
私が歯周病に至った経緯 (3年前の話)
もともと歯は丈夫で、歯茎のトラブルもなかったのですが、片方だけの白内障手術で歯肉炎になり、歯周病手前になりました。
なんで歯が悪ぅなんねん!?
話すと長いのですが、脳は左目と右眼の見え方を調整して認識します。それが急に片方(手術をした左眼)の見え方が変化して、右と左の見え方を調整するプログラムを新しく作り直す必要が生じ、脳は混乱して痛みを感じるようになったのです。痛みを感じる場所がないのに痛みを感じる、という事態になりました。その痛みは24時間止まることがなく、痛くて痛くて、ヒィーヒィー泣いてましたよ。顎なのか、歯なのか、一体どこが痛いかわからないので何科の病院に行ったら良いのかもわからない・・・。
そうなると、痛みに耐えるカラダの反応として歯を食いしばる、ということになり、すごい圧が歯にかかった結果、歯肉炎が起き、更に、むし歯治療のセラミックにヒビが入り(顕微鏡でわかるくらいのヒビ)、むし歯も急速に進行。むし歯の治療は神経を抜き、歯をそのまま温存する「根管治療」を受けました。
歯肉炎の方は歯と歯茎の間にあるミゾ(歯肉溝)がかなり深くなり、綿密なメンテナンスが必要ということで当分は二週間に1回のメンテナンス。メンテナンスは歯周ポケットの状況観察とお掃除。殺菌(滅菌?)です。
二週間に1回のメンテナンスでは、その間は不安なので、自分なりに歯周病対策、歯周ポケット改善に関する情報を漁りまくって、いろいろ知恵が付きました。
また、それらを商品に活かした歯肉炎治療や歯周病予防に役立つものも見つけて、片っ端から試しました。
そのなかで見つけたすぐれモノをご紹介します。
歯と歯茎の組織
歯は歯槽骨にしっかりとくっついているのではなく、歯根膜繊維でつながれてゆるく固定されている状態です。歯根膜繊維は食べ物を噛んだとき、歯に加えられる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしています。歯科衛生士さんは「歯は浮いたような感じになってます。」と言ってました。
疲れたときなど、歯が浮いたような感覚がありますよね。あれは歯根膜繊維が破壊されて少なくなり、しっかり歯を支えられなくなった状態なんですよ。
「歯周靭帯(ししゅうじんたい)」とも呼ばれます。
歯根膜繊維は、その走行方向によって更に分類されます。

歯周病の治療的メンテナンス
歯科医院でのメンテナンスには、歯周病チェック・予防の意味がある治療的なものと、単にお掃除してキレイにするメンテナンスがあります。ここでは治療的メンテナンスについて記述します。
歯周病の治療的メンテナンスでは、歯周ポケットの深さを専用の道具でミリ単位で計ります。
6ミリ以上では重度の進行した歯周病と判断します。
ここで何とか回復させないと歯槽骨が溶けます。
そうなると歯が抜けてしまいます!
ここまで悪くなるのに数日もかかってないんですよ。白内障の手術は問題なかったのに、思いも掛けず歯に影響が出たのでした。救いは歯肉溝が深くなってはいるものの、まだ歯そのものは浸蝕されていない状態。
なので、今何とかすれば歯周病までは進行しないだろう、ということでした。
逆にひどくなると手術で歯茎を切開して(はがして)、プラークを取り、歯を消毒して、間に合うならセメントのようなもので凹んだ部分を埋める、という治療になるそうです。保険外で費用はかなりかかるとか。
歯周ポケット
歯と歯茎の間にあるミゾを歯肉溝といって、健康な状態では1~2mm程度です。ここに歯垢(プラーク)が溜まって炎症を起こして歯を浸蝕します。歯がえぐられて凹んで歯茎との間に隙間が出来ます。これを歯周ポケットと言います。これができるとプラークが定着しやすくなり、ひどくなると歯を支えている歯槽骨まで浸蝕されて歯を支えきれず、歯が抜けてしまいます。ゾッとしますよね。
役に立った歯茎の知識
悪くなった場合のことを知らされるとお尻に火が点灯。数日で悪くなったんだから、その気になればすぐ回復するかも知れないと屁理屈みたいな決意をして、検索しまくりました。
調べると、対策は医療的メンテナンスしかない、という感じです。自分で出来る対策は、炎症を抑えたり、殺菌作用のある薬用成分入りの歯磨きの使用くらい。
それでも諦めきれずに捜していたら、これは!という情報が見つかりました。
歯根膜はコラーゲン繊維
上で書いたように、歯肉を歯にくっつけているのは歯根膜繊維で、これを作っているのはコラーゲンなんです。コラーゲンと言えば「美肌作りに必須な成分」とは知っていましたが、歯茎もコラーゲンで出来ています! 骨にもコラーゲンは必要だという知恵もあったので、歯だって同じだ、とガッテン。
まずは材料をしっかり摂らなきゃね。
コラーゲン摂取!
