金利を上げてもNISAの海外投資が円安を固定|素人参入で相場のセオリーが通用しない

東洋経済のコラムで唐鎌氏(みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト)が興味深い記事を書いていました。東洋経済ONLINEは無料会員登録していると、有料記事でも限定期間内なら読めます。ワタシは唐鎌氏の記事は毎回、的を射ており興味深く読んでいます。すぐに読めないときは、コピペしています。今回とりあげる記事は既に無料で読める期限を過ぎたので、有料会員しか読めません。記事タイトルは「いま<円高のマグマ>は日本にたぎっているのか?懸念するよりむしろ起きてほしい「国内投資への回帰」、「円キャリー取引」が巻き戻す条件とは」です。記事は永井洋一氏の日経記事に対して「それは違うのでは」というスタンスで書かれています。日経の該当記事も有料記事なのですが概要を把握できました。
※大きな文字ではかけませんが、「Geminiにこの記事の概要を教えて」と指示したら、アッサリ全文の概要が出てきました。はぁ、凄い。これならどの有料記事もokかもw

AI

ナイショ。ナイショw

【日経記事の内容】
過去30年の「円安トレンド」を支えてきた構造的な要因が逆回転し始めた時の「破壊力」について、非常に強い警戒感を持って書かれている。記事では、長年続いた「円安・低金利」という前提が崩れることを「地動説への転換」し、この帰結として、以下のようなメカニズムによる円高リスクを示唆しています。

Ⅰ.対外純資産の還流(レパトリエーション)
日本は世界最大級の対外純資産を保有していますが、これは「国内に投資先がないため、資金が外に逃げていた(天動説的状況)」結果でもあります。国内で金利が付き始め、日本経済の構造が変われば、この膨大な資金が日本国内に戻り始め、強力な円買い圧力として働くリスクに言及しています。
Ⅱ.円キャリー取引の解消
低金利の円を借りて外貨で運用する「円キャリー取引」は、日米金利差の縮小や日本の金融政策の転換によって急速に巻き戻されます。この記事が警告する「市場激変」には、こうした投機資金の一斉逆流による急激な円高の進展が含まれています。
Ⅲ.パラダイムシフトへの警告
記事は、これまでの「円安こそがデフォルト(標準)」という思考停止を「天動説」と呼び、それが「地動説(円高・金利上昇の現実)」に取って代わられる際の衝撃は極めて大きいとして、投資家や企業にその備えを強く促しています。

示されている内容はXで散々出てくる”海外の個人投資家相手のコンサル稼業”の主張そのものです。少し補足すると、以下の内容で喚き散らして危機感を煽って”営業”しています。

これまで日本は世界のATMだった。刷って刷って刷りまくって世界に金を溢れさせた。それが逆流れしたらどうなるのか?日本はインフレになり、その流れはすぐに世界中に及ぶのだ。

 

予備知識の紹介が長くなりましたが、次に唐鎌氏の指摘をご紹介します。上の囲み部分を念頭にしていただくと「なるほど、この危機感はズレているな。」と思われるのではないかしら。
唐鎌氏の指摘の興味深い点は「円高局面への転換」を期待する市場の論調に対し、(円安の)構造的な視点から疑問を呈している点です。その指摘は鋭く説得力があります。以下、Geminiさんの仕事。

 

1. 「円高のマグマ」への懐疑的視点

市場では「日米の金利差が縮小すれば、溜まっていた円高への圧力が一気に噴き出す(マグマがたぎっている)」という見方があります。しかし、唐鎌氏はこの「マグマ」が本当に存在するのか、あるいは円高方向に作用するのかを慎重に分析しています。

2. 構造的な「円売り」の定着

円高を阻む要因として、日本経済の構造変化(需給要因)を挙げています。

デジタル赤字・サービス収支の赤字: かつての貿易黒字国ではなくなり、経常収支における「円買い」の力が弱まっている。※貿易収支赤字→外貨が少ない→円買いする資金不足

