手の更年期症状「ヘバーデン結節」|特徴と対策「関節リウマチ」との違い

数日前のことです。朝、指がこわばっていて握りしめようとした瞬間、ピリッと痛みが走りました。これまでも目が覚めた時、関節がこわばって動きが悪いことがあり、そういうときは、何度かニギニギしてほぐしていました。それでそのうちなんともなくなるので、この日も試みましたが、ニギニギのたびに痛みがあります。逆に痛みが増したような気もします。
痛むのがどの指か特定できなかったので、ゆっくり同じ動きをしてみると、どうやら親指以外の指の第一関節が痛いです。

 

オッチャン
あんさん
「朝のこわばり」ちゅうたら
老化やろ。老化でっせw

ここまで痛いとなるとやはり一度診てもらったほうが安心だなぁ、と病院探しと情報収集で検索しました。ちょうど一年前にも検索して駅前の整形外科に行ったことがありました。あいにくお盆休みで、それっきりになっていたのでした。その時は

指の関節が痛い、といえばリウマチ!?
エーっ!それは辛いわ。
リウマチかどうかだけでも診てもらわないと。

と考えたからで、痛み自体は大したことなく「違和感」程度だったとおもいます。今回は『この痛みがひどくなったら大変だ』といささか逼迫してきました。

先日の歯医者の件で懲りたので、今回は検索も丁寧に深堀りしましたw
リウマチの疑いはすぐに晴れました。私の指はヘバーデン結節(へベルデン結節)のようです。「ヘバーデン結節」で検索すると詳しく説明した整形外科のコンテンツが多く見つかります。杉並区の「まえだ整形外科」サイトではとてもわかり易い説明画を添えて解説されているのできっちり知りたい方におすすめします。下図出典元:前田外科
ヘバーデン結節説明図

ヘバーデン結節

指の第1関節(DIP関節)が変形し曲がってしまう疾患です。
第1関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。この疾患の報告者へバーデンの名にちなんでヘバーデン結節と呼ばれています。
変形はさまざまな程度の違いがあり、すべての人が強い変形になるとは限りません。
原因は不明で40代の女性に多く、更年期障害に含まれたり、70代になると大半の人に起こるため、老化と診断されることが多いようです。
痛みを伴いますが、これも様々な程度があり、痛みで生活に支障がある人も多い。変形している間は痛いが変形が止まると痛みがなくなる、という場合もあります。

へバーデン結節と関節リウマチとの違い

一番気になっていた関節リュウマチとの違いは明解です。
ヘバーデン結節とリュウマチの違い
関節リウマチの手指の腫脹(炎症などで腫れる症状)が第2関節(PIP関節)第3関節(MP関節)に多く起こるのに対して、ヘバーデン結節(へベルデン結節)は第1関節(DIP関節)に生じ、腫れという印象よりも、ゴツゴツとした “ペンだこ”ができたように変形します。
リウマチのような関節炎ではなく、関節軟骨の磨耗や老化の一種で、手の更年期症状とも言われています。
第2関節に生じることもあり「ブシャール結節」と呼ばれます。
そうです、まさに “ペンだこ”のようになっています。そして第一関節が内側に折れた形になって、ピンと伸ばしてみても真っ直ぐにならない。
この変形は数年前から気づいていて『歳を取ると手に出るなぁ。』としみじみと(悲しく)眺めることが間々あったのでした。

へバーデン結節の原因

原因不明です。身も蓋もないですが。ネットでは原因として様々な説が見つかりました。怪しいと思ったものは()で紹介します。*私見です。

  1. (コーヒー)
    [根拠]罹患者に目立つ傾向としてコーヒー好きが多い。
  2. (水分の摂取不足)
    [根拠]コーヒーが原因という説はコーヒーそのものが原因ではなく、コーヒーを飲んで水分摂取が足りていると勘違いして水そのものを飲んでいない。
  3. 指先の過度の使用
    [根拠]罹患している人にピアニストやその他の楽器奏者など指を過度に使う人が多い。
  4. 女性ホルモンが関与している可能性
    [根拠]女性の更年期、出産・授乳期の女性ホルモンが変化する時に発症する人が多い。エクオール(女性ホルモンに似た働きをする大豆由来のサプリ)摂取で痛みが軽減する事例も多い。
  5. 老化

1と2はこじつけもいいとこと思います。3の過度の使用は必ずしもそうとは言えないのでは、と。ワタシ的に過度に使っているとは思えませんし。
4の「女性ホルモン関与説」が最も説得力があると思いました。エストロゲン同様の働きがあるとされるサプリ「エクオール」を使った治療では効果があった事例が多く、使っている整形外科も多数あります。
自ら論文も出しておられる四谷メディカルキューブの平瀬雄一先生は「エストロゲンの減少」がヘバーデン結節だけでなくその他の手指の不調の原因と指摘しています。

エストロゲンの量が絶対的に減ることによって、ホットフラッシュなどの症状が起きることはよく知られたことですが、手指の不調が起きることはあまり知られていません。エストロゲンが低下すると、関節や腱の周りにある滑膜という組織が腫れます。関節の滑膜が腫れれば、関節炎が起こりやすく、腱の周りの滑膜が腫れれば、腱鞘炎やそばにある神経を圧迫してしびれが起こりやすくなります。つまり、ヘバーデン結節やブシャール結節、ばね指・腱鞘炎、ドケルバン病、手根管症候群は、全てエストロゲンの低下が引き金となって起こっているのです。
引用元:四谷メディカルキューブ(手指の変形性関節症に特化したクリニック)

 

