血中ビタミンD濃度が低いと免疫力が弱い|コロナ重症者のデータが示す

ビタミンDは免疫力を強くする働きがありますが、これまであまり意識していませんでした。
クリフ・ハイの情報によれば、ビタミンDと亜鉛はコロナ対策に最も有効だそうです。日頃、このふたつを十分に取っていれば、感染、発症しても重症化しないし、発症してから摂取することでも治癒に貢献するそうです。そこで、改めてビタミンDの働き、中でも免疫との関連を調べたところ、コロナ重症者の特徴に「血中ビタミンD濃度が低い」ことを指摘する研究結果が多数の国や医療機関から出ていると知りました。これを契機にビタミンDは非常に重要な栄養素だと見直されています。
※クリフ・ハイについてはこの記事で簡単に触れています。クリフ・ハイのWebBot(ウェブ・ボット)は単なるFx予測プログラムではない

ビタミンDと免疫

ビタミンDは血中カルシウム濃度の調節、骨の健康を保つことに関与している、というのが一般的に言われてきて、免疫にも関係しているというのがわかったのは最近のことです。ここでは「ビタミンDの免疫力への関与」に絞ってまとめることにします。

免疫システム

まず免疫について大まかに。

博士
免疫とは、すなわち
感染や病気などの「疫(えき)」から
「免(まぬが)れる」抵抗力のことじゃな。
免疫には三段階、いわば、3つの関門があります。

自然免疫系では

  1. 「抗菌ペプチド」が皮膚や粘膜で作られて菌を死滅させたり増殖を抑制しています。
  2. 「マクロファージ(免疫細胞)」が体内に侵入したウィルスや病原体を食べて死滅させます。
  3. 「サイトカイン」が攻撃の司令を出したり、逆に攻撃しすぎないように抑制したりしてバランスをとっています。

A:ビタミンDは抗菌ペプチド産生に関与

博士
抗菌ペプチドとは文字通り
「菌に抗(あらが)うペプチド」のことじゃよ。
ペプチドはアミノ酸が短い鎖状につながった分子の総称。
すなわち、ペプチドと付けばそれはタンパク質ということじゃな。
抗菌ペプチドは、最小単位であるアミノ酸が10~数10連なっているタンパク質です。
ヒトを含めたあらゆる多細胞生物に菌と戦うための生体防御の機能として備わっている物質です。抗菌ペプチドは菌の細胞膜を直接攻撃することで殺菌作用を発揮します。
ヒトでは外部と接触する皮膚や口腔、消化器、泌尿器など、ありとあらゆる部位で抗菌ペプチドが産生されています。
抗菌ペプチドのなかでビタミンDが関与するのは、体の表面で病原菌が増えないようにしてくれる「カテリジン」と「β-ディフェンシン」です。

ウンチクうさ君
カテリジンは細菌やウイルスの表面に穴を開けて死滅させる。
ディフェンシンは抗ウイルス作用があるんだよ。
どちらも、ウイルスの生存率や複製速度を下げることもやるんだ。
ビタミンDは「カテリジン」「β-ディフェンシン」の産生を誘発させることがわかっています。

もの知りウサ君
アトピーが冬になると悪化しやすいのは
冬は日光を浴びる機会が減って
ピタミンDの産生が少なくなるから。
という説もあるんだよね。

B:ビタミンDはマクロファージ(免疫細胞)を活性化する

貪食細胞」と呼ばれる免疫細胞のマクロファージや好中球が体内に侵入してきた外敵を食べて細かく破壊します。細菌やウイルスに感染してしまった細胞に対しては、ナチュラルキラー細胞が攻撃を行います。
また血液や体液中にある”補体”が侵入した細菌に結合して、マクロファージや好中球に分解・処理されやすくする働きもあります。

ウンチクうさ君
”補体”は血液に含まれるタンパク質で
貪食細胞や抗体を呼び寄せたり、活性化させるんだよ。
ビタミンDにはマクロファージを活性化する働きがあります。

C:サイトカインの暴走を抑える

サイトカインは免疫の働きを調整するもので、攻守のバランスを取る作用をしています。しかし、ときにバランスか崩れて過剰に攻撃する方に偏って、過剰に作られた免疫細胞が健康な細胞も攻撃して炎症を起こすことがあります。これをサイトカインストームといいます。

もの知りウサ君
新型コロナはサイトカインストームである。
という指摘もあるんだよ。

 

ビタミンDはマクロファージを通して、攻撃によって炎症を引き起こすサイトカインを減らし、一方で炎症を抑えるサイトカインを増やす働きがあるといわれています。この働きによって、サイトカインストームを抑える効果が期待できます」

 

ビタミンD摂取の知恵

「じゃあ、ビタミンDをしっかり摂らなきゃ」となりましたかw。次に、目安となる摂取量、摂取方法に関してまとめます。ちなみにネットをうろついた印象ですが、日本語のビタミンDの最新知識コンテンツは満尾正先生の情報をもとにしたものです。この著者の書籍の抜粋記事ですね。※右サイドバーにアマゾンリンクを貼ります。

満尾正氏プロフィール
医学博士、満尾クリニック院長
1957年横浜生まれ。北海道大学医学部卒業。ハーバード大学外科代謝栄研究室研究員、救急振興財団東京研修所主任教授を経た後、2002年、日本で初めてのアンチエイジング専門病院「満尾クリニック」を開設。主な著書に『食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術』(アチーブメント出版)、『世界最新の医療データが示す 最強の食事術』(小学館)など多数。
プレジデントオンラインでは満尾正先生の記事をいくつか掲載していますので文末に紹介しておきます。非常に有益♪