早速、歯根膜繊維の材料仕込み!とコラーゲンを摂取することにしました。コラーゲンの商品はやたらにありますが、どれも美肌狙いなので、コラーゲン以外の美肌に良い成分が入っているものが大半。
そのなかで、100%コラーゲンで、商品説明で「歯にも良い」ことに触れていたのはコラーゲンの専門企業、ニッタバイオだけでした。なんといってもコラーゲンペプチドにこだわった最初のメーカーですしね。
※右サイドバーのバナーで該当記述にリンクしています。
お試し分を注文したらちょっとした本くらいの内容・ページ数のコラーゲンに関する小冊子が入っていました。(現在はどうなのか不明ですが、多分入っているのでは・・・)
二週間、コラーゲン(ニッタの粉タイプ)を摂取してメンテナンスに行きました。先生が「期待以上に歯茎が締まって来ました。なかなかいい経過ですねぇ。」と驚かれるくらいの改善でした。(コラーゲンのことは敢えて話しませんでしたけどね。)お陰様でその後は3ヶ月に1回のメンテナンスになりました。
お肌もふっくらしっとり♪
コラーゲンとビタミンC
歯周とコラーゲンで検索していて、ビタミンCも関係があることがわかりました。注目したのは大正製薬のデントウェル歯磨きです。
ビタミンCには「コラーゲン合成促進効果」があり、壊れたコラーゲン線維の再生を促し、歯ぐきを健康に保ってくれます。
おすすめの歯磨き
上の画像の①の歯磨きが「大正製薬のデントウェル」です。
この歯磨きの成分は、他の医薬部外品歯磨きとはちょっとアプローチが異なります。ビタミンCもそうですが、他にも丁字(クローブ)、ハッカ油が入っています。なので、味に若干癖がありますが、慣れるとどぅってことないです。
ハッカの効果についてはロート製薬の研究成果が話題になりました。
※なのに、ロートからこの研究結果を反映した商品(歯磨き)は出てないんですけどねぇ・・・
歯根膜は歯と歯槽骨の間に存在する、線維性結合組織です。歯根膜は約60%がコラーゲン線維でできており、そのコラーゲン線維束が歯と歯槽骨を強く連結することで、歯はぐらつかず機能を保つことができます。歯周病が進行すると、コラーゲン線維が慢性的な炎症により破壊されていき、重症の歯周炎では歯がぐらついたり、抜けたりすることもあります。
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歯根膜はコラーゲン含有量が高く、その量は線維芽細胞により維持されています。今回、ハッカ油が歯根膜線維芽細胞を増殖し、カルバゾクロムがコラーゲン産生を促すことを確認しました。カルバゾクロム添加の際にはTIMP2が発現しており、コラーゲン分解の抑制作用もあると考えられます。これらの結果より、ハッカ油とカルバゾクロムは歯根膜の再生をサポートするのに有用であると考えています。 引用 ロート製薬
大正製薬のデントウェルは押し出し口の径が一般の歯磨きより小さくて、1回の使用量は小豆大でいいんです。それにやや硬めなので、なかなか減りません。
上の画像の歯磨き②は、最近使い始めたものです。 マスデント歯磨き(Amazon)
ギリシャのヒオス島にしかないマスティックという樹(ウルシ科コショウボク)の樹脂は古来より歯磨きに使われていたそうで、抗菌・抗バクテリア効果があるそうです。その精油入りの歯磨きです。
味、香りに癖がありますが、磨いた後のツルツル継続時間が長い感じがします。しかし、ゆるいのですぐ無くなりますからデントウェルよりはるかに(コスパ的に)高いです。
いずれにしても特に歯肉に良い、というタイプのものではないので、リピなし。
