
「美と若さの新常識~カラダのヒミツ」でトマトを取りあげました。トマトの栄養といえばリコピンですが、エスクレオサイドAという最近注目されている動脈硬化に効果のある機能成分も紹介されました。トマトはアンチエイジングの主役的食品と理解できました。番組の概要と、生活に活かす方法について調べたことをまとめました。
目次
トマトの効果
リコピンの効果
1 紫外線による肌のダメージ対策
リコピンの抗酸化作用は紫外線によるダメージの予防になりますし、できてしまったダメージの回復にも役立ちます。 紫外線を浴びた後に生じた活性酸素を消去することで「メラニンの生成を抑制」して、シミを防ぎます。

これ、今回、初めて知りました。リコピンがお肌に蓄積されていることにビックリ。
オババ的には、シミが一番悲しいので肌に蓄積されるというのは素晴らしいですね。諦めかけていましたが、リコピンが最前線の肌に常駐しているなら相当効果が期待できますね!
リコピンをもっともっと積極的に摂取しなくては!と力が入ります。
2 老化対策
リコピンには活性酸素による老化を防ぐ力もあります。
リコピンの抗酸化パワーは、同じく抗酸化作用があるビタミンEの100倍以上といわれています。この強力な抗酸化力で日焼け防止だけでなくターンオーバー促進、つまり新陳代謝を活性化して抗老化(アンチエイジング)の効果があります。
アンチエイジングに有効な食品成分を研究している東海大学農学部教授・永井竜児さんによるとリコピン効果は他にも次の様なものがあるそうです。
- 善玉コレステロールを増やす。
- 骨粗しょう症の予防
- 肺気腫の予防
- 男性の不妊対策
意外な感じなのがほとんど知られていない男性の不妊対策ですが、これはリコピンは肌以外に男性の精巣に蓄積されるからだそうです。
紫外線対策 シミ防止 ターンオーバー促進
善玉コレステロールを増やす
骨粗しょう症の予防
肺気腫の予防
男性の不妊対策
エスクレオサイドA(略称EscA)の効果
エスクレオサイドAはトマトのサポニン(ステロイドアルカロイド)成分のひとつで、トマトのどの部分にも(水分の中にも)含まれています。無色透明なため、近年まで発見されなかったそうです。

3カ所で力を発揮することで動脈硬化の予防につながります。
減量効果のある注目の成分
なんとトマトに減量効果のある成分があるそうですよ。
三大神経伝達物質のひとつで、精神の安定にかかわる働きをするセロトニンが、トマトにも入っています。このセロトニンに肥満防止の効果があることがわかってきたんです。
セロトニンを食べると「筋繊維移行」が起きることがわかりました。
遅筋線維は脂肪酸を代謝する筋肉でこの筋肉が多くなると痩せやすくなるんですよね。麻生教授のまうすをつかった研究で、セロトニンを摂ると遅筋繊維が増えることがわかったそうです。しかし、人間に当てはめると大玉トマトを1日に21個食べることが必要で、セロトニンを多く含むトマトの開発が必要とか。まだまだ「肥満防止にトマト」というのは先の話のようです。
トマトの効果を最大にする食べ方のポイント
今回、トマトのチカラを最大効果を得るための食べ方を解説しました。特にリポピンについてはていねいな解説でした。
トマトのチカラ「リコピン」を最大に摂取するには
リコピンをもっとも活かした調理法としてトルコのサルチャが紹介されました。ちなみにトルコのトマト消費量は世界一で日本の10倍。年間99㎏も食べているんですよ。
《作り方》生トマトをすりつぶしたものを数日天日干しして水分を減らす。すると発酵して旨味が出てくる。これを煮詰める。
普通のトマトペーストにくらべ、水分を減らしてあるので出来上がり重量の6倍くらいのトマトを使用している。つまりリコピンも濃縮されて6倍くらい含まれている。(味噌くらいの硬さのようです)

