コロナウィルスは狭い密閉空間で感染する|厚生省の感染者データ分析

前の記事で、米疾病対策センター(CDC)の発表した新型コロナウィルスの感染経路について触れましたが、厚生省の専門家チームからも類似の発表がありました。

 

新型コロナウイルスの集団感染について厚生労働省の専門家のチームが国内のデータを詳しく分析した結果、感染した人の75%はほかの人にはうつしておらず、つぎつぎと感染が広がったのはほとんどが空気がよどみがちな閉じた環境だったことが分かりました。分析した専門家は「屋内の狭いスペースなどに人が集まるのを避けることで、感染の拡大を防げる可能性がある」と指摘しています。
  引用元:NHKニュース

 

四国で初めての感染者となった看護婦さんが行った大坂のライブハウスでは、他に2人の感染者が出ています。まさにこのような場所が危ないのですね。

狭いところで飛沫が充満しているのですから。韓国の教会とかもそうですよね。お祈りでは「くちパク」の機会が多い。
これはまったくの私見ですが、イタリアで感染が拡がっているのと関連して考えると、言語の発生方法の特徴にも関連があるのではないか、と。パッっと吐き出して発生する言語では飛沫が飛び散る確率が高いじゃないですか。中国語はそうでもないけど、中国の人は声が大きいから勢いよく吐き出してますよね。

ダイヤモンド・プリンセスから陰性で下船した男性が、症状が出ない段階でスポーツジムに出掛けていた、というのにはゲンナリしますね。
この方、当事者だったのになんという情弱振り。市川のスポーツジムから感染者が出ているというのに。

ウィルス検査態勢が整っていないことを専門家もメディアもやたらに叩いていますが、私はそこには深謀遠慮があるのかも知れない、と思っています。

何しろこの検査結果は信頼できないのですから。「陰性だった」ということが免罪符になってしまう恐れがあるんですよね。なので、「しては行けない行動」をまったく不安も感じずにやってしまう。

求める人の大多数に応じて検査をすると、こういう状況が出来てしまう。それよりも感染したひとの経路を明確にして、濃厚接触者を検査してその人からの感染を防ぐ、という戦略の方がより効率的に感染を押さえ込める、と考えられます。

日本感染症学会と日本環境感染学会が「新型コロナウイルス感染症―水際対策から感染蔓延期に向けて―」と題した文書を21日に出しており、それに以下の内容があります。

 

「新型コロナウイルスは、主に咽頭や肺で増殖しますが、インフルエンザに比べてウイルス量は少ないと考えられています。PCR法という核酸検査で増幅してウイルスを検出する方法が診断に応用されています。最初の検査で陰性で、2回目の検査で陽性となった症例も報じられました。インフルエンザに比べて1/100~1/1000といわれるウイルスの少なさは、検査結果の判定を難しくしています。とくに早い段階でのPCR検査は『決して万能ではない』ことをご理解ください」

 

又、テレビでの専門家の話によれば、検体採集にいささかのコツがあり習熟を要する、とのことです。PCR法以外の検査方法も開発されているのですが、その企業の開発者の話では、実際に使うまでに確認する為の検体が入手出来ず、その段階から進めない、と言ってました。

メディアや中途半端な専門家が、ちょっとした情報から政府の対応を叩くのは簡単だけど、今それをやるのは害あって益なし。半端な専門家の発言とその取り扱いが混乱を大きくする。動画配信した出来損ないの専門家がいましたよね。カレは世間の反応が自分に不利と判断するだけの能力はあったからすぐに引っ込めたけど、その能力の無いメディアはどうしようもありません。

今回のことでいろんな番組に専門家が登場していますが、専門家も、きっちり分別しないと逆の方向にミスリードしてしまうと思いますねぇ。

例の動画配信の岩田とかいうセンセイ、あのひとは専門知識はあってもコミュのケーション能力に欠けていてクルーズ船に乗り込んだ専門家チーム内はもちろん、クルーズ船のスタッフも含めた意思統一の妨げになっていた。それでチームから外されて下船させられた経緯があります。乗船してからわずか2時間後ですよ。

その後、船内でさまざまな対策がなされて、カレが動画で指摘したような事実は改善されたわけです。改善された状況を知るよしもなかったのに動画配信した意図は何か。傷つけられた自尊心の回復と自己主張というところでしょうか。その行為はなんの提案もなく、実際船内で活動しているチームの足を引っ張るだけなのに。

しかし、このあたのの事情を知らないの海外メディアを始めとした情報では、あたかもカレの告発によって船内環境の改善が成されたかのような事実と異なるものになっています。

先ほど、鳥取県知事をつとめた片山氏がいまだに「動画で告発した医師の発言を一蹴する前に吟味する態度が求められる。」などとスットコドッコイな事を言ってましたよ。

今は削除されていますが、カレをよく知るという高山義浩医師が、動画配信直後にカレの行動の問題点を鋭く指摘していました。それを読んで、どんな領域にせよ、専門家として社会に発信するのに必要な能力は、単に専門知識だけでは足りず社会性や社会行動学などを十分理解していることが必要だと思いました。

メディアはことが起きるたびに、アタフタと専門家漁りをして経歴から専門家と判断しただけの人物を引っ張り出して来て、彼らの発言を吟味せずそのまま発信しています。ときにはそれをそのまま政府批判に使う事もしばしばです。野党は更に程度が低い。専門家の話し、というだけで正しいとする短絡振り。こういうのはそろそろ止めなくてはならないですね。

 

ネットでの情報収集が普通になってますから、タイムラグのある印刷媒体や、編集がはさまれるテレビなどの情報は一旦ひいて眺める必要がありそうです。

 

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