
ハチミツ療法の桑島先生が「高齢者は一日最低3個の玉子を摂りましょう。」と言われたので、玉子について調べました。ハチミツ療法の動画は理路整然と説明されるし、臨床でも使っていらっしゃる療法なので信頼できると思っていますが、あまりに通説と違うので、自分なりに検索して確認作業しています。その過程で、通説が覆されるようなエビデンスをみます。「玉子とコレステロール」に関する情報はその代表的なものです。
玉子の摂取については「とにかく玉子を食べろ」という動画が多いですね。「一日3個」という数字もよく目にします。その根拠は玉子が優れたタンパク源だからです。玉子はタンパク質の質を測るのに使われるアミノ酸スコアが100です。
タンパク質を構成するアミノ酸は、体内で生成することのできない9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸に区分されているんだ。
アミノ酸スコアは食品に必須アミノ酸がバランスよく含まれているかを点数化して表したものだよ。含まれる量ではない、ということに留意すべきなんだ。
タンパク質1g当たりに含まれるべき各アミノ酸の量は決まっています。それぞれその基準量に対してどれくらいが含まれているかを計算し、基準以上に含まれているものは全て100点。基準以下のアミノ酸の数値が基準値の何%かを歳出し他数値がその食品のアミノ酸スコアになるんだ。*基準値いかが複数ある場合は最も低いアミノ酸で算出。
バランスが偏っている食品の場合は、不足する必須アミノ酸を含む食品を探して補わなければなりません。アミノ酸スコアは必須アミノ酸をバランスよく摂取するときに役に立ちます。例えば、好んで食べる食品にあるアミノ酸が不足している場合、そのアミノ酸を補完する食品を知り、合わせて食べるようにすればバランスを摂ることができますよね。又、バランスの良い(=アミノ酸スコアが高い)食品を摂れば、不足するアミノ酸を意識する必要がなくなります。
味の素サイトにわかりやすく解説されています。
▶ アミノ酸百科
玉子はこうして算出したアミノ酸スコアが100なんです。玉子は必須アミノ酸がすべて基準値以上に含まれていることを示します。しかし、アミノ酸スコアでは量は示されていないので他に食べるタンパク質も考慮して食べる量の目安にすればよい、となります。
玉子3個のタンパク質量はMサイズで6.1g(卵黄2.64g 卵白3.43g)です。【卵のサイズ】
MSが52g以上58g未満 Mで58g以上64g未満 Lは64g以上70g未満
タンパク質の1日当たりの摂取推奨量は
成人男性で60~65g、成人女性で50g
Mサイズ玉子3個は、女性の一日に必要なタンパク質量3分の1強が摂れます。男性は3分の1。他の食品からもタンパク質を取ることを考慮して3個が推奨されているのでしょう。
もう随分昔だと思いますが、「”コレステロールが高いのはマズイ”という説はデタラメ」という情報をみて以来、コレステロールには全く無関心でした。
そもそも、自治体等の行う定期検診は全く受けていません。あの検査の数値は病人に仕立てるマジック、位に思って(笑)あれって平均数値でアバウトに決めた適正値に比較して、どうだこうだ言ってるんでしょ。平均値も性別と年齢で区切っているだけ。それ以上に考えたいのは体格じゃないんですかねぇ。血圧の数値なんて適正値が数年前よりかなり下げられているんですよね。高血圧者が増えるはずです。
コレステロール値も検査データで重要視されていますよね。
「まだ血圧が下がらないのよ。善玉コレステロールは良かったけど、悪玉コレステロールが高いから対策しないと。」などとジジババの会話あるあるですね
コレステロール値
検索すると、コレステロール値の捉え方について、「悪玉コレステロールという従来の説はマチガイだった」というスタンスの記事は多いです。「善玉」「悪玉」という分け方もいささか問題がある、という指摘もあります。この分け方が拡がった発端はNHK「ためしてガッテン」だったそうですね。わかりやすく、という配慮が仇になっているのかな。はちみつ療法の桑島先生のコレステロール解説も同じスタンスですが、相当詳しいです。
▶ コレステロール(LDLが高いと卵はダメなの?
26分と長い動画ですし、聞きかじりで記事に書くと勘違いがあるかも知れないので、詳しくは動画視聴してください。内容の概略は動画で示されています。下図
「食品から取り込んだコレステロールはコレステロール値に影響を与えない。」というのがこの記事でお伝えしたいことです。
高齢になるほどタンパク質が必要なので「一日玉子3個」を課すことにしました。
これだけたくさん食べるとなると、卵の質も考えなくてはなりません。鶏にも抗生物質を与えている業者も多いそうですし、餌に黄身の色を濃くするようなものが入っているのもなんだかな、って感じですよね。ストレスの少ない放し飼いの鶏の卵が一番望ましいそうです。
このあたりで卵を買えるのはセルバですが、放し飼いの卵は週に一回しか入荷がありません。一日3個✕7日=21個 ですから、これを確保するのはなかなかです。
通販を調べたら一番安いのがこちらでした。相場的に!?というくらい安い。半額くらいです。出荷地は横浜です。注文から7日後くらいに届きます。
▶ こだわりの平飼い有精卵(たいようの幸せたまご)10個 x3パック
届いた卵は大きめで、殻も硬く、黄身も大きい良品でした。
これまであまり卵を料理していないので、メニューがなかなか思いつきません。
「わらびとカニカマのオムレツもどき」ですw 味はよかった♬
桑島先生の動画で面白いことを知りました。日光に当たるとビタミンDが生成されます。それもごく少しの時間でいい、と知っていましたが、なんとコレステロールがないとビタミンDはつくられないそうです!
「ビタミンD 日光 コレステロール」で検索したら、NHK「トリセツショー」でやってたようですね。
実はビタミンDは、紫外線を浴びることによって、皮膚の中にあるコレステロールのもとになる物質が変化し、生成されます。
他にもこういう説明があります。
実はこのビタミンDは日光に当たることで活性化される珍しいビタミンで、私たちの皮膚の中にあるコレステロールの一種に、日光の紫外線(UVB)を浴びることで作ることが出来ます。
体内でコレステロールが作られる途中でできる物質「7-デヒドロコレステロール」は皮膚中にたくさんあり、これに紫外線があたることでプレビタミンD(ビタミンDの前駆物質)ができます。
その後、時間をかけてビタミンD3(コレカルシフェロール)となり、血液中に取り込まれます。
ということから、コレステロールの生成を抑える薬を飲んでいると・・・、と気が付きます。
たまたま、このコレステロールを減らす薬「スタチン」の問題を取り上げている動画を見つけました。海外の動画ですが、日本語音声です。この動画では、コレステロールがビタミンD生成に関与していることも取り上げ、さらにステトステロン・エストロゲン・コルチゾールなどの前駆体であることも解説しています。画像クリックで動画アクセスできます。