年度変わりしたあたりから、様々なサイトで「現代貨幣理論(MMT)」を取りあげています。消費税増税をどうするか、ということとも関連しているようです。というのも、この理論は「消費税悪者説」になるからです。
私的に面白いのは「現代貨幣理論(MMT)」そのものよりも、取りあげている人の頭脳レベルが明らかになってるところ。論理的に「現代貨幣理論(MMT)」の欠陥を指摘しているつもりが、自らの頑迷さをあらわにしていると気がつきもせず・・・。
アインシュタインの相対性理論ほどではないのに、「現代貨幣理論(MMT)」を理解することが困難な人がやたらに多い。理解する前に、受け入れられない(^^)
という私もなかなか理解できていなかったのですが、そこそこ理解できる解説動画が見つかりました。MMT自体が明るい未来を思わせるし、解説の明快さに心が弾みます。
文末でご紹介します。
現代貨幣理論(MMT)とは
MMTはModern Monetary Theoryの略語「現代貨幣理論」の意味です。
現代経済の貨幣が借用書により成立していることを捉え、政府は税収に制約される必要はなく、任意の自国通貨建て国債発行により財政支出量を調整することで、望ましいインフレレベルを目指す経済政策を行うことを理論的主柱としている。
・・・中略・・・
これまでの多くの経済理論では、政府の財政赤字が拡大すれば同時に金利上昇と景気悪化を招くとし、政府の国債発行の拡大は望ましくないとした財政均衡主義が主張されてきた。一方でMMTでは財政赤字拡大では景気悪化を招くとは限らずマネーサプライ増加によるインフレ圧力がかかるのみとしており、この対立から多くの議論を呼んでいる。また、政府は将来の支払いに対して非制限的な支払い能力を有していることから、政府の債務超過による破綻は起こりえないとし、赤字国債発行の限度はインフレ率によって示されるとしている。 引用元Wikipedia
MMTは100年も前からあって、最近出てきた理論ではないのですが、最近にわかに話題になっているのは民主党の若きホープ、史上最年少の下院議員でもあるオカシオ・コルテスがMMTの考えに賛意を示したからです。彼女の経済ブレーンになったステファニー・ケルトン米ニューヨーク州立大教授は中心的なMMTは提唱者。
国内で取り沙汰され始めたのは政治家が「消費税増税延期」の数少ない論理的根拠になりそうだからでしょうか。
MMTの核心部分
現代貨幣理論(MMT)が言っていることで、反対派が突く(受け入れられない)核になっているのが
- 政府支出に予算制約はない。
- 債務の不履行のリスク(=デフォルトリスク)はない。
ということです。これはどういうことかというと、銀行ごっこの銀行と同じで、お金が足らなくなったら自分で紙幣を作ればいい、という話です。これを「通貨発行権」といいます。家計や企業ならば、赤字が重なればやがて破産になりますが、「通貨発行権」のある政府には破産はない。なぜならどんなに借金をしていても、その分通貨を発行することでその借金を帳消しにできるから。
という理論です。
(インフレとデフレの調整の範囲であれば)予算の制約がない、というのも同じ理屈から。
\(^_^)/でしょ。(笑)
この理論をデータ的に証明するとして取りあげられるのが日本のデータです。
日本が国の借金を増やし続けているのに、金利が上がらず(むしろ下がり)国家も破綻していない、という事実がその証明になっているんです。
現代貨幣理論(MMT)でのもっともまずい経済政策が増税で、とくに消費全般にかかる消費税は最悪、とされています。
チョーおすすめのMMT解説動画
このような画期的な現代貨幣理論(MMT)が「眼からウロコ」的に理解できる動画を見つけました。
平成31年4月22日に行われた「日本の未来を考える勉強会」で日本に「現代貨幣理論(MMT)」を初めて紹介した中野剛志氏がレクチャーしてます。
続いて同会主催で、10年以上前から「財政赤字は問題ない」と言い続けてきた三橋貴明氏がレクチャーしている動画も極めつけのわかりやすさ。
そもそも貨幣とはなんなのか、経済活動は何で動いているのか、ということが実に良くわかります。
両氏とも難しい経済用語を使わずに、面白く解説していて、頭がいい人っていうのはこういう人なんだなぁ、感心しながら見入ります。
こちらは頭悪いから、数日かけて何度も見てますが(^^ゞ
それにしても気になるのが、このレクチャーを受けている政治家センセイ方の理解力はいかほど~!?
結論 ♪
消費税増税は中止。消費税を廃止して、お札ジャンジャン刷って年金増やしてねっ。
中野剛志氏の最新刊、面白そうです。