
イマジナル・セルの記事はワタシ的予想に反して全く反応がない(>_<)
これは最近の自分的ビッグトピックなのでまだまだ終わりになりませんw 前回はイマジナルセルとはなんだ、という記述が殆どなかったので、この記事ではそこんとこ、書いてみます。
蝶の変態
【芋虫】
卵が芋虫になると、芋虫は自分の体重の何百倍もの量を食べて生態系を食い荒らしながら、やがて膨れ限界に達すると身動きできなくなり、皮膚が固くなってサナギになる。
【サナギ】
サナギの中の幼虫の奥深くに生物学者が「Imaginal discイマジナルディスク(成虫原基)」と名付けたものが形成され始める。幼虫の免疫システムはこの新参者(イマジナルディスク)を敵とみなして攻撃し消滅させる。
【イマジナルディスク(成虫原基)】
免疫システムに殺されても殺されてもイマジナルディスクは生まれ、その発生速度も早まり、多くの成虫原基は連結し始めて「イマジナルセル(成虫細胞)」を形成する。
【イマジナルセル(成虫細胞)】
増え続けるイマジナルセルによって幼虫の免疫システムはストレスのため機能しなくなる。イマジナルセルはサナギの中の溶けた幼虫のスープを食べ、それぞれが蝶の器官を形成する。
かくして芋虫は蝶に変容するのです。
生物学では、芋虫が変化したサナギを開いてみると中にはどろっとした液体しかない。それがやがて蝶になる、という過程は長く謎とされてきたそうです。観察機器の進化により、サナギの中で起きていることが詳しく分かってきましたが、「自身の免疫系が初期の蝶の細胞を攻撃する理由」が大きな謎であり、これが理解されるまで長くかかりました。蝶には独自のゲノム(遺伝子情報)があり、それが目覚めてのち、免疫システムに抵抗され攻撃されることによって強化され、成長するのです。
それぞれの過程を我々社会に当てはめて考えると、社会のシステム(パラダイム)が変化する過程が見えてくると思います。
古いシステムは新しいシステムの出現に抵抗し阻止しようとする。あたらしいシステムは抵抗に抗い突き進もうとすることで強化され妥当性を獲得していきます。
小さな個人の集まりに当てはめると、全体になじまない個に対しては強弱はありますが、様々な攻撃があります。しかし、なじまない個が増えると、その攻撃はあまり通用しなくなって「なんでもあり」の空気が生まれますよね。社会的な許容範囲が広がります。あれかこれかではなく、あれもこれもになり、社会は個に対して寛容になります。
次には単に”独自性”や”変わり者”が評価される空気が生まれ、目立ちたがりが跋扈する混乱期があります。しかし、やがてそれも(単に変わり者だけではウケなくなり)社会に対する妥当性が評価されるようになります。
このような身近なことからグローバルな政治・経済に至るまで、今は、これまでの持続不可能なシステムに代わる新しいシステムを練っている段階ではないだろうか。このような過程を経て、次のパラダイムが構築されていくのだろうと思っています。
「Blog of Collective Intelligence(集合知のブログ))」は海外サイトですが、ここにノリー・ハドルの著書『Butterfly』からインスピレーションを受けた読者が書いた記事があります。右クリックで日本語翻訳が読めます。以下、引用します。
「イモムシの新しい細胞は「成虫細胞」と呼ばれ、異なる周波数で共鳴します。イモムシの細胞とはまったく異なるため、免疫系はそれらを敵とみなし、むさぼり食います。ガツガツ! ゴクゴク!
しかし、これらの新しい成虫細胞は出現し続けます。どんどん増えます! すぐにイモムシの免疫系はそれらを破壊できなくなります。成虫細胞はどんどん生き残ります。
そして、驚くべきことが起こります! 小さな孤独な成虫細胞が一緒に集まり、友好的な小さなグループになります。 それらはすべて同じ周波数で一緒に共鳴し互いに情報を伝達します。
そして、しばらくすると別の驚くべきことが起こります! 成虫細胞の塊が一緒に集まり始めます!
塊になり集まった成虫細胞の長い列は、すべて同じ周波数で共鳴し、すべてがサナギの中で互いに情報を伝達します。良い知らせの波がシステム全体に伝わります。
よろめき、はためきますが、まだ蝶ではありません。
そしてある時点で、長い一連の成虫細胞全体が突然、自分は青虫とは違う何かであると一斉に認識します。
何か新しいもの!素晴らしいもの!
…そしてその認識の中で、蝶の誕生の叫びが起こります!
蝶、誕生日おめでとう!!!
蝶は自分が蝶であることを「知っている」ので、小さな成虫細胞は個々の細胞がしなければならないすべてのことをする必要がなくなります。
今や彼らは多細胞生物の一部です。仕事を分担できる家族です。
新しい蝶の細胞はそれぞれ異なる仕事を引き受けることができます。
*それぞれの細胞が羽になったり、足になったり、眼になったりします。
誰もが何かするべきことがあります。そして誰もが重要です。そして各細胞はまさに自分が最もやりたいことをし始めます。そして他のすべての細胞はまさにそれをするように促します。
蝶を組織化する素晴らしい方法!
この記事にはいくつかのコメントが付いています。その中にイマジナル・セルを社会システムの変化に置き換えた秀逸なコメントがありましたので引用します。
地球の心の目覚めは、無意識で消費しすぎる芋虫の肥大から、この上なく美しく、優雅で、自由な生き物へと政治体制を変容させることから生まれます。
この成人のプロセスは、私たちを新たな神話的現実、意味と方向性に満ちたより大きな物語へと導きます。
それは、私たちを幼少期の素朴な自己中心性から、相互依存的な相互関係というより大きな現実へと導きます。それは、幼少期の無邪気さの多彩な精神性を否定し、大人としての責任という灰色の陰鬱さで終わる道ではありません。むしろ、ほとんど否定せず、すべてを包み込む完全性の回復なのです。
イマジナルセルが「自分が蝶である」と気づく前、サナギの中では静かな変容が進んでいます。静かだから何も起きていないようですが、突然、騒がしくなり、一気に変容が見えてきます。
今まさにその状態なのではないか、と思ってワクワクしています。

残り時間少のぅなってるさけ
はよしてな~
たのんますw
刺激された記事 Imaginal Cells | The Caterpillar’s Job to Resist the Butterfly