ビタミンDの摂取量

もの知りウサ君
IUは国際単位(International Unit)の略。
ビタミンA、D、Eなど脂溶性ビタミンに使用される単位だよ。
1IUは0.025mcg(μg)
μgを40倍するとIUになるんだ。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準です。2020年度。
【補足事項】
日照により皮膚でビタミンDが産生されることを踏まえ、フレイル予防を図る者はもとより、全年齢区分を通じて、日常生活において可能な範囲内での適度な日光浴を心掛けるとともに、ビタミンDの摂取については、日照時間を考慮に入れることが重要である。
目安量:一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。
耐容上限量:過剰摂取による健康障害を未然に防ぐ量。摂取基準量の単位㎍は100万分の1グラムを表します。
この摂取基準は遥かに少ないと指摘されています。満尾医師はコロナウィルス感染者の血中ビタミンD濃度を測定したところ、若い人は血中ビタミンD濃度が低いというデータが顕著だったそうです。必要なビタミンDの摂取量は、血中濃度を測定し、それを踏まえて決めるべきで、一概に年齢では決められないようです。

満尾医師
ビタミンDを1日あたり1000IUから4000IU摂取しましょう。
(1μg=40IU、サプリは通常1錠:1000IUです)
↓は一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会サイトに掲載されている推奨量です。ちなみにこの表が使われている記事は刮目に値します。文末にリンク。

ビタミンDを多く含む食品

ビタミンDの特性

ビタミンDは紫外線を浴びると皮膚にある「7-デヒドロコレステロール」(プロビタミンD3)がプレビタミンD3になり、体温によってビタミンD3に変わります。
ビタミンD3をつくってくれるのは紫外線の中のUV-B(280~315nm)と呼ばれる日焼けの原因になる光です。そのUV-Bのうち、295nmでいちばんたくさんビタミンD3がつくられます。

ひたすら紫外線を避けることはデメリットがあるんですね。

ウンチクうさ君
東京都内で夏に直射日光を30分浴びると
700~800IUのビタミンDがつくられるよ。(肌の露出度10%)
ここで問題が!
同じように紫外線を浴びても年齢とともにビタミンD生成能力が落ちるのです!
ジジ、ババは自己産生だけでは足りません。サプリを使って確実に摂取する必要があります。

ここからはクリフ・ハイの情報です。
細胞がビタミンDで満たされていれば、病気につながる特定のウイルスのプロセスに関与することはありません。 ・・・中略・・・
もし十分なビタミンDがなければ、健康ではありません。ビタミンDが不足すると、個々の細胞が免疫システム全体と連動しなくなり破壊され、ウイルスに乗っ取られ感染症になるのです。
ビタミンDを摂取すれば免疫系が優位になり、基本的に100%免疫ができます。 ・・・中略・・・
細胞がビタミンDで満たされていさえすれば、病気につながる特定のウイルスのプロセスに関与することはありません
ビタミンDは、ストレスやその他の要因で低下することがあります。さらに、ビタミンDは非常に揮発性が高く、日光を浴びないと4日で半分に減ってしまいます。そのため、常に補い、維持する努力をする必要があります。

赤文字部分は知っているのと知らないとでは大きな違いですよね。

自分の体内で作り出せるビタミンは他にないですよね!?多分。
それだけビタミンDは重要なものだということではないでしょうか。
これまで明らかになっていなかっただけで。
彼は他にも「他のどのようなウイルスも“こっちよりあっちのウイルスのほうが感染力が強い”などということはあり得ません。ウイルスに関する常識は、まったくのデマなのです。」とも言っています。ビタミンDだけでなく、亜鉛とチャーガという白樺に出来るキノコについても言及しています。次に取り上げる予定です。

補 足

又、DHCの「ビタミン免疫ラボ」というサイトにも満尾先生の最新記事があります。

いまだ収束の見通しが立たない新型コロナウイルスについて、世界中で専門家による研究が進められる中、新型コロナウイルスとビタミンDの因果関係を指摘する研究報告が増えているといいます。以前からインフルエンザなどの感染症にビタミンDが有効であることは知られていましたが、その優れた効能はどうやら新型コロナウイルスにおいても期待できるよう。そこで、ここではビタミンDの効果を徹底検証した話題の書籍『医者が教える「最高の栄養」 ビタミンDが病気にならない体をつくる』(KADOKAWA)を上梓した医学博士の満尾正先生に、本書をもとにしながらその詳細について話をお聞きしました。
▶ 感染症から生活習慣病の対策まで!最強の予防と呼ばれるビタミンDの新たな可能性

国際オーソモレキュラー医学会が新型コロナウィルスに対抗できる栄養素を提案している記事
▶ 体内への新型コロナの侵入を防ぐ“三銃士”、ビタミンC・D・亜鉛

 


アセアセでクオリティが間違いなく、コスパのよいビタミンDサプリを選び出しました。サイドバーの「VALX ビタミンD+亜鉛」は亜鉛も同時に摂取できます。コスパもよいですね。しかし、これだとビタミンDを増やすと同時に亜鉛も増やしてしまうので、DHCやファンケルのビタミンDを組み合わせようと思います。こちらもコスパいいですし、スーパーにあるのでお手軽に手に入れられます。

 

 

 

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