最近、海外の情報を見る機会が増えて自動翻訳ツールをよく使っています。もっぱら右クリックで出るグーグル翻訳です。
しかし、これだとクリップボードにコピーできないものは翻訳できません。グーグル翻訳はあくまでテキスト対象なので。
そこで、ネットで評判の高いDeepLというのを試してみました。制限はありますがネットのものを見る分には無料で十分です。インストールすれば更に使いやすい。
DeepLは翻訳精度でもグーグルより高く評価されています。グーグル翻訳もここ一、二年の進化は著しいものがありますけどね。いくつか試したけど、翻訳事態はさほど劣ってはいません。ただ、機能面でかなり劣ります。
サイトは DeepL翻訳
使い方も簡単ですよ。
インストールしないWebツールの場合
ひとつのやり方は、グーグル翻訳と同じ、テキストのコピペで翻訳します。
グーグルの場合、右クリックで表示されているサイトすべてを翻訳してくれますが、DeepLWebツールではコピペしたものだけの翻訳になります。
しかし、下図のように翻訳文をそのままクリップボードコピーが出来るのがメリットです。右の翻訳結果で「ん!?」な単語は辞書機能が使えますが、いまいちできないこともあるんだな・・・。
別の使い方は、DeepL翻訳サイトにアクセスしてから、翻訳したいサイトに移動。ショートカットキー「Ctrl+F8」で画面に➕マークが出ます。これで翻訳したい部分を「範囲指定」します。
一旦DeepLサイトを外れるので不安になりますが、ショートカットキーで画面に範囲選択マークが出ればOKです。
これだとテキストのコピペではなくOCR読み取りになるので非常に楽ですし、テキストでなくても(画像になっているテキストでも)OKです。
日本語に直すと、「光学的文字認識」というよ。
指定した範囲を画像として取り込んで
指定された範囲内にある文字を認識し、それを
翻訳をする、という作業をするんだ。
インストールで使う場合
インストしたDeepLですが、起動するとWebツールと同じような画面が出ます。インスト版だと左下に選択ボタンがあるのが異なる点ですね。
ショートカットキー「Ctrl+F8」でも画面に➕マークが出ます。このショートカットキーで起動させることが出来ます。これ、便利ですよ。
ワタシ的には「Ctrl+F8」だとふたつのキーがかなり離れているため両手使いになるのが不便です。その点インスト版はボタンがあるのが楽です。これで翻訳したい部分を「範囲指定」します。すると数秒で右に翻訳結果が出ます。
DeepLでは初期設定では英語とドイツ語だけが対象になっていますが、これは3言語まで自分で設定できます。有料にすれば更に増えるようです。
※目下、初月無料の月額1,200円コースを体験中です。
ワタシ的に思わず声が出た感激機能はPDFファイルを指定すると、まるごと翻訳してくれるやつ!
試しにやってみたのですが、2.08MBのファイルをすべて翻訳するのに数分しかかかりませんでした。しかも、その間「只今作業に手間取っております。」のアナウンスが出てました(笑)わずか数分ですよ。
翻訳されたPDFはA4サイズぎっちりで408ページです。かなりの量でしょ。それが数分ですよ。
さっと目を通しましたが、ごく自然な日本語で、下手くそな翻訳などより数段の出来です。ただ、時々同じセンテンスが繰り返されることがあります。設定に「丁寧/事務的」などの選択肢があった気がするのですが、そのあたりをきちんと設定すればよかったのかな・・・。
加えて翻訳文は改行がなされないので、読みながら整形すればいいと思います。大意を知りたいだけなら整形する必要はなさそうですが、整形しながらしっかり読むことになるので、今のところこれでやっています。
編集も翻訳後の表示で出来ます。なのでPDF編集できない場合でもOKです。ただしブラウザでのみ可能です。
ダウンロードしたものはPDFソフトが開くので編集機能が必要です。
もう一つのやり方は、翻訳文すべてをコピーボタンをつかつてコピーし、Wordなどに移して編集する。ワタシはボリュームがある場合はこのやり方でやっています。
ファイル形式は、Word(.docx)、PowerPoint(.pptx)のファイル形式も対応しており、ファイル形式を変えることなくテキスト部分のみ翻訳します。
無料の場合はファイルサイズ、もしくは、文字数の制限があります。
有料だと制限が大幅に緩和されますが、月に使えるファイル数が制限あります。企業向けのメニューでは制限がないとか、料金に応じているようです。
ここまでやってひらめいたのが電子ブックです。アマゾンのkindleはコピーや印刷ができなくてホント使い勝手が悪いのですが、これを使えばなんとかなるのでは。と。
英語版kindleブックを翻訳できたらどんなに便利だろう。すごく興味のある著書の新作がすぐに読めるのですから。
試しに、英語のkindleブックの「試し読み」でやってみましたよ。
あっさり出来たっ♪
補 足
もとのPDFはブックサイズらしい。これをA4サイズのファイル形式に変更する。