「ゴースト血管」を知ったのはNHKの番組でしたが、検索すると、「主治医が見つかる診療所」でもゴースト血管について取りあげていました。NHKとは少し違う視点で、ゴースト血管の改善過程がよく理解できたので、(毛細血管のゴースト化に関する)他の情報も交えてまとめます。
■ ゴースト血管かどうか、簡単に判断する方法
毛細血管スコープなしでも簡単にわかる方法です。
ゴースト化していると
- くるぶしの下に赤紫の細い血管が浮きあがって見える。
- 指先(指の腹)を押して離したとき、白くなった部分が赤く戻るのに時間がかかる。
又、次のような症状があるとゴースト化している可能性が高いそうです。
- シミや小ジワが増えた
- 目の下にクマができる
- 白髪が増えてきた
- 眼が疲れやすい
- 寝ても疲れが取れない
- 顔や足がむくみやすい
- 体が冷える
- 爪が割れやすい
■ 毛細血管の構造
毛細血管は、動脈・静脈などとは異なり、血管の内側の「内皮細胞」と外側の「壁(へき)細胞」直接くっついているのが特徴です。
壁細胞が内皮細胞にくっつくメカニズム
アンジオポエチン-1(Ang1=アングワン)が「壁細胞」から分泌されると、内皮細胞側にあるTie2(タイツー)という受容体を活性化して、このふたつがくっつきます。
(ボルトとナットのような関係ですね)
Tie2(タイツー)の働きが活発になると、「壁細胞」が「内皮細胞」にしっかりと接着され、血管を外側から補強します。
老化によってアンジオポエチン-1を分泌する力が弱まると、内皮細胞のTie2(タイツー)が作られなくなります。すると、壁細胞の接着力が弱まり剥がれてしまい、血管が壊れやすくなります。こうしてゴースト化してしまうのです。
又、このメカニズムは毛細血管だけでなく、リンパ管も同じです。
つまり、Tie2(タイツー)とアンジオポエチン-1の働きはリンパ管にとっても重要です。
さらに最近ではTie2(タイツー)は「脂質・糖・エネルギー代謝」にもかかわっていることがわかって注目されています。
■ アンジオポエチン-1に代わる物質
高倉伸幸教授は、数百種の天然食品から、アンジオポエチン-1と同じはたらきをする食品をいくつも発見しています。シナモン(桂皮)、ルイボスティーやヒハツ、生姜、スターフルーツなどです。
なかでもヒハツはごく少量(数㎎)でもよく、抽出されたエキスでも効果が期待できるそうです。
ヒハツは沖縄の島胡椒で、他にもヒバーチ、長胡椒、ロングペッパー、などと呼ばれています。
インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では消化不良時、食欲減退時によいとされ、中国では生薬として体を温める目的で「冷え症改善」に使うことで知られていたようです。
胡椒のように使っていますが、刺激がマイルドです。
たまに味噌汁に振りかけたりしていますが、すぐに身体が熱くなりますよ。
一日に1食だけ、あるいは3食でもよく、七味や胡椒のように使っていました。
10日後の毛細血管は、始める前より太くなり血行も良くなっていました。
■ ゴースト血管の改善策
老化などでアンジオポエチン-1が減少しているのだから、これに代わるものを摂れば良いんですね~。ヒハツとか、シナモン、ルイボスティーなどですね。
そして運動。
血行を良くする運動ですね。
「主治医が見つかる診療所」でもかかとの上げ下ろし、スキップを紹介しました。
やり方と効果について書きました。