注文していたアウトレット漆器が届きました。
アウトレットの理由は直ぐに判明。
持ち手を接着する際に接着剤がくっついてしまっています。見た目は目立ちませんが、触るとわかります。それと、色合いが残念な状態。この漆器は曙塗(あけぼのぬり)で、初めに赤の漆を塗った上から黒の漆を塗って、ところどころ拭き取ると下の赤が見えるようになる、という手法です。その赤が見える加減がよろしくない。ほぼほぼ黒い器になっています。
しかし、形はなかなか良いですよ。持ち手を持った感じもいいです。早速カフェラテを入れました。300ml入れましたが、器が軽いので片手で持っても大丈夫です。これが焼き物だと器の重さが加わるのでかなり重くなります。片手では心もとなく片方の手も添えることになります。
20度を超す気温になり、お昼に冷たいお蕎麦(ぶっかけ)を作りました。小丼サイズですが一人前がきれいに収まりました。
椎茸がもりだくさん(笑)椎茸を甘辛く煮たものを常備菜にしています。おかずが思いつかないときに卵で閉じたりして重宝です。
これができるのもお得な椎茸を楽天で見つけたからです。小さくてハネられたものを「お買い得品」で売っています。小さくても厚みのあるどんこで、しかも原木栽培です。私的には小さい方が使いやすい。乾物の500グラムはかなりの量です。日常的に使っていても半年は持ちそうです。
話がそれました。味噌汁用にと同時に注文した器は何がアウトなのかわかりません。モダンなデザインで持ちやすいです。使うのが楽しくて、マメに味噌汁を作っていますよ。※右サイドバーのものです。
レビューにも多くありましたが、木の器としてはとても薄い作りです。昨今は、匠の技だったことも電子制御出来るようになっているのでしょう。デザイン、木の質などによりパラメータをいじれば、自由自在に形作れ、それもあっという間に出来るのでしょう。それで大量生産できて企画を厳しくして価格維持。生産も増えるからハネられるものも多いようで、それがアウトレット市場を作っていると思われます。
漆器は日常使いするには気を使うものだから、もともと難アリのほうが気楽でいいです。かつて大決心して手に入れた逸品は結局使うことなくヤフオク処分してしまいました。
漆器はいいですよ。軽いからたっぷり入れても持ちやすいし、触った感じも口当たりもやさしい。熱伝導性が低いので、熱いものでも冷たいものでも程よい感じ。冷たいものは入れたことないけど、きっと結露がないのでいいでしょうね。
気がかりは漆の剥がれくらい。最近は漆塗りの上にナノガラスコートという表面コーティングをすることで食洗機にも使えるものが出ています。これは漆の風合いも損なわないそうです。食洗機は使わないけど、扱いが気楽でいいですね。
ナノガラスコートは空気中の温度・湿気により硬化反応(分子結合)を起こす新しいタイプのコーティング剤だよ。
これまで「環境ホルモン」や「シックハウス症候群」の原因物質として問題とされているものを全く含まない非常に安全なコーティング剤だよ。
アルコール溶剤が短時間で蒸発し、ガラス成分が空気中の水分(湿度)と反応してガラス薄膜層を形成するから漆や木目の風合いを残したまま耐摩耗性、防汚性、対傷性を高めるんだよ。
漆製品だけでなく、フローリング、窓ガラスなど住宅、車などでも使われているんだ。
これからはアウトレット品を使いまわしして楽しもう。