低体温は「体温調節の不調」が原因|「熱産生促進」で解消か
急速に体温が低下してすっかり元気がなくなりました。「元気というのは基礎代謝そのものだな。」と実感した次第です。このままでは「なんとかしなくては」という元気も失せそうなのでアセアセでネット検索しました。
おざなりでテキトーな記事が多い中、多少なり役立ちそうなことも見つかったので、参考にして気付いたことなどをまとめておきます。ブログ開始以来の長い記事になっています。

低体温とは

一般的健康情報サイトにある情報によると、一般的に体温36度未満を低体温と判断するようです。

平均体温(腋下検温)

日本人の10歳〜50歳前後の平均体温は腋窩測定で36.89度±0.34度

日本人の7割くらいは、体温が36.6℃から37.2℃の間
※10歳から50歳前後の健康な男女3,000人以上の体温の平均値
※ちなみに感染症法では、37.5度を発熱、38度以上で高熱と分類される。

引用元は楽天「健康と生活にちょっとお得な情報を」にあった記事です。
▶ 低体温は何度?35度や34度になる原因は?対策すれば改善する?
あれこれ見た中で、まぁまぁかな、というコンテンツです。とはいえ、「原因は?」「改善する?」とありますが、内容は?そのものです(>_<)

低体温と低体温症

ちなみに「低体温」と「低体温症」とは違うようです。低体温症は深部体温で診断されます。深部体温は自分では計測できないので、医療機関でやることになる、その結果として「症」が付き病気認定される、のかな。漢字一文字のもたらす意味が重い(笑)
ついでなので「深部体温」について深掘りしました。

深部体温

深部体温は体表体温より高く、腋窩と直腸の温度差は0.8~0.9度。
※腋窩は口腔より0.2~0.5度くらい低い。
各部位の深部体温でもっとも重要なのが脳の温度。
余談ですが・・・
かなりの病気が深部体温でみつけられる、とわかってきました。研究論文など専門分野から正確な深部体温を計測するための機器が求められてきたのですが、その開発は難しかったようです。このような経緯を背景に「センサーを飲み込んで計測する」という画期的な方法開発のニュースが話題になっているようです。
真の体温といわれる“深部体温”を正確に測定「飲む体温計」でデジタルヘルスを革新
上サイトにあるイラストが非常にわかりやすいのでお借りしました。
医療がデジタル化されるイメージが浮かんできますね。データ収集量が桁違いになるのでより正確な理解が得られ、的確な処置が見つかるでしょう。
深部体温計測イメージ

低体温は何が問題なのか

低体温の何がマズイのか。すでに自覚症状があるから今更ですが、自覚していない重篤な問題も理解しておくべきだと調べました。

体内酵素の働きが低下する

ヒトは恒温動物なので健康であれば、マイナス30℃の寒波に襲われようとも、40℃の熱波にさらされようとも、体温はほとんど変わりません。なぜ、体温は一定に保たれる必要があるのでしょうか。それは、生命を維持するために行われている化学反応を円滑にするためです。

もの知りウサ君
化学反応!?
体内では摂取した食物を、体に必要な栄養素に分解したり
細胞が活動する時に必要なエネルギーに転換するなどの化学反応が休みなく行われているんだ。
そのとき、大きな役割を果たすのが酵素(消化酵素、代謝酵素)なんだよ。酵素自体は化学作用に関係しないが、触媒として作用するんだ。
「酵素触媒反応速度」(酵素が触媒になって起こる反応の速度)は、温度が増すにつれて増大する。
ここが重要だよね。

博士
酵素は現在わかっているだけでも2万個以上の種類があるといわれる。
・食べ物の消化・吸収にかかわる消化酵素
・呼吸、運動、思考、自然治癒力などの生命活動を支える代謝酵素
この二つに分類されるんじゃ。
酵素が十分に働くのは深部体温が37度位と言われておる。
体温が1℃下がると、体内酵素の働きは50%低下するんじゃ。
それぞれの酵素の働きに応じて、働きが低下することによるデメリットが発生します。

脂質を分解する酵素の働きが衰えると肥満や脂質異常症になり、たんぱく質の合成酵素の働きが低下すると筋肉をはじめとした体の組織をつくることができなくなります。消化酵素の働きが衰えると消化吸収が悪くなり、栄養を取り込めなくなります。

などなど。
何しろ2万種類もの酵素があるのなら、それらが十分に働かなくなると様々な不具合が起きるの当然ですよね。複合的になるのでしょうし。

 

 

余談ですが、温度を一定に保つべきもっとも重要な部位は脳です。

博士
ホメオスタシス(恒常性)の司令塔でもある脳は
外気温が20℃でも、35℃でも、脳内の温度は37℃に保たれおるぞ。
脳の温度が33℃以下に下がると意識が失われ
42℃以上では脳の障害が起こることがあるんじゃ。

免疫力が低下する

酵素の働きが低下するだけでなく、血流が悪くなることでも免疫力が低下します。
体温が下がると血流が悪くなります。血液は身体中の細胞に酸素と栄養を送り老廃物を運び出していますが、その中には免疫機能を持った白血球が含まれており、身体中をめぐりながら異物を発見し駆除する役割を果たしています。血流が悪くなると、当然、この機能が弱まってしまうのです。

博士
体温が1℃下がると、免疫力は約30%低下するんじゃ。

疲れやすくなる

血行が悪くなり、体に栄養が行き渡らなくなるので疲れやすくなり、疲労回復が遅れる。
これはもう言われなくても毎日実感しています(>_<)

なんでこんなに疲れてるの!?
何もしていないのに。
これ以外にも低体温による問題はいくつかありました。がん細胞は35度以下になると活発に増殖するなど。
漢方関連の記事では「冷えは万病の元!」とバッサリ(>_<)

低体温の原因は体温調節システムの不調

「低体温 原因」で検索し、結果の上位サイトを次々に見ましたが、殆どが一般論というか、お茶を濁したようなものしかないですね。
例えば、低体温になる原因について「筋肉量の低下」としています。この根拠はそのようなデータがあるのではなく、単に「体熱は筋肉が動くことによって生じる」ことからの発想です。
----老化に伴って体温は低くなる。それは老化で筋肉が衰えてしまうから。
----現代人の低体温化は便利な暮らしで筋肉量が減少したからです。
など。これってなんなの。ハズレてはいないだろうけど、こんな事知っても何の役にも立ちまっせん!

