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昨夜のWBSで日立製作所が『尿を使ってできるがん検査』の実証実験を半年間行う、と紹介していました。尿の成分から乳がんや大腸がんなどを発見できる可能性が高いそうです。
又、ベンチャー企業での取り組みを紹介しました。
このベンチャー企業でも尿を使ってがんの有無を判定するのですが、日立製作所とは全く異なるアプローチです。

これが実に興味深い。体長1ミリほどの「線虫」を使うのです。
線虫はヒトの3~4倍の臭いを感じる器官を持っています。線虫が嗅ぎ分けている臭い物質は、世界最高水準の分析機器でも捉えられないほど微量なのだそうです。

線虫は「健常者の尿の臭い」と「がん患者の尿の臭い」に対する反応がはっきり違うのです。「健常者の尿の臭い」を嫌がって逃げ、「がん患者の尿の臭い」の方はこれを好んで尿に近づいくる習性があるんです。
面白いですねぇ。

この習性を応用することで、がんの有無を判定でき、その精度は95%以上という驚きの数字です。
「N-NOSE」と名付けられた線虫がん検査を開発したのは株式会社HIROTSUバイオサイエンスです。2020年の実用化を目指していて、1回あたりの検査費用は数千円ほどに抑えられるといいます。

HIROTSUバイオサイエンス代表取締役・広津崇亮氏は生物学者。東京大学等で20年以上に渡り線虫の嗅覚の研究に従事し、有名な科学論文誌「Nature」や「Science」にも論文が掲載されたことがあります。
11年前に九州大学助教授の時に園田英人氏との共同研究によって、線虫は、通常の検査では発見しづらいステージ0のがんの有無までも、わずか一滴の尿から嗅ぎ分けられることを発見し、2015年に発表した論文は世界を驚嘆させたとか。

WBSで、実際に「健常者の尿」1滴を垂らしたシャーレーでは、線虫がいっせいに離れていき、「ガン患者の尿」ではすぐに近づいてくる様子を見ることが出来ました。

この検査ではからだのどの部位にがんがあるか、は特定できないのですが、簡単で安く出来る検査なので早期発見の道が開かれることになります。

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