※「歯茎を引き締める」という表現のものは多々ありますが、実質的な意味で「歯肉に良い」というアプローチをしているのはおそらく大正製薬の「デントウェル」だけだと思います。
画像にはマヌカハニー入りの歯磨きもありますが、これはアウトでした。甘くて。
シュミテクトは悪くないです。磨いた後にすぐに何かを食べるようなタイミングの時に使っています。
ゆすぐ水は50cc位です。
歯をきれいにするというのではなく、薬用成分を塗布する、という意識でやります。
おすすめ歯ブラシ
デントウェルは歯科医院専用のブラシもあって、これが非常に使い勝手がよろしいです。
歯科医院専用のブラシではライオンのデントへルスもおすすめです。
しか~し、更におすすめが上の画像の⑤の歯ブラシ。
この歯ブラシはブラシが360度向きになっていて
「ブラシでこすってほぐした歯垢を毛細管現象により吸い上げる事で歯垢除去率が非常に高い」というウリの「リトゥース」という歯ブラシのパクリ版ですw 「リトゥース」は「1回3分!ずぼら歯みがき」 という本の付属品でした。本はしょうもない中身でしたが、歯ブラシは案外使えるな、と愛用していました。
そのパクリ歯ブラシをたまたま実店舗で見つけました。どっちがパクリか、わかりませんけどね。
違いは「リトゥース」の方がブラシがやや長くて、先が細くて、とてもやわらか。「360度歯ブラシ」の方がやや硬い。私的にはこっちの方が好み。
Amazonにもあります。360度歯ブラシ
歯ブラシ的には高い値段ですが、これがすんごい長持ちします。360度の向きなので普通の歯ブラシの4本分に相当しますからねw
コンパクトで歯に対していろんな角度で当てられるのでなかなかのスグレものです。
歯間ブラシ
もひとつ、必須のグッズが歯間ブラシです。歯科衛生士さんの話ではフロスが一番だけどブラシタイプの歯間ブラシも良いと。私的にはフロスは全然ダメです。使ってみて丁寧に使えるのはブラシタイプだと思います。ゴムタイプは歯肉に刺激が強すぎるので細かく丁寧に使えません。
歯肉と歯の間にきちんと入り込むSサイズの細いものでやさしく丁寧にみがく。
一番奥の歯の奥側は汚れが残りやすいので忘れずにね。
最近の歯間ブラシはこのように針金部分ではなく、その下のとこを曲げられるタイプがあります。コレだと折れにくいのでいいですよ。
気に入ったものがあってもなぜか、すぐ変更になったりして次には買えなくなるモノがあります。ちょっと前はマツキヨのオリジナルがお気に入りでしたがなくなりました。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
コラーゲンとデントウェル歯磨き、試してみてね。
愛用のコラーゲンはこれ。↓ コラーゲンペプチドのこだわりウンチクがスゴイですよ。一読の価値あり。
同じコラーゲンペプチドでも違うんですっ!とおっしゃってますw コラーゲンだけでやってる会社なので、そりゃ違うんでしょうね。
たまに実店舗で明治の「アミノコラーゲン」買ってますけど。これも良いですよ。
現在はまったく健康な歯茎です。引っ越したこともあり、メンテナンスは半年以上受けてません。近所に歯周病学会会員の歯科医を見つけてあるので、そのうち行こうと思っています。
痛さが消えるととんと無頓着になります(^^ゞ
おまけ
カカオが歯周病菌をやっつける、というので、お手元の歯磨きに少し混ぜてみるのもいいかもです。
歯周病・口臭に効く|ココアとカカオの違い、加工工程のまとめ (2020-01-07 14:21:52)