今年は国内メーカーが無糖の炭酸水を発売していますね。これまでは無糖の炭酸水は「お酒を割る」ためのもの、という位置付けだったのを、炭酸水そのものを楽しむ需要を掘り起こすのが販売戦略だとWBSで取りあげていましたっけ。
天然炭酸水が好きで、夏はもちろん、水分補給に冬でも飲んでます。よく飲むのイタリアのサンペレグリノ、サンベネディト、ドイツのゲロルシュタイナーです。
これらの「天然の炭酸入り」しか飲んだことがないので、天然水に炭酸を入れたものでも美味しいのかしら?と試しに飲んでみました。サントリーの「南アルプスの天然水スパークリング」です。
カタッ!まずっ
ひとくちでアウト!とてもグイグイと飲める味ではありませんね~。
水が硬い。炭酸と水がなじんでいない。そりゃあ、何百年も炭酸と水がなじんできた天然の炭酸水と同じって味にはならないでしょうけどね。それにしても!です。
今になって、「アレって、炭酸以外にも何か入っていたのかしら?」と疑問に思いました。それで成分はなんだろうと検索してみましたよ。
サントリーの公式サイトの成分表を見ると、天然水に炭酸を入れただけのようですが・・・。
検索していて、興味深いサイトを見つけました。静岡の歯医者さんのブログです。この先生、お砂糖の歯に与える悪影響について警告する活動をなさっているようです。特に清涼飲料水や、缶コーヒーなどの市販の飲み物の危険性を指摘されていて、御自身で糖分やphを計測して公開されています。
サイトコンテンツの中に今年、人気の「糖分なしの炭酸水」のpHに関するものがありました。 コチラ⇒ お砂糖博士の情報発信サイト
こちらの記事によると「南アルプスの天然水スパークリング」のpHが半端ない!
pH4.3 という堂々の酸性水ですよ!
同じサントリーの天然水スパークリングの風味をつけた「南アルプスの天然水&朝摘みオレンジ(果汁1%)」に至ってはpH3.6です。
ライバルのキリンの「ボルビック フレンチカシス」は無果汁ですがpH3.2
*これは風味付けにクエン酸が入っているからだそうです。
お砂糖博士も指摘されているように、エナメル質を溶かしてしまう酸性です。
象牙質はpH6あたりでも溶け出します。
ぬあんと! これはとんでもないぞ。
と、しっかり他の記事も読みました。
すると、海外の天然炭酸水もかなりの酸性度だと解りました。
公表されている数値と異なる実測データが示されているものもあります。
サンベネディトについて、少し思い当たる節があります。これ、一昨年あたりは炭酸がすごく弱かったのです。それが突然ゲロルシュタイナー並になった。
これは、あとから炭酸を加えているんじゃないか、って思ってましたよ。
ま、それはともかく、炭酸が入るだけでもこんなにpHが低くなるのか・・・。
検索すると、そもそも炭酸水は酸性度が高いんです。知らぬが仏・・・。
ビール:pH4~5
スポーツドリンク:pH3~4
コーラ:pH2~3
ミネラルウォーター:pH7~10
水道水:pH5.8~8.6
あらためて、「炭酸水 歯」で検索すると、たくさんの専門家サイトが出てきました。その骨子はほぼ一致しています。糖分ナシでも安心できない、と警告されています。
●レモンやライム、グレープフルーツのような柑橘系のものが特に酸性度が高い。これは添加されているクエン酸の影響。
fa-warning成分表示をよく見る!!!
- 食事と一緒に飲む場合は問題ない。
- しかし、飲み物だけ飲む場合は口の中にとどまる時間が長くならないように気をつけるべきだ。一番良いのはストローで飲む。
- 寝る前には飲まない。
- しょっちゅう飲まない。飲む量ではなく口の中にとどまる時間が問題だ。
- 飲んだあとに水か緑茶を飲んで中性に戻す。
炭酸水は水よりも飲みやすいので、水をあまり飲めない方には水分補給するのに置くに立ちますし、良いとされることもいろいろありますが、歯に関しては飲むのに注意が必要ですね。
歯が溶ける「酸蝕歯」について調べてまとめています。ご参考になさってね。
《おまけ》
主な飲み物のphを表にしました。夜楽しみたい飲み物w 危ないですよ~。ph以外に糖分の影響もあります・・・。飲んだ後に水も飲まず、歯も磨かず寝てしまったら・・・。
*ブランドによる違いが大きいかと思いますので、一応の参考にして下さい。