エストロゲンとは

女性ホルモンには妊娠をつかさどるプロゲステロン(黄体ホルモン)と女性らしさに関わるエストロゲンがあります。女性ホルモンは30代後半になるとその分泌量は徐々に低下しはじめます。この女性ホルモンの減少によりおきるのが更年期障害です。
閉経後はプロゲステロンはゼロになりますが、エストロゲンの減少は40~60%です。
閉経後はゼロになると思っていたので、半分くらいは継続して分泌されているというのは目からウロコでした。閉経後もエストロゲンには体に必要な作用があるんですね。その作用とは何か?わかりやすい説明図が見つかりましたのでお借りしました。
エストロゲンの作用説明図
エストロゲンの作用と骨、肌の関係はよく知られていますが、脂質代謝異常とか心・血管疾患のリスク増加などもあるんですね。
で、上記の四谷メディカルキューブの平瀬雄一先生は「関節や腱の周りにある滑膜という組織」にも深く関わりがあると指摘しています。

へバーデン結節の治療

ネットで見た整形外科の治療は概ね「痛みの解消」に主眼をおいた*保存療法のようです。変形がひどく日常生活に支障をきたす場合は、コブ結節を切除するものや関節を固定してしまう方法が行われます。

 

もの知りウサ君
手術療法に対してそれ以外の治療法を保存療法と呼んでいるんだよ。薬物療法、理学療法、運動療法、心理療法、放射線療法などだね。
いずれの治療法も、ヘバーデン結節による指の変形がもとに戻ることはなく、進行を止めるとか痛みに対する処置というものです。

エクオール

具体時な治療ではエストロゲンと同じ作用をするエクオールを使った治療が広がっている印象を受けました。

エクオール
大豆イソフラボンは女性の健康や美に有効な成分として広く知られていますが、この効果の源が「エクオール」であることが分かってきました。「エクオール産生菌」という腸内細菌によって大豆イソフラボンから産出されますが、日本人女性の半分くらいがこの菌を持っていないそうです。*最新の研究では3割しか持っていないとか。

そういえば、数年前に「エクオール産生菌」を持っているか判定するキットが話題になったことがありましたね。自分で作れないなら外から摂取するしかない、ということで「エクオールサプリ」が注目されはじめました。

ヘバーデン結節治療に使われいてるのは大塚製薬の「エクエル」です。(サプリなので似て非なるものが多く、よくよく品質を見極める必要があります。)大塚サイトにエクオールの働きなどについて詳しい説明があります。

 

マッサージ

これもネットでよく見かけます。You Tubeに整骨院、整体関係の解説動画も多いですが、ワタシ的にはあまり参考にできないと思いました。全てではないですが我田引水的な見方の人が多いんですよね、この業界は。

ヘバーデン結節に冠する書籍も多いですが、その中で富永喜代医師の提唱する神経マッサージは良さそうに思います。治療ではなく、あくまでケアですけど。

富永喜代医師の監修した「ゆび関節ローラー」と使い方説明がセットのものもあります。*サイドバーにリンク貼りました。「ゆび関節ローラー」なるものがあるのか!と驚きましたが、なんと100均にもあるんですよ。

 

テーピング

第一関節にテープを巻きます。「ヘバーデン結節用テープ」も売られていますが、前出の前田外科で勧めているのが”ビニールテープ”です。きつく巻く必要はない、とあります。
やってみましたが、指を曲げると痛い場合、曲げないために固定するという目的かな、と思います。
テーピングで「ややきつめに巻く」というやり方を勧めているケースもあります。これは関節周辺に炎症が起きて痛む、という場合に有効と説明されています。血流がありすぎるからそれを抑えるのが目的だそうです。
やってみましたが、逆に痛くなりました。私の場合、炎症が起きていないからかもしれないですが、血流を抑えることでいいこともあるとはとても思えません。
関節保護のためのシリコン指サポーター(指サック)もあります。かなり進行して指導師があたっても痛い、という人にはありがたいグッズですね。
こうしてみると指の痛みを抱えている人は多いんですねぇ。
と、検索していろいろ知恵が付きました。

自分なりの考察

原因はどうあれ、要するに指・手のひらの内部組織が固まって、それで血流、体液、気の流れが滞っているのでは、と。
というのは、いつも指先にジンジンした感覚があるのですが、これって気功をする時に感じる感覚に似ているのです。気功をやっていて気の流れが追えるようになると指の先端にジンジンとしたものを感じて、これを意識で誘導して外に放出する、ということをします。まぁ、ドラゴンボールの悟空が元気玉を放出するようなw 放出すると意識しなくても外から気がどんどん流入して、体を巡って出ていきます。これで気のレベルで活性化、パワーアップするんです。
このことから推測して、気が指の先端で詰まっているのではないか!?と思います。
気は意識しなくても指先(爪の付け根の両脇)から外部に放出されています。内気功で気を練ると、普段は感じないレベルから気が増大するのでジンジンと感じるのですが、低いレベルでも滞ればこう感じるのかもしれないなぁ。だから、これを外に放出すればいいんじゃないか。
そう考えると、指だけでなく手のひら全体をマッサージ、もみほぐすのが効果的ですね。
考えてみると、手のひらほぐしは日々のルーティンだったのに、とんとしなくなっています。
手のひらほぐしだけでは足りないだろうから、エクオールサプリも使うことにしました。大塚製薬のエクエルもいいかと思いましたが、エクオールの吸収を促すラクトビオン酸というオリゴ糖があることを知り、これも含有するサプリを試すことにしました。
高いものですが楽天ポイント利用でゲットです。

【ポイント10倍】エクオール+ラクトビオン酸 EQ【婦人科専門医と共同開発 /大豆イソフラボン/更年期/サプリ】

 

これでしばらく様子見です。

それにしても歳を取ると
この手のことが次から次へと出てきますねぇ
(>_<)

 

 

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