生で食べるよりも、熱を加えて、砕いて、食べたほうが吸収されます。
サラダで食べるのはもったいないですね。しかも、リコピンは色素成分で皮に最も多く含まれますから皮を剥くのはお宝を半分捨てるようなものですね。
エスクレオサイドA摂取のポイント
エスクレオサイドAはどのトマトにも含まれていますが、最も多く含むのが赤いミニトマトです。普通のトマトの8倍も多く含まれているんです。
ミニトマトにもリコピンは含まれていますが、エスクレオサイドAはリコピンの21倍も含まれているんです。
そして、更に注目すべきポイントはリコピンとは逆に、エスクレオサイドAは、加熱すると減ってしまうことです。80度以上ではなくなってしまいます。
食べる1日の理想量は、たったの2~3個でOK。5個も食べれば充分だそうです。
トマトの賢い摂り方~私的アイデア
これまでほとんどリコピンを軽視してきて、トマトはサラダに使うくらいでしたが、これからは熱心に、しっかり食べなくては、と思います。
ミニトマトはともかく、普通のトマトは結構なお値段なのですよね。スーパーでも種類が増え、高価格帯トマトが並んでいます。番組を見ながら私的に結論が出ました。
それはトマト加工品の活用です。
すりつぶして加熱したものは生のトマトよりコスパがいいですよね。トマト水煮とかトマトピューレとか。トマトジュースもいいのでは!?と考えました。
コスパだけでなく、すりつぶして加熱した方がリコピンの吸収が良いのですから、生のトマトより絶対こっちですよね。
リコピンサプリなみのサルチャを通販で購入
なかでも素晴らしい加工品はトルコのサルチャです。サルチャはすりつぶしたものの水分を減らして発酵させ、更に煮詰めてあります。
なので5~6倍に凝縮されているそうです。つまり、生の時の重量に対してリコピンが5~6倍に増えている事になります。
しかもリコピンが摂取しやすい状態になっている。調味料が一切加えられていないというのも素晴らしいです。いいことづくめ♪
サルチャで検索すると缶詰、ビン詰めの商品がみつかりました。ところが、今年はトルコではトマトが不作で品切れ、になっています。かろうじて楽天のこのショップに残っていたので早速ポチりました。
購入した人の感想を読むと「トマトペーストより濃厚で美味しい」そうです。トマトジュースに混ぜると抜群に美味しくなるとか。おなじショップにトマトジュースもあったので、こちらもポチリ!
*届いたトルコ食材の感想を次の記事に書いています。
こちらの商品はトルコでもメジャーなようですが、入荷は秋頃、となっています。それにしてもこの量でこの価格!商品説明がとても詳しいのでご一読をおすすめします。
▶ ▶ ▶ PENGUEN ペンギン トルコ産 トマトペースト トマトサルチャ 700g
Amazonにも出品されています。もっか品切れ中ですが、商品説明・レビューが参考になります。▶ ▶ ▶ トマトサルチャ(トルコのトマトペースト)700g
ドライトマト活用
もうひとつ目をつけたトマトの加工品はドライトマトです。こちらはリコピンが摂取しやすい形にはなっていませんがスープに入れればOKですよね。保存食なのでいつでも使えるのが便利そうです。生トマトは季節変動、価格変動があります。
ドライトマトは基本的に塩を振りかけて乾燥させたものですが、出来れば塩が付いていないものが良いと捜しました。良いものが見つかりました。
この商品はアメリカのもので、シンプルにトマトを干しただけのもの。もともとはレストラン向けの業務用だったとか。レビューの評価も高いのでこちらもポチりました。
Amazonにもあります▶ ▶ ▶ 無添加 料理用 ドライトマト ノンオイル ノーソルト

翌日届いたのがこちらです。一袋150グラムですが、かなりの量ですよ。 イタリアのサンマルツァーノという種類のトマトで肉厚です。少し酸味があります。
ファイトケミカルスープに入れたところ、酸味とコクが出て美味しくなりました。酸味が今の季節にピッタリ。 オリーブオイル漬けも作りますよ~♪
- 15分程水(塩と酢を適量加えておく)をいれた鍋につけておいて少しもどす。
- ざるで30分程放置して水切り。(拭き取ると旨味も拭き取られるので必ずザルで)
- 適当に切って保存容器に入れ、トマトが隠れるくらいの上からオリーブオイルをいれる。
- あとはこれを冷蔵庫保存。オイルが減ったらヒタヒタになる位に足しておく。
生野菜、キャベツ・キュウリ・アボカド・・・
オリープオイル感覚で混ぜ合わせる。