
24日放送の「たけしの家庭の医学」では骨粗鬆症の原因のひとつ「骨スカスカ物質」について取りあげました。
「骨スカスカ物質」とはスクレロスチンのことです。スクレチンや骨粗鬆症についてはこれまでにもさまざまな番組で解説がありました。この記事ではスクレロスチンを減らして「スカスカ骨」を改善できる「かかと落とし」についてまとめます。
骨細胞のはたらき
スクレロスチンについては「NHKスペシャル人体”骨”が出す!最高の若返り物質」で詳しく取りあげました。
骨は常に作り替えられていて、新しく強い骨を維持して「疲労骨折」などを防いでいます。
大人では3~5年で全身の骨が入れ替わります。
骨の作り替えに携わるのは、骨を壊す「破骨細胞」と骨を作る「骨芽細胞」です。この二種類の細胞のバランスが崩れて骨を壊す「破骨細胞」が過剰になった状態が「骨粗しょう症」です。
スクレロスチンは骨を壊せと伝える「メッセージ物質」
骨細胞は「メッセージ物質」によって作り替えの指示を出します。スクレロスチンはこのメッセージ物質のひとつで「骨を作るのをやめよう!」というメッセージです。
骨細胞は骨の量が増えすぎないように、スクレロスチンによって、骨を作る「骨芽細胞」の数を減らします。
「骨を壊せ、作るな」というメッセージ物質のスクレロスチンが、「骨を作れ」というメッセージ以上に出過ぎてしまうと、骨量が減ってしまうのです。
骨を作らせるメッセージは?
「骨を作らせるメッセージ」を増やして、スクレロスチンとバランスを取る事が出来れば「骨のスカスカ」は改善します。
では何によって「骨を作らせる」ことが出来るのか・・・
新しい骨を作るのは「骨に衝撃があるかないか」によって決めているのです。
骨細胞には「骨にかかる衝撃を感知する」という働きがあり、衝撃を感知すると骨を作るのです。
ですから、骨に「衝撃」がかからない生活を続けていると、骨を作るメッセージがないので、スクレロスチンが過剰になり、骨密度が低下します。
「NHKスペシャル」では自転車競技のアスリートが骨折した例を取りあげていました。
骨に衝撃を与える運動「かかと落とし」
「たけしの家庭の医学」では、信州大学付属病院の中村先生が行った、「かかと落とし」を続けて骨密度が高くなった人のデータを示して、その有効性を証明しました。
この時、衝撃をしっかり感じるように。
より効果的にするには足の付け根に衝撃を伝えること意識します。
これを30回 一日に3回行います。
ゴースト血管対策の「かかとの上下運動」
ここで思い出したのがゴースト血管の改善によいと紹介されたかかとを上下に動かす「ふくらはぎ運動」です。かかとを上下させて、「第二の心臓」であるふくらはぎを伸縮させる運動として紹介されました。
つま先立ちして、ストンとかかとを落とす
この動きで「ゴースト血管」と「骨のスカスカ」のふたつを同時に解決!できますよ♪
これ、家事の合間にチョコチョコやればいいですよね。
とっても得した気分です~♪