セカンドオピニオンで抜歯回避|治療前の最新情報把握は必須です

土曜日に奥歯が欠けました。パカーン!と割ったようにきれいに割れました。以前も逆の側の奥歯が欠けたことがあります。
虫歯が進行していたのか!?と思いましたが、これまで痛いことはなかったし、割れた断面をコツコツと叩いてもなんともない。冷たい水を口に含むと「知覚過敏」はありますが、痛みはありません。
放置していると虫歯菌が深部にすぐに到達するだろうと思って、すぐにお世話になっている歯科医院に行きました。ここは越してきてすぐに歯周病学会員の医師が入る歯科医院をネットで探して見つけました。親子の歯科医で娘さんが歯周病専門医です。これまで定期的にメンテナンスをお願いしており、数ヶ月前にセラミックの被せものがとれて治療を受けました。
セラミックの被せものは接着剤の限界である程度経過すると剥がれてしまうのだ、という説明を受けました。

その時の治療後、いささか噛み合わせがよろしくない。噛み合わせが悪いのは治療した歯ではなく周辺のいくつかの歯が、なんか微妙に当たって痛みます。医師は「そのうち馴染むから。」と言うので、その後は反対側だけで噛んでいます。

そのような経過でしたが、自分的には特に医師に対して不審に感じることもなく、今回も診察を受けた次第です。

医師とのやり取りです。いささか冗長ですがお付き合いください。

●先生、これは虫歯が原因なんでしょうか?これまで痛みはまったくなかったのですが。

◆まぁ、そうでしょう。レントゲン撮らないとわからないから撮りますよ。
(レントゲン画像を見ながら) これは神経までいってる可能性があるな。神経は取らなきゃダメでしょう。

●えっ!神経を取るんですか!そこまでですか?痛くないんですけど。

◆削らないとわからないけど、根管治療も出来ないかもしれないな。歯も抜くことになりますよ。

●えー、そんなぁ! 神経を抜くまでになっていれば相当痛くなってたんじゃないですか? 前に自費で根管治療やりましたが、その時は寝れないくら痛かったですが。

というと、ややムキになってレントゲン画像を指差しながら、

◆ここ、ほら。これが神経だけど他の神経と比べてぼやけているでしょ。こういうのはここまで侵されているってことなんですよ。

う~ん。指さされたところがぼやけているとは見えないけどなぁ・・・。

◆どのみち、今日はかぶせておきます。次は麻酔しますから終わってからしばらく食事できないのでその予定で。

ということで帰ってきましたが、歯を抜かなくてはならない、というのが凄くショックです。これまで歯を抜いたことはなく、以前やった根管治療も治療後にトラブルになる可能性の少ない自費診療のマイクロスコープ根管治療でやりました。

ちなみに「根管治療」は保険内治療と自費治療ではかなりレベルが違います。その違いを丁寧に説明を受け、自分でも検索して費用の違いなど言ってられない、と納得してそうした経緯があります。

なので、痛みもないのに歯を抜くと言われたことがどうも納得できない。
この説明画のように虫歯菌が深く浸潤するにつれて痛みが激しくなるはずですよね。

 


それに削ってみないとわからない。というのも。虫歯に侵された部分はもろくなっているので削りながらの感触で「ここまでは虫歯菌に侵されている」と判断するらしいのです。

えーっ!随分乱暴なやり方だなぁ。それだと、随分余計に削りそうだけど。
とにかく歯は抜きたくない。神経も抜きたくなかったのに。(現状は神経を1本なくしましたが根管治療で歯は残すことが出来ましたから28本あります。)

 

次の予約日になりました。もう一度、きちんと説明してもらおう。と質問しました。
●今どういう状態で、どのような治療になりますか。そして今日はそのうちのどの段階をするんですか?
◆この前も言ったけど、要するに、多分、神経近くまで侵されているから神経は取ります。まぁ神経取るまでの時は歯も抜くことになるんですよ。今日は、削ってみて歯を抜くまでやることになります。どこでもやる治療ですけどね。うちが嫌なら他所でやってもらってもいいですよ。
 

はらま。それを言われたんじゃあね。
信頼関係を壊したんだから、これは、どないもこないも。
それにしても、よぅそんなセリフくちにするなぁ。
たいてい病院に行くときはあらかじめ症状で検索して、ある程度の情報を仕込んでいるのですが、この件では何も検索していなかったのです。
・・・一旦うちに帰って検索してみるか?と思いましたが
・・・暑い中、何度も出かけたくないしなぁ。駅周辺にはやたらに歯科があるから、とりあえず”ほんとにどこでも同じ治療になるのか”適当なところで診てもらおうかな・・・と、バス停に行くと同世代の人がバス待ちしていたので
「このあたりにいい歯科ありますか?今、診てもらったばかりなんだけどどうもピンとこなくて」と聞いてみました。
「え!?どこ」
「M歯科です」
「あ~あ あそこはダメでしょ。私も随分昔にあそこに行ったけど、すぐやめて他にしたんですよ。」

