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今夜の「ためしてガッテン!」は「物忘れ&認知症を予防!“記憶物質”大発見SP」というテーマでした。これ、血糖値が高いとインシュリンが脳に回らず、物忘れしやすくなる、という警告でしたね。

物忘れを予防する“記憶物質”の正体はインシュリンでした。
インシュリンと言えば血糖値、糖尿病ですが、体内に糖が増えてこれを減らすのがインシュリンの働きですよね。
しかし、インシュリンには他にも働きがあり、それこそが記憶に係わる働きなんですね。番組であっさり説明されていたので、以前放送された「NHKスペシャル「人体」第5集 “脳”すごいぞ!ひらめきと記憶の正体」の内容も参考にしてまとめます。

 

■ 脳細胞の新生に係わるインシュリンの働き

「おとなの脳では、新たな神経細胞は決して生まれない」というのが定説でしたが、20年前にこれを覆す研究成果が発表されました。発表したのはアメリカ・サンディエゴにある「ソーク研究所」のフレッド・ゲージさん。

記憶を司る海馬の入口付近にある「歯状回」では、例外的に神経細胞が生まれ続けている、というのです。
「歯状回」は海馬へとやって来た電気信号を最初に受け取って、海馬の中へと送る役割を果たしている場所です。
「歯状回」を介して海馬内に神経細胞のルートが生まれ、それが新しい記憶そのものとなっていくと考えられています。

現在の脳科学では、歯状回で新しく生まれる細胞の役割は「細かな違いを見分け、これを記憶すること」にある、というのが有力な仮説となっています。
このとき大きな役割を果たしている物質が「インシュリン」なのです。

■ 作業記憶

番組でゲストが試されたのが「動物の名前を次々に挙げていく」というゲーム。
この作業の時、すでに言った動物の名前かどうかを判断する、という作業が必要ですが、この時の記憶を「作業記憶」といいます。
例えば、「台所に行って、何をしに来たのか忘れている。」というような物忘れを言います。

同じもの忘れで「人の名前が思い出せない。」という物忘れとは異なります。

血糖値が高くインシュリンが消費されて、脳まで回らない状態になるとこの「作業記憶力」が低下します。脳にインシュリンがまわらないので、歯状回で新しく細胞が作られなくなり、神経細胞のルート(=記憶)が作られなくなるから、と考えらます。

こうした状態が続くと、ダメージを受けた脳の神経細胞は、やがて死滅し、アルツハイマー型の認知症になるそうです。

 


海外で(臨床試験の段階ですが)「インシュリンを鼻から吸引して海馬に届ける」という認知症の最新治療もあるそうです。

 

現段階で出来ることは
「食事の内容、食事のしかたを考えて、血糖値が高くならないような生活と運動が必要です。」
とレクチャーした羽生先生がまとめていました。

 

《おまけ》「歯状回」って変な名前の謂われ
歯状回は、古くは鋸歯状体、海馬歯状膜などと呼ばれていた。
小児の歯のような隆起が一列に並んでおり、歯状回と呼ばれる。
「回」という解剖学用語はヒダ状になっている構造の「隆起」の部分を指す。
ちなみに対応するのは「溝(こう)」。

 

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