糖質代謝|糖は生体エネルギーの原料で常に体中の血管を流れている

ハチミツ療法をまとめているのですが、ハチミツ療法医の桑島先生の「糖の代謝」の説明は、これまで知っているる知識といささか異なるように思います。そこで、糖代謝の基本知識をきっちりまとめることにしました。

糖質代謝

糖の代謝とは、食事から摂取した糖質が分解されグルコース(ブドウ糖)となって血液で運ばれ、体中の細胞内でエネルギーとして利用されたり、余分な糖は脂肪やグリコーゲンとして貯蔵される仕組み。

 

糖質の種類

糖質は人類の主要なエネルギー源である。果実・穀物・乳製品などに多く含まれる。糖質は植物の光合成によってつくられ、炭素Cと水素H、酸素Oの化学式をもつ化合物であることから、炭水化物と同義語として使われることが多い。糖質は結合している単糖の数によって3つに分類される。
 ※下表:少糖類を二糖類とオリゴ糖に分類しないケースもある。オリゴ糖は明確な定義がなされていない。

    植物は多くのグルコース(ブドウ糖)をデンプンにして貯蔵している。
    動物は多くのグルコース(ブドウ糖)をグリコーゲンにして貯蔵している。
    どちらも単糖のグルコース(ブドウ糖)がたくさんつながったものだよ。

     

    糖質の役割

    糖質の主な役割は、脳・神経組織・赤血球などにグルコース(ブドウ糖)を供給することである。これらの組織は、通常、グルコース(ブドウ糖)のみをエネルギー源として利用している。体内の代謝経路である解糖系糖新生系がこれらの調節を行っている。
      

     

    糖質の消化 

    • 口腔内消化
      口腔内消化は咀嚼と嚥下である。噛むことによって食物は粉砕され、α-アミラーゼを含む唾液と混合されることにより、デンプンが消化される。
    • 胃消化
      口腔内の消化は比較的短く、食べものは食道を経て胃に到達する。
      胃では胃酸によってα-アミラーゼの酵素活性は失われる。
    • 腸内消化
      その後、十二指腸において膵臓から分泌される膵α-アミラーゼにより、マルトトリオース、マルトース、イソマルトースおよびグルコース(ブドウ糖)の一部まで分解される。これら少糖類および二糖類は、小腸粘膜の微絨毛に存在する二糖類水解酵素(マルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ)により単糖(マルトース・スクロース・ラクトース)に分解される。

    消化により生じた単糖は、すぐに小腸粘膜上皮細胞に取り込まれ,門脈を介して肝臓に運ばれる。そして筋肉を中心とした全身に速やかに輸送される。

    糖質は、各組織でエネルギー源として利用されるが、その大部分は、肝臓と筋肉に多糖質のグリコーゲンとして貯えられる。肝臓グリコーゲンは、空腹時における糖質の供給源としての役割を果たしている。肝臓グリコーゲンの合成には、グルコース(ブドウ糖)とフルクトースの組み合わせ(=砂糖)さらに2糖類の形状で摂取することが栄養生理的に重要であると考えられる。

     

    ------ここまでの理解-----

    • 糖は生命エネルギーのもとである。体中の細胞あるミトコンドリアが糖をエネルギーに変える。
    • 単糖・二糖類のようにシンプルな糖の方が消化に時間がかからない。
    • デンプンのようにたくさんの単糖がつながったり、食物繊維とくっついている炭水化物類は消化に時間がかかる。多糖類のつながりを外すのは酵素の働き。
    • グルコース(ブドウ糖)が血液にどのくらいあるかを見るのが血糖値。
    • グルコース(ブドウ糖)が単糖であれば、すぐに分解されるから血糖値が高くなるのもはやい。
      多糖類はグルコース(ブドウ糖)に分解されるまでの時間がかかるため血糖値が上がるのは緩やか。

     

    最後の部分「血糖値上昇にかかる時間」について桑島先生の注意があります。

    Dr.ハチミツ
    GIとは食後血糖値の上昇を示す指標であるGIはあくまで血糖値が高くなるまでの時間の違いです。量については考慮されていません。低GI食品でもたくさん食べれば血糖値は高くなります。
    血糖値が上がってインスリンが出ることを危険視しますが、インスリンの作用が正常に働くメカニズムが正常であることが大切です。

     

     

    血糖値上昇のメカニズム

    糖尿病情報センターの記事を参考にしました。

    私たちが食事をすると、栄養素の一部は糖となって腸から吸収されます。寝ている間など食事をしない時間が続くときには、主に肝臓により糖が作られています。糖はからだにとって大切であり、食事をしたときも、食べていないときも、常に血液中を流れています。糖は血液の流れに乗ってからだのあらゆる臓器や組織へめぐります。
     
    血液中をただよい、筋肉などの細胞までたどり着いた糖は、同じく血液中に流れていたインスリンの助けを借りて細胞に取り込まれます。インスリンは細胞のドアを開ける鍵のような役割を果たしています。インスリンの働きによって、糖はすみやかに細胞の中に入り、血液中にあふれることなく、血液中の糖の濃度は一定の範囲におさまっています。
    インスリンの働きとして上の下線部分、「血糖値を一定にする」ことは理解していましたが、「インスリンがないと糖を細胞に取り込めない。」このことを知りませんでした。
    あちこち見た「血糖値や糖代謝」の解説でもこれに触れていないものがかなりありました。
    ひたすら「インスリンは糖を脂肪に変える。なので血糖値を上げないように。」という趣旨のものが多いですね。インスリンは悪!?と誤解しますよね。

    自分が勘違いしていただけかw

     

    インスリンの分泌が少ない、分泌のタイミングが遅い、インスリンの作用が低下するなどの理由から、うまく血糖の処理ができなくなると、血糖値が下がらなくなります。食後数時間たっても、血糖値が下がらない状態が慢性的に続くのが糖尿病というわけです。

    血糖値が下がらない、つまり血管内にブドウ糖が多いままだと血流が悪くなります。(ドロドロ血)血糖値が下がらないのはインスリンの働きに問題があるからで、これについては別記事で続けたいと思います。
    ※理解し、その理解が間違っていないか確認しながらの作業なので時間がかかります(>_<)

     

     

     

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