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夏休みと関係しているのか、図鑑が売れているようで、「わけあって絶滅しました。世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」は7月19日発売後、数日で13万部突破のベストセラーになっているとか。いきなり売れ筋ランキングに登場したことで、取りあげるメディアが続出。ツイッターでの拡散も大きいようです。
今朝のテレビ番組で出版元のダイヤモンド社の編集会議の様子を交えて紹介してました。

▶子供向けの「図鑑」や「絶滅もの」は人気がある

児童書ジャンルの図鑑・事典ジャンルでは高橋書店の「ざんねんないきものシリーズ」がダントツ人気で、「ざんねん」以外に「ゆかいな」「泣ける」「恋する」「しくじる」なんてオトナ世界でも受けているキーワードを冠した本が売れてます。

ウンチクうさ君
「ざんねんないきもの事典」は児童書籍のポプラ社が2017年11月から18年2月の間に、書店店頭に投票用紙を配布して行った「小学生がえらぶ! こどもの本総選挙」で1位になっているんだよね~。

 

これをみると、事典とか図鑑でも、情感に訴える切り口が受けているんですね。
子供には事実を淡々と使えるより、情感を刺激する方が、より興味をかき立てることが出来るのでしょう。

恐竜は子供に圧倒的に人気がありますが、絶滅したいきものは想像力がかき立てられるからでしょうか?

 

▶これまでの絶滅ものと何がちがう?

それにしても発売数日で13万部という売れ行きは異常事態。
その理由は、絶滅したいきものが自ら語る・・・という切り口です。
本に浸けられた帯に「聴いてくれ、その理由を!!」からして、そそられますよね。「なになに、何があったのか、聞かせてもらおうか・・・」となりますw

人気で売れてはいるものの、やや飽和状態の子供図鑑、事典ジャンルに新風を吹き込んだ、という大人目線の注目も高いのです。

これまでの「絶滅もの」は絶滅したいきものと、絶滅に至った経緯という事実を書いて(描いて)いただけでしたが、「わけあって絶滅しました。
世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」は絶滅したいきものが自らの語る、という形を取っていて、それが読む者の「せつない」とか「はかない」などの情感に訴えるんですね。
それぞれのいきものに

  • 油断し過ぎて絶滅
  • やりすぎて絶滅
  • 不器用で絶滅
  • 不運にも絶滅

などとわかりやすい絶滅の理由がつけられていて、読み手の「せつない」などの同情を刺激する切り口が徹底していることです。

同情というのは、気持ち的には落ちるのですが、対象を包みこむ余裕が伴うので、読後は知識を得た満足感だけでなく、情感が豊かになったという満足感があるのでしょうか。

 

 

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▶絶滅したいきものの語り口が面白い

それぞれのいきものにキャラ設定がしっかりあって、方言や、赤ちゃん言葉、今うけているフレーズなどがうまく使われているのも受けますね。
事典や図鑑というのに、セリフみたいで読み聞かせしやすそうで、親子で楽しめますね。

アマゾンのレビューを見ると、「大人も子供向けの本としては・・・」というスタンスではなく書かれているものもあります。おとなにも受けている。
中には「人間が悪いから絶滅に追い込んだ、と決めつけるのはいかがなものか!?」などの感想もソコソコ見られます。

そういえば「はたらく細胞」という漫画の人気もこれと同じなんだな、と気が付きました。
これで始めて目にした漫画ですが、細胞の働きを生理学の本で読むよりも興味を持続させられますよね。知識は浅いでしょうが、興味を喚起することに意味がありますね。▶『はたらく細胞』『第6話 熱中症』特別無料公開サイト見たよ

 

 

▶出版社、編集の戦略

番組で紹介していた、ダイヤモンド社の編集会議の様子が面白かったです。
「わけあって絶滅しました。」の続編のために動物に詳しい動物ライターから編集者があれこれはなしを聞き出していましたが、完全に「受ける部分」を拾い出していましたね。
「受ける部分」すなわち、切なくなる要素です。
動物ライターとしては、「そこよりここ!」という部分があるのに、編集者はそれを完全に無視、切り捨てて会議が進行していたのがおかしかったですよ。

 

 

情報がいくらでもあるので、同じ情報をどのように独自な切り口で伝えるか、というのはメディアの基本ですね。
          おば半もマネしなくっちゃ

 

 

 

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