六の個人的野心だった、そうです。
実際、彼ら以外にも様々な野望を持つ複数の個人をうまく使ったウォール街の勝利だった、ということです。この戦争の結果、失ったものの大きさに比べて、なんとつまらない発端なことでしょうか。又、緻密な米資本家の強かさにも驚かされました。

もうひとつの興味深かった日米戦争秘話(実話)が「フラ・プロジェクト」です。「北方領土侵攻」のワタシ的認識は、英米は戦争終結前にロシアの侵攻を承認していた、というレベルでした。

林氏の話によると、「フラ・プロジェクト」の詳細を書いた書籍があり、それによると、ソ連軍は陸上戦の装備しかなく、もちろん人的にも訓練していなかった。
大陸続きの敵国を想定していたソ連には、海を渡って島に上陸して戦うことは事実上無理だった。そんなソ連軍を米がアラスカで訓練し、必要な装備も全て提供した、という至れり尽くせりの作戦だったのです。
 ※「プロジェクト・フラ」で検索して詳しく書いた記事をみつけました。

 

引用元:Yahooニュース
「プロジェクト・フラ」とは、ソ連の対日参戦が決まった1945年2月のヤルタ会談の直後、米ソが始めた秘密裏の合同作戦だ。元アメリカ陸軍少尉、リチャード・A・ラッセル氏が1997年、ワシントンにあるアメリカ海軍歴史センターから『Project Hula: Secret Soviet-American Cooperation in the War Against Japan』(仮訳、プロジェクト・フラ: 対日戦争での米ソの秘密協力)との題名で本を出版している。インターネットでも無料で全文が公開されている。

このヤフー記事、高橋浩祐さんによる記事は昨年のものです。林千勝氏のインタビューでの話よりも詳しいです。

記事によるとテレビでも取り上げた番組があるようですね。
高橋氏は「スターリンのずる賢さ」を指摘していますが、林さんの話からは、戦争終結後の地政学上の対立構図を構築したかった米資本勢力の強かさが上回ってのことだ、と受け取りました。

 

 

 

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