学術誌「BMJオープン」に掲載されたカナダの医療チームの「パスタは太らない。むしろやせる。」という結論はイマイチ説得力に欠ける・・・と書いたのですが・・・
「なるほど、パスタは太らないし、うまく使えば痩せられそうだ。」と納得できる情報がありました(^^ゞ
「イタリア製の乾燥パスタは太らない」という情報が「林先生が驚く初耳学」(2018年2月11日放送)で紹介されていました。
放送された内容を、その他の複数の情報で確認・補足して、次のようなことが理解できました。
まず初めに押さえておきたいことですが・・・
■ パスタの定義
イタリアでは国の法律で「デュラムセモリナ」以外原料のものはパスタと認めていません。
単純にイタリアンレシピに使われる麺=パスタと思っていたのは勘違いなんですね。
イタリア産のパスタでなくても、国産の販売されている乾燥パスタに「パスタ」と表記してあれば、それは原料の小麦はデュラムセモリナです。
*大手メーカーの場合。厳密には原材料欄で確認して下さい。
なので「パスタは太らない。むしろ、やせる」というのは、つまり「デュラムセモリナは太らない。むしろやせる。」ということなのです。
■ デュラムセモリナの特長と他の小麦粉との違い
イタリア語のデュラムは硬質、セモリナは粗引きという意味です。
つまり、硬質小麦を粗引きにしたものが「デュラムセモリナ」です。
触るとわかりますが、粒子が相当に粗いです。
(思いっきり吹いたとしても、顔にかかることはないでしょう。)
胚乳が薄黄色で、一般的な小麦粉の倍以上のカロテノイド色素を含んでいます。
パスタの色は卵などを入れたのではなく、デュラムセモリナ自体の色なんですね。
~含まれる栄養の特長~
- 粘りのもとであるグルテンが多い。
- 他の小麦粉よりタンパク質が多い。
- ほかに炭水化物や脂質
- デンプンの代謝を促進するビタミンB1
- マグネシウムなど
■ 他の炭水化物との違い
他の炭水化物の食品とのいちばんの違いはGI値が低いことです。
乾燥パスタのGI値は41です。
- うどんのGI値は85
- 白米GI値は88
- 食パンGI値は95
なんと半分以下なんですね。
乾燥することで更にGI値が低くなるそうです。
ということでとすっかり納得したのでした。
■ おまけ
パスタが心強いダイエットの味方、と納得しましたが、食べ方次第でせっかくのパスタの特長も台無しになってしまいます。
「食べる順番」に注意しましょう。
GI値が低いものは満腹感が長持ちしますし、他の食品のGI値を低くする働きがあるといわれています。
なので、始めに食物繊維の多い野菜やきのこ、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を食べましょう。
お酢にもGI値を下げる効果がありますから、「始めにサラダ」は最良の選択ですね。