ありゃりゃ。
そういうとこだったか。
で、その方が行っている歯科を教えてもらいました。"受付の人と先生だけの今どきの歯科じゃないけど『数年歯を抜いたことがない』と言ってる先生"ということでした。『数年歯を抜いたことがない』というのがインパクト強くて迷わず!
行ってみたらたしかに今どきの歯科じゃない。なにせ診察室にモニターがないんですw 素人目にも古い機材です。見渡すとちょっとしたところが不衛生な印象で『失敗した!治療は受けずに帰ったほうがいいかも・・・』と思いました。こういうトレイがピカピカじゃないんです(>_<)

 

50代くらいの先生で、歯をパッと見るなり

 

歯科医
あ、丈夫ないい歯ですね。こういう歯は割れるんですよ。硬いから。摩耗するより割れる可能性が高いんですよ。
叩いても痛くないでしょ。虫歯じゃなくて単純に物理的に割れただけですよ。プラスチックでカバーすればいいんで簡単ですね。今日で終わりますよ。

 

という診断です。へぇ。と拍子抜して、すごく嬉しくなってそれまでの疑念は吹き飛び、即「お願いします!」となりました。
メンテナンスと噛み合わせの調整(噛み合わせの調整こそがメンテナンスの主眼だそうで)をしてから割れた歯の処置をしてもらいました。

その間30分もかからず。
ほんとにほんとに嬉しかったですねぇ。

他所で「神経を抜いて、歯も抜かなきゃいけない可能性も高い」と言われたと話すと

歯科医
こんな丈夫な歯は抜こうたって抜けませんよw
これまで一本も無くしていないし、歯茎もいい状態です。
気をつけるのは歯茎のメンテナンスとかみ合わせの調整。これを定期的にやることです。歯は少しずつ摩耗しますが、自分の歯と治療で被せた素材の違いがでます。全部同じ素材としても劣化の度合いが違いますしね。
すり減り方に違いが出るから噛み合わせも微妙に変化するんですよ。
噛み合わせの不具合で特定の部位にいつも圧がかかるようになると、そこの歯茎が弱くなって歯肉炎などになりやすくなります。その為に定期的な噛み合わせの調整が必要です。
歯茎はきれいにしてるだけでなく、かみ合わせの調整が必要なんですよ。

 

なるほどぉ。
歯ぐきの健康について噛み合わせが大事だという説明ははじめてでしたが、大いに納得です。たしかに特に歯の治療をしていない日常で、なんとなく噛み合わせが変だな、と気づくことがありますよね。
 
それにしてもほんとに良かったぁ。あ~、よかったぁ。
医者は選ばないといけませんねぇ。ほんとに。
それにしても医師の方からから「他所でやれば」なんて言われて助かったわ。こっちから言い出すのはなかなか出来なかったから・・・。
そか!あれは天の声だったのかも^_^
ありがたや~♪

とにもかくにも事なきを得ました。

しかし、今後メンテナンスで再びあの歯科医院に行くのは、いささか気が重い。機材も古いし、なにせあの不衛生なのはきつい。

どこかいい歯科医院はないのかしら、とさんざん検索して、見つけました。素晴らしいとこが隣の駅前にありましたっ! 小机歯科医院です。
なんとドイツのツヴァイル社のマイクロスコープの導入が日本で一番多いという民間病院。「マイクロスコープ根管治療」は「SRCT(スーパー根管治療)認定」というものがあるらしく、それを持った医師が4人もいる!
一般診療でもマイクロスコープを使っているんだって。
院長は根管治療のエキスパートらしくSRCT(スーパー根管治療)を開発したご本人のようで、専門書も出している!
▶アマゾン 久保倉弘孝著書一覧
 ※ちなみに歯科に限らず医者の出している書籍は専門書以外は丸呑みしては危険です。単に広告の範疇のものが大半です。

歯科用マイクロスコープとは手術用実態顕微鏡を歯科用にアレンジした機材だよ。
拡大視野で観察しながら精密な治療が出来る為、手探りや感覚でやっていたことが目視しできる。
主に根管治療で用いられるが、根管治療以外にも抜歯、虫歯治療、歯周病など多岐に使われてるんだ。
マイクロスコープのメリットは「拡大、照明、記録」拡大だけでなく記録というのがすばらしいよね。
やったぁあ!
隣の駅は快速も止まらない小さな駅なのに。隠れたとこにwいい病院が見つかりましたぁ。
ホームページに自費診療の根管治療について、保険適用治療との違いなど詳しく書かれています。

にほんブログ村 シニア日記ブログへ

 

 

 

 

 

おすすめの記事