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長時間の機内では、エコノミークラス症候群の危険性は知られていますが、脱水リスクについては知られていません。飛行機の機内は脱水症の危険度が高い、と知ると、小さなお子さん連れで海外旅行するのは恐ろしいと思ってしまいます。高齢である自分も、準備万端で乗らなくっちゃ、と思います。

 

■ 飛行機の中は湿度が低く乾燥した脱水しやすい環境

高度1万メートルを飛ぶ飛行機の中は特殊な環境です。ほとんど湿気のない機外の空気をとり込み、圧縮して機内に入れているため極端に湿度が低い、乾燥した環境です。
長時間のフライトになると機内の湿度が10〜20%まで低下します。

大塚製薬が日本航空の協力でフライト中の機内で、自然な呼気などから失われる水分(不感蒸泄)を計測する実験調査を行いました。

  1. アメリカ便のジャンボ機に搭乗したボランティア40名余の水分バランスを調査しました。
  2. すると、だいたい1時間で体重1kgあたり2mLの水分が失われていました。
    体重50kgの人ならは1時間に100mLの水分が失われことになります。

座席に座っているだけでですよ。
これに加えて尿でも排出しているのですから、かなりの水分が失われることになります。
窓際の座席ですと、となりの人に遠慮してトイレの回数を減らそうと、水分を控えることもありますよね。そういうケースではさらに体内の水分が少ないことになります。

また、機内は低酸素で富士山の5合目ぐらいです。
低酸素になると心臓は鼓動が早くなります。機内で座席に座っているだけで、軽い運動をしているような状態になるわけです。

海外渡航では往復で、このような過酷な環境で何時間も過ごすことになるのです。
小さなお子さんや高齢者には細やかな配慮が必要ですね。

機内での習慣
1時間に100mLを基本に水分を摂る。

気付かないまま脱水状態を放置しておくと、静脈に血栓ができて冠動脈の血流が悪くなり、狭心症、心筋梗塞などのリスクも高まります。

 

■ 環境の違いを配慮せず、いつもと同じ感覚で行動しがち

海外旅行では、「渡航先によっては水分摂取に注意が必要」ということは誰しも自覚していますよね。水の安全性に注意が必要だと。
水に限らず、食中毒や下痢の対策は十分配慮していますよね。

しかし、脱水症の観点から考えると「下痢や食あたりで水分を失う」ことに注意しても、「水分を補う」ことに注意が足りないようです。
日常と異なる環境では体調が変化していることに注目しなくてはなりません。

 

* 旅行中は常に脱水気味になっている

気候による発汗が原因で脱水のリスクが高まりますが、必ずしも熱帯地方や暑い国でなくても、この危険性があります。
乾燥する地域や先進国では汗をかいていることに気付けないこともあります。

旅行というのは非日常ですから、外環境に対するカラダの反応がいつもと異なり、汗のかきかたが変わることもあります。
軽い運動でも、日常とは異なる緊張があるのでカラダの反応が変化しています。

 

Stop熱中症サイトで、渡航医学専門家の渡航医学センター、西新橋クリニック の院長・大越裕文先生が詳しく解説しています。 

渡航医学センター大越先生
旅行は基本的に脱水環境に行くことだと自覚しましょう。
したがって誰もが失った水分を補水するための道具を肌身の近くに持っていたほうがいい。経口補水液のパウダーを、1袋でも2袋でもいいですから、脱水を補正する道具として持っていくことをお勧めします。

 

 

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