新NISA等による対外投資: 個人の資産形成が「円売り・外貨買い」を恒常化させており、これが円安を支える新たな構造となっている。

3. 金利差だけでは決まらない為替

「利上げをすれば円高になる」という単純なロジックが通用しにくくなっている現状を指摘しています。2025年後半から2026年にかけての日銀の動きを見ても、金利差が縮まっても円買いが強く反応しない背景には、こうした*実需の「円売り」が深く根を張っているためです。*個人が米株を買っている。

4. 結論:円高になっても限定的か

仮に円高方向に進んだとしても、かつてのような「1ドル=100円を切る」ような極端な円高(円高のマグマの噴火)が起こる可能性は低く、「円安基調の中での一時的な揺り戻し」に留まる可能性が高い、という冷静な見解を示しています。


これまでも円安が行き過ぎると日銀が介入して10円くらい下げてきましたが、その後、またぞろ安くなって、結果的に5円くらいしか円高に誘導できてないですよね。

ワタシ的にチョ~面白いと思ったのが、新NISA等による個人投資家の海外投資という指摘です。「オルカン一択」なんていうのをXで見かけて、「オルカン?何だ?」と思ってましたが、これ、オールカントリーですよね。リスク回避で”色んな国の銘柄で構成されるETF”を買う、ってことなんだろうな。

恒常的に円売り→ドル買い需要がある。これが円安を固定している。と唐鎌氏は指摘してるんですね。
以下、Geminiさんの丁寧な補足です。


「新NISAが円安の原因になる」という仕組みは、一言で言うと「日本人が一斉に円を売って外貨(ドルなど)を買っているから」です。具体的には、以下のような流れが起きています。

1. 「オルカン」や「S&P500」の大人気

新NISAが始まってから、多くの人が「オール・カントリー(オルカン)」や「S&P500」といった投資信託を買い始めました。これらは、アメリカをはじめとする外国の企業の株に投資する商品です。

2. 「円を売って外貨を買う」というプロセス

私たちが証券会社で「日本円」を使ってこれらの商品を買うと、その裏側では運用会社が「日本円を売って、米ドルなどの外貨を買う」という両替作業を大量に行っています。外国の株を買うには、その国の通貨(ドルなど)が必要だからです。

3. 24時間365日の「円売り」圧力

新NISAは「積み立て」で買う人が多いため、毎月決まった日に、膨大な額の「円売り・外貨買い」が自動的に発生します。これまでは、輸出企業が稼いだ外貨を円に替える「円買い」の力もありましたが、今は個人の投資による「円売り」の力が非常に強くなっています。

4. 「金利」に関係なく円が売られる

通常の 為替は「金利が高い方の通貨が買われる」というルールで動きますが、NISAの投資は「将来の資産形成」が目的なので、今の金利がどうあれ関係なく、淡々と円を売って外国株を買い続けます。

なぁーんも考えんとやっとるわな。「淡々と」といえば品がええけどw

要するに、昔のMrs.Watanabeですね。
FXが人気になった頃、素人の日本人の動きが相場を撹乱して、プロのヨミが通用しなくなった、ということがありました。あれと同じですねw

 

でも、これは巧妙に作られた仕組みなんですよ。日本のお金を海外に流すという仕組み。殆どが貯蓄されている国民の資産を海外には流出させる流れです。個人の自由選択でやらせれば、日本から海外に資金が流れる仕組みなのです。こうして円は売られ海外に流れてドルを支えています。無自覚に円を安くしているのです。
そして日銀や、国策が悪くて「円安になっている、生活が苦しくなっている。」と騒いでいる。

仮に、円高になったら、困るんはオルカン連中やな。
株値上がり益×為替差益 どないやねん。めんどくそーないんか。
考えとらんから、どうってこともないんやろな。
たいがいな極楽とんぼやで。しかし。

自分の将来のための貯金(投資)が、巡り巡って円安を後押ししている、というのは、なんとも皮肉ですよね。付け加えるとオルカンの恐怖も頭になく・・・。

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