ワタシの場合のように、ごく短期間にあれよあれよと体温が下がっている場合、これでは説明になりません。短期間に筋肉が衰えたわけじゃないですから。

検索ワードがマズイのか!?
数日かけて、あれこれネットをうろついて熱中症対策の記事でようやく気づきました。
ワタシの低体温を招いた原因は「体温調節の不調」のようです。熱中症の逆ですね。ちなみに熱中症関連記事は充実しているのに、低体温の記事は数も少ないし、内容もおざなりというか、薄いんですよね。
体温調節システムの失調
産熱と放熱のバランスがくずれ
産熱量が放熱量を上回った場合----熱が体に蓄積され体温が上昇
放熱量が産熱量を上回った場合----体温が低下
様々な原因により、熱産生の能力が低下して、産熱と放熱のバランスが取れなくなると低体温になる。
と、ここまで理解したので、あとは熱産生の能力回復と、産熱と放熱のバランスを正常にする、この両面からのアプローチが必要だな、と理解。体温について非常にわかりやすく端的に説明してあるサイトを発見。なんと高校生向けのサイト「 TryIT 高校生物」のコンテンツ。

熱産生のメカニズム

体温は体温調節中枢の視床下部からの司令を自律神経を介して行われる、という理解だったのですが、なんとこれ以外にもホルモンが関与しているんですね。
発熱の仕組み説明図
筋肉が動いて発熱する、とよく説明されていますが、司令系統は交感神経を介してではなくホルモンによって、なんですね。
刺激ホルモンの作用を受けた甲状腺と副腎はそれぞれ チロキシンと糖質コルチコイドを分泌し、これらのホルモンが骨格筋や肝臓に作用して代謝を上げ、発熱するのです。
寒冷刺激を感知した視床下部からの指令は交感神経によっても伝えられます。
交感神経は副腎につながっており、副腎の髄質を刺激することでアドレナリンを分泌させます。すると、アドレナリンが心臓に作用して拍動が促進されます。
交感神経は直接心臓 に作用して拍動を促進します。     引用元:TRI It

ということは、単に「自律神経の不調」だけではなく
ホルモンも関係しているのか・・・
ついでに発熱抑制の方もメモっておきます。

放熱と発熱の抑制のメカニズム

こちらはホルモンは介在せず、自律神経の作用です。
放熱の仕組み説明図
これを見ると、自分の場合、副交感神経が優位に働いて心臓と肝臓の発熱を抑制したのかもしれません。もともと副交感神経が優位で、その事による不調が多いのです。低体温になる直前の生活習慣で思い当たるフシがあります。瞑想の時間がいつもより多くなっていたのです。瞑想の前後では体温が下がります。
まぁ、実際のところはわかりませんけどね。
発熱に関してもう一つの仕組みがあります。

食事誘発性熱産生 / DIT

ウンチクうさ君
食事誘発性熱産生は流動食より堅いものを食べるほうが高くなるよ。
噛めば噛むほど高くなるんだ。
食べるものも炭水化物よりタンパク質のほうが高くなるんだよ。

 

部位ごとの熱産生

クイズ形式のサイトで得た知識です。解説があると嬉しかったのですが。

クイズ

 

この5番目に着目しました。
「単位重量あたりの熱産生量が最も大きい臓器は肝臓」とあります。この「肝臓が最も熱産生量が多い」というのはなかなかのヒントだと思いました。

 

ってことは、肝臓の働きを応援すればいいのでは!?
冷えて働きが鈍くなっているから、冷えない工夫をすればエエのでは!?
胃も温めれば気持ちよくなるのだもの。
内臓を温めて働きが活発になるようにするのは悪くない考えだわ♪
と、ひらめいたのです。
体温を上げるには筋肉を動かす、すなわち、運動しろ、という対策しか見つかりませんでした。体温が下がっていると、とても運動なんかする元気がありません。無理すると疲労がきて、さらに元気がなくなるのですからね。
消極的ではありますが、少なくとも内蔵をこれ以上冷やさないように保温するだけでも、かなり違うのではないか。と思いました、

低体温・冷えの救世主に気がついた!

折しも、深夜のテレビ通販で「岩盤浴効果腹巻き」なるものを熱くオススメしてました。
早速「腹巻き」で検索してみると、体験者の声がすごい。みんな大満足というか、腹巻きの効用を熱く書き綴っています。「岩盤浴効果腹巻き」じゃない腹巻きレビューでも、皆さん腹巻き大絶賛♪

 

腹巻き

これまで長年冷えと付き合ってきましたが、腹巻きは幼児の時しか体験がありません。冷えるのは足だけなので、体幹を温めるという発想がありませんでした。

よっしゃ。
と早速ひとつ注文しました。
翌日に到着したので、着けて見ました。

 

おお、これは救世主。なかなかです♪
これで怪傑黒頭巾!

 

 

ここまでとても長くなったので、腹巻き体験、腹巻き効果、オススメ腹巻きなどについては別記事で。
長文お付き合いいただきありがとうございました。

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