「中国は五年持たない」E・トッドが予見|人口動態で国の盛衰を予測する

中国に関するニュースが急増するなか、「中国の現状が危うい」という指摘が目立って来ましたね。なにせ嘘八百の情報操作の国なので、何が本当なのかわかりませんがw

YouTubeでは例の”両手をポケットに突っ込んだ中国役人”のパロデイ動画が賑やかでしたが、それも一段落して興味深い動画も流れてきました。大半は「中国は危うくなっている。」という視点で、現地の様子でそう感じた体感的動画、在日中国人の方が知人から得た中国情報を紹介する動画、様々な経済指標をもとに数年先を予測している専門家の解説動画など。
その中にインド占星術のひとつ、*マンデーン占星術の観点から中国のこれからを解説したものがあり、これは面白い動画でした。視聴数が良く、中国の次にロシア、インド、ヨーロッパ、日本とシリーズ化しました。チャンネル主は「このチャンネルは占いではなく、現実から類推できることを、星の配列から読み解いたインド占星術にあてはめて、わかりやすいストーリーにしたてています。」と説明しています。なかなかシャープな現実分析なので占いの内容がリアリティを持ちます。そうそう、このチャンネルは8月の段階で「中国人観光客が来る最後の夏」という動画をアップしていたんですよ。今となって「!」なんですが。

* マンデーンとは言葉上は「地上」という意味。マンデーン占星術とは、国家や巨大な産業・企業、社会動向、天変地異など、地球や国家、大きな団体を占う占星術。インド占星術ではサンヒターとも言う。
国家の誕生日とは、建国記念日や憲法制定日などで日本の場合は、いろいろ検証されているが、1952年4月28日のサンフランシス講和条約の発布をもって建国図としている。

 

 

ソ連崩壊を予測したエマニュエル・トッドが、数年前から「中国は持たない。」という見方をしており、あちこちのメディアに取り上げられることが増えているようです。最近の中国の現状から言ってることの信憑性が増したからでしょうか。YouTubeでも彼の主な論点を解説したものがありました。なかなか面白かったので、深堀りしました。

エマニュエル・トッドは、フランスの歴史人口学者・家族人類学者であり、人口動態と家族構造を軸に社会や政治の動きを分析する独自の理論で知られています。 彼の人口に関する主な研究ポイントは「家族構造と人口動態の関連」です。
彼は、世界各地の多様な家族システム(直系家族、核家族、共同体家族など7つに分類)が、その社会のイデオロギー、政治的選択、ひいては人口の増減に影響を与えていると主張しています。
人口統計を深く分析することで、ソビエト連邦の崩壊(乳児死亡率の上昇や出生率の低下などの人口問題を根拠に予見)、アメリカの覇権の衰退、イギリスのEU離脱、トランプ政権の誕生などを予測してきました。

 

ワタシが最も興味深いと思ったのはE・トッドが注目しているのは人口動態ということです。エコノミストが使う主な経済指標は無視です。ある程度道筋が見えた段階で論点を補強するために使うことはあるでしょうが。人口動態の中でも「乳幼児死亡率」「出生率」のふたつが鍵になるっていて、今後、人口が増えるのか、減少するのかに焦点を当てています。人口動態が持ち出されるときはたいてい「人口ピラミッド」で、世代別の人数を問題にしているのとは、似ているようで異なりますね。

E・トッドの「中国は超大国になれない。」「中国は五年持たない。」という大まかな根拠を簡単に紹介します。

出生率の急激な低下、急激な高齢化社会
働き手が減り、これまでのように「安くて豊富な労働力」を武器に輸出で稼ぐモデルが維持できなくなる。さらに高齢者が増え、まだ国全体が十分に豊かになりきっていない段階(1人当たりのGDPが先進国より低い段階)で、膨大な高齢者を支えるための年金や医療費が国家予算を圧迫し、経済成長への投資ができなくなる。

これはどの先進国でも起きる問題だが、中国では日本や欧米とは比較にならないスピードで起きている。「一人っ子政策」で人口の減少の度合いも極端。

 

脆弱な社会保障
西側先進国のような手厚い社会保障制度がない中国では、高齢化が社会全体にとって大きな重荷となります。老親の扶養は主に家族に依存していますが、少子化によりその機能が弱まっています。

 

家族構造と全体主義の関連
E・トッドの家族人類学の視点では、中国の社会体制(共産党による全体主義的な支配)は、伝統的な家族構造(権威主義的・直系家族的傾向)と関連していると分析しています。
国内の不満や批判を抑え込むために、全体主義的な体制を強化せざるを得ない国内事情があると指摘しています。

強権的な政策が増えるわけやな。いきなり日本に行くな、とかw
罰付きで「あーせー、こーせー」「あーすな、こーすな」いうんはほんま辛いで。

 

ナショナリズムの限界
中国共産党の唯一の正当性はナショナリズムに基づいていますが、国内経済の停滞や人口問題が深刻化すれば、このナショナリズムも維持が困難になると見ています。

 

【結論】
E・トッドによると、中国は外見的には強力な大国に見えますが、内部には人口動態や社会構造に起因する深刻な脆弱性を抱えており、「外では大国、内では脆弱」な状態です。これらの内部矛盾により、長期的に安定した超大国としての地位を築くことはできないとしています。

 

Wikipediaによると…エマニュエル・トッドの研究分野は歴史人口学、家族人類学。理論の中核は「人口動態変化」と「家族構成が決める社会」は面白いですね。家族はコミュニティの最小単位だから、その構成の変化が社会の変化を生むもとになるわけですし。
エマニュエル・トッドは日本についても語っています。数年前から度々訪日して講演などしているようですね。「エマニュエル・E・トッド/池上彰」はパスですが(笑)
「核武装せよ」というのは?だけど「コンパクトな社会」を目指せ、というのには共感します。

 

 

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YouTube 【THE END】中国余命5年、崩壊までのロードマップ【ソニックさんの占断魔法】

 

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