ばぁさん、しくじりましたぁ|特定小型原付購入顛末記

これね、特定小型原付です。電動キックボードと同じで、免許なしで乗れるけど、ナンバープレートと自賠責保険加入が義務付けられています。

昨年秋、YouTubeでこれのレビュー動画を見ましたよ。詳細なレビューで自分のご両親が試乗する様子も撮っていました。ご両親はちょうど自分と同世代で「三輪っていうのが楽でいいねぇ。」なんて声も入っていたんですっかり盛り上がりました。

身延町ぐらしの数少ないデメリットの一つが足の悪さです。一日4便の町内バスも、時間だけでなく中途半端な路線です。乗合タクシーも平日の17時までなので、暑い時間帯に出かけるしかない・・・。行政としても人口減少にともなう財政悪化があり、さらに高齢化で優先すべき行政サービスが偏る一方なので「完全な歩き町民」は切り捨てるしかない。まぁ、しようがないですよね。

都内を原チャリで走り回っていたから、あの便利さがないのが辛い。引っ越しの段取りが悪く、返納した原付免許の再取得機会を逃したのが悔やまれます。
30代には輪行タイプのサイクリング車で南九州を走り回ったこともありますが、ママチャリとアシスト二輪車に乗れません。サドルに対するハンドルの高さに馴染めなくて、ふらついてしまう。なので、身延町で自転車の選択肢はなかったのです。

そんなところにこの特定小型原付三輪車のレビュー動画を見て、すっかり気に入ってしまったのでした・・・。来年は原付きがなくなる!?詳しくは調べてませんが、メーカーも新規の原チャリ製造をやめるらしいですね。で、その穴埋めにこの特定小型原付車が注目されているようです。高齢者の免許返納後の乗り物としても注目されているようです。

中国製は安いけど、品質、メンテナンス面で不安がありすぎなので高齢者は選択の余地なしです。そこで、小さな国内メーカーの製品ニーズが高まってYouTubeにはそういう製品のタイアップレビュー動画がかなりあり、片っ端から見ました。

しかし、疑問なのが二輪で速度が20キロしかないという点です。
これ、安定しなくて怖いんじゃない!?とろとろ走ってる横を10t車がすっ飛ばしていったら、相当あおり食らっちゃうだろう・・・。と。重心の低いホンダのモンキーでも何度も怖い思いしましたからねー。

そこで、安定重視の三輪車タイプに食いついてしまったのでした(>_<)
スペックをあれこれ調べながら大いに盛り上がって、その勢いで購入していましたよ。マクアケで。受注生産だったので半年経過の先週、ようやく納車されました。

組み立ては簡単で、倒した状態のハンドル支柱を立てて、ハンドルをはめ込む。サドルを差し込み、バックミラーとリヤカーゴを取り付ける。チャッチャと完了。

さぁ、どうよ。

と張り切って庭をさっそうと走り回る・・・筈が・・・動かない。

ん!?ん!?

「じゃり道、悪路も力強く走行」のはずだけど・・・。

電話で問合せると「隠れコードが有効になってる可能性があります。ちょっと勢いつけて押し出す感じでスタートしてみてください。」とな。「いきなり発進を防ぐための機能」で、電動スケボーにつけられている機能と同じものだとの説明。「もし有効になっていたら、メーター表示のボタン操作で解除できます。」と解除手順の動画添付でメールが来ました。

やってみたら走り出しました。
が、なんか妙だ。左に左に行く。正面に戻そうとハンドルを右に切るんだけど、反応せず、どんどん左に行くのですよーーーー。ハンドルが効かないのでその度ブレーキで止まり、右にグィと向きを変えて、再スタート。

何度かやって、これはなんかおかしいわ、となってよく見るとハンドルが左右同じ長さになっていない。中央が7mmズレて左右の長さの差が14mmついていた。(自分の取り付けミスではなく、マークがズレていた!)
修正後も、まだ左に寄っていく・・・。そこで撮ったのがこの上からの画像です。
脚立に乗ってなるべく水平になるように写し、画像ソフトで線入れしました。

 

 

車軸というのかしら、車自体の基幹となる向きに対してハンドルと前輪軸が直角じゃないっ!!!

ウォ!そんなんありかいっ!

!!! 開いた口が塞がらない。

そもそもスイングしない機構なので、向きの切り替えが出来ない。(出来なくはないが相当な大回りになる)

頭がクラクラしてきました。暑さのせいじゃないっ。

線入れした画像を添付したら、すぐに不良なことを認めて「前輪がズレてるんで、修正方法をすぐにメールします。」

!!!ウォイ、素人にやらすんかいっ!

絶句です。こちら、正しい位置を特定できる道具も技量もないのに。

「確実に修正できたか、自分が責任持つんですか!?」と思わず声を荒げると「あ、それはそうですね。」とのたまう。駄目だ、こりゃ。この会社。信頼できない。

知らん間に「隠れコード」が有効になった可能性、っていうのも怖くないですか!?実際はそうなっていなかったようですが。

電話でやり取りして、今後どうするかはさておき、この不良車は引き取ってもらうことになりました。とても一人で梱包できないですから。たまたま東京から戻る車があるから立ち寄ります、ってことになり、本日、回収していきました。

 

お金のことを考えると、正しい判断が出来ないので、それは無視してよーく考えてみました。製品として根幹に関わる不良車が届いたことに意味がある。検討の余地もない。「乗るな。」ってこと。そう思いましたわ。気づかないから、ギリギリで気付かされた。

ばぁさん、しくじったのは確かです(>_<)
自分に出来ないことをやってもらうこと(メンテナンス、アフターフォロー)にチェックが入っていなかった。田舎だからそこんとこがメッチャ大事だったのに。
長年の街ぐらしの便利さで目が曇ってましたねー。
それと、これが更に大事だったのですが、バァさんはごくごく一般的、スタンダードな物にしか手を出してはいかん。ということ。大多数が問題なく使ってから手を出す。
新しもの好きは若い人の特権。
あー、やっぱバァさんの自覚が足らんのですわー。

高い勉強代になってもうた・・・。えーん。えーん。泣いちゃる~(-.-;)

 

 

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