目から入る紫外線の影響でシミや疲労に|UVカットサングラスの選び方

サングラスに紫外線カットの効果あるの!?

眼科医からは「サングラスの紫外線カットはたいした効果がない。」と聞いたのですが、ネットにはUVカットメガネで紫外線対策が出来る、という情報が増えている気がします。そこで

● サングラスにはどの程度、紫外線カットの効果があるのか!?
● 効果のあるメガネレンズの判断基準は何か
について深掘りしました。

まずは基本から・・・

 

紫外線とは ~波長で分類

紫外線というのは読んでそのまんま。
可視光線のうちの一番端、紫の外にある人の眼には見えない光線、という意味なんですね。

可視光線で最も波長の短い紫よりも更に波長が短い光線。
英語ではUltra(端、極端)Violet(紫)なのでUV。
同じく、赤外線は赤の外、ですね。わかりやすい。可視光線の説明図
紫外線は3種類に分類されます。
 UV-C UV-B UV-A
このうち UV-C はオゾン層で吸収されて地上には届きません。
地上に届く紫外線の90%が UV-Aです。
UV-B UV-A は皮膚への影響にも違いがあります。

 

可視光線の説明図

 

 

目から入る紫外線の影響が明らかになっている

セイコーサイトの「紫外線と目」記事に、近年、研究が進んでわかった「眼から入る紫外線の影響」について書かれています。一部を引用させて頂きます。

・・・また、目に入った紫外線が皮膚に与える影響も深刻です。
目に紫外線が入ると、皮膚が紫外線にさらされていなくても目は敏感に紫外線を察知し、全身に信号が送られます。
すると体内で、紫外線に対抗するためのメラニン色素が生成され、直接肌に紫外線が当たったのと同じ状態になってしまうというのです。それくらい、紫外線が目や身体の健康に与える影響は大きいといえます。
ちなみに、紫外線がいちばん多いのは初夏ですが、下のグラフをご覧のとおり、夏以外の季節でも紫外線の影響を受けています。
夏だけに限らず、つねに紫外線対策を心がけたいものですね。・・・・
         引用元  セイコー公式サイト内「紫外線と目」記事 

 

目から入った紫外線がシミの元と疲労を作る

このブログで度々取りあげている疲労と睡眠研究の第一人者・梶本修身先生の解説が見つかりました。「毎日が発見」サイトの次の記事です。
  ⇒ 目から入る紫外線が「疲れ」と「全身の日焼け」を引き起こす!/脳疲労

眼から入った紫外線が全身の日焼けと疲労を作ることは、梶本先生の疲労科学研究で明らかになったんですね。
*梶本修身先生については「疲労と疲労回復」タグに関連記事が複数あります。

記事の骨子は次のようなものです。

  • 眼に紫外線が入ると、角膜が察知して脳に伝わる。
  • 脳は紫外線から細胞を守るために全身のメラノサイトを活性化させ、メラニンが出来る。
    つまりシミが出来る。
  • 又、大量に発生する活性酸素が脳に疲労をおこす。
    この活性酸素が溜まるので老化も早まる。

紫外線の強いオーストラリアでは、「眼から入る紫外線対策」で子供のサングラス着用を義務づけているそうです。
アスリートがゴーグルのようなサングラスをしているのは、まぶしいからではなく、紫外線による疲労を防ぐためなんだそうです。
甲子園球児の眼、対策が急がれますねぇ。

「紫外線は発生させる活性酸素による酸化だけでなく、糖化もおこす。」という記述を見かけました。(記事をメモするのを忘れました。)
近年、「老化は活性酸素による酸化ではなく、糖化である。」という説が次第に有力になっているようです。どちらであれ、眼から入る紫外線対策をしなくてはなりませんね。

 

眼から入る紫外線を防ぐには

セイコーサイトの記事に紫外線量を防ぐ割合が示されています。

  1. 帽子のみ … 5割近く ツバが7センチ以上のもの
  2. 日傘のみ … 5割 ※日傘の素材に言及していません。文末に追記しました。
  3. UVカット加工のサングラス … 8割以上
  4. サングラスと帽子の併用 … 9割以上

紫外線カット加工のサングラスをかけて
7センチ以上のツバ広の帽子をかぶる。
これで完璧だな。

 

「UVカット加工のサングラス 」で8割以上の紫外線量が防げるのは上々ですよね。
レンズメーカーのデータだから・・・と言うことでもありますまい。眼科医は最新情報に疎い!? 

やはり、何事も自分で調べないと、まずいなぁ・・・

 

*UVカットサングラスの選び方

紫外線カットのレンズは2種類あります。

  1. レンズの表面にコーティング剤を塗ってあるもの
  2. レンズの材質に紫外線吸収剤が練りこまれているもの

どちらも新品の時の効果は同じですが、1は使っているうちに剥がれて効果が薄くなります。
UVカット効果は「UV380」や「UV400」という数値でわかります。
「UV380」は紫外線を約94%
「UV400」は紫外線を99%以上カットすると言われています。

UVカット加工がされていれば、透明なレンズのメガネでも紫外線カットの効果があります。

以前のように、サングラス=色付きメガネ なんて認識ではマズイですね。
いまや、サングラス=紫外線カット加工のメガネ ですね。

 

サングラスのレンズの色の濃さとUVカットの効果は別で、サングラスでVカット加工されていないものもあります。
濃い色のサングラスでVカット加工されていない場合、瞳が大きく開いて紫外線が入りやすいのでもっとも避けたいタイプですね。

Vカット加工レンズのメガネフレームはなるべく眼を広く覆うデザインが良いですね。

 

私は遠近両用の度付きメガネなのですが、度付きレンズは大半Vカット加工です。 Amazonにこんな便利な「メガネの上からかける」紫外線カットメガネがありますよ。
「大丈夫!?」と不安になるようなお値段ですけど・・・。

サングラスだけでは紫外線カット効果はイマイチかも

ここまで書いてなんですが(^^ゞ それなり価格のサングラスでの紫外線カット効果は実はアヤシイ・・・と思えてきました。

上にセイコーのサイトにあった「紫外線量を防ぐ割合」をご紹介しましたが、これはどのような条件での数値なのかが不明なのです。顔のどのくらいの面積に紫外線を当てたのか、というのが不明です。

なので「UVカット加工のサングラスが80%の紫外線をカットした」というのが、眼鏡を通した紫外線の80%、という意味かも知れないのです。多分そうではないかと思いますが。それではダメですよね。

というのはサングラスの周囲から紫外線が入りますから。

なので、もっと広い範囲で紫外線をカット出来るものが必要なのです。それは何か?

つばがすごく広い帽子か、「日傘」です。
決定打は遮光率(紫外線カット率)の高い素材で作られた日傘です。
こちらの記事に書いています。

 

 

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