
最近のニュースで「パワハラ」をよく耳にしますね。
パワーハラスメントとは圧倒的に強い立場の者が、無意識に、無神経に言った言葉や、取った態度が相手を傷つけてしまうことですよね。
社会で問題になってから時間が経っていないこともありますが、パワハラをする側に、その自覚がなく、そもそもパワハラの概念の理解すらない、ことも大きいですよね。
反面、いたずらに「パワハラを受けた」と言う人も増えており、こちらも又難しい問題です。
先日の19才新人巡査による上司の巡査部長射殺事件、あれも「しかる側と叱られる側」の意思疎通の難しさを示していると思います。
*この事件に関しては、犯人は「間欠爆発症」ではないか、という見方もあり、軽々には語れないと思いますが。
人不足でようやく確保した新入社員の教育も難しい時代になっているようです。
彼らは「子供は叱らず、良いところを褒めて伸ばす」ブームで育てられてきた世代です。
これが「自己愛過剰型」人間を作ってしまった、と警鐘を鳴らす記事がありました。
プレジデントオンライン
「正しいしかり方の3原則」とは
記事の骨子は「褒めて伸びるやり方では本番に強い子に育たない」です。 では、具体的にどういうしかり方が良いのか、同記事にあった「正しいしかり方の三原則」についてまとめます。
■ 他人と比べない。
他の兄弟や、同級生を引き合いに出して
「○○君は出来るのに、どうしてあなたは・・・」
「こんなことは普通、3回もやらずにマスターできることだよ。」
こんな言い方で他の人と比べられると、せっかく反省しようという気持ちがあったとしても、悔しくなり、聞く耳を持たなくなってしまいます。
そして、結果として叱られたことの反発心だけが強く心に残ります。
自分のしたことや不足していることに向き合えないのはもちろんですが、しかる側への信頼感が薄れて行きます。
■ 叱る対象の出来事だけを注意する。
叱ることを増やさないこと。
叱っているうちに、それを強調するあまり、以前もあったことを引き合いに出さないこと。
過去にあったこともセットで問い詰めると、叱られる側の集中すべきことが分散されます。
「何がどうしていけなかったのか」という焦点が複数になると、自分のしたことを省みる気が失せてしまいます。
そして、「注意された」「叱られた」という事実だけが強く記憶に残る結果になります。
■ しかる時間は短く。最後に、なぜ叱られたかを確認する。
あらためるべき要素を絞って、簡潔に、短い時間で叱ります。
そして、最後に、相手が理解したか、どう受け止めたか、を確認します。
このときは、それまでの口調よりも優しく訊ねるのがポイントです。
相手の返事から、「注意したことと少しずれているな」と思ったら、その場で修正して、復唱させるようにします。
このアプローチは子供でも、新入社員でも同じだそうです。