
海外で暮らしている日本人の方は、日本ならではの食品に飢えて、それらに近いものを作る工夫をなさっているようです。そうした食品のひとつが納豆。
市販の納豆は培養した納豆菌をふりかけて作られていますが、もともとは稲ワラについている枯草菌で作られていました。納豆菌は枯草菌の一種です。
枯草菌はワラに限らずいろんな植物についているので、海外にすむ日本人の方の「身近なもので納豆づくりを試した。」というブログ記事があれこれ見つかります。
藁の代わりにつかわれているのは大半がハーブです。ローズマリー、ラベンダー、フェンネルなど。それと木の葉っぱです。いちじくの葉、ビワの葉など。
中でもレモングラスは藁に近いからか、中々の出来だそうです。さっぱりしたレモンの香りが想像できますよね。
ローズマリーは好みが分かれるがちゃんと納豆になる。とのことです。近所で簡単に手に入るので、まずこれで試しました。
大豆を煮るとこから始めると量が多くなるので、水煮大豆150gを利用しました。ちょうどセールで99円でした。納豆の材料としては高いけど・・・。
温めるためにさっと煮て水切り。
【作り方】
- ローズマリーをさっと熱湯にくぐらせます。表面の雑菌を滅菌するため。
枯草菌は熱湯でも死滅しないそうです。 - 容器の底にローズマリーを少し入れて、この上に大豆を入れます。
- 大豆の上にも底に入れたのと同量のローズマリーを乗せる。
- 穴を開けたラップを軽くかぶせる。
- これをヨーグルトメーカーで保温します。40度で24時間。
納豆菌は酸素が好きなのでラップに穴を開け、ヨーグルトメーカーの蓋も少し開けておきます。すぐにローズマリーの香りが漂っていいかんじです。これは期待が膨らみます。
20時間くらい経過した頃に覗いてみると・・・いささか心もとない。
なので、ローズマリーを追加しました。
さらに6時間位保温。後は常温で寝かします。
完成は一番上の状態です。長くはないけど糸を引くまでになりました。完成時はローズマリーの方向は消えて、スースーする香りと僅かな酸味が感じられます。
味見すると・・・。
悪くない。旨いです。
微妙に苦味があるのはなぜかしらん。ローズマリーを増やしてもネバネバが増えないのかも。そして、多すぎて苦味が出たのかもしれないです。
でも、これ単独でも美味しくいただけます。納豆臭さが苦手な人にはこちらの方が好まれるかも知れません。
って、自分のことだけどw
ご飯に乗せるよりこのままのほうが美味しい感じ。
とは言え、リピすることはないかな・・・(>_<)
補 足
冷蔵庫保存2⃣日後、味が落ち着いて美味しくなりました。熟成されたのかな。
これならリピもありです。
ビワの葉もなかなか乙な味らしいので、どこかで見かけたらゲットしたいなぁ。