米の錬金術、ペドロダラー体制が終わる!?|その後世界はどうなる?

はじめに書いておきます。「その後世界はどうなる?」の答えは書いていません。目下必死で答えを探してるところです。

バイデン大統領が7月にサウジアラビアを訪問することになっています。石油増産を頼みに行く、という報道が多いですが、本音は「ペドロダラーの維持」です。
※日本では「オイルマネー」ですが、欧米では「ペトロダラー」(Petrodollar)と呼んでいます。石油取引の決済がドルで行われることをペドロダラー体制といいます。

これは米国の錬金術なのです。

米は71年の「ニクソン・ショック」でドルと金の交換を停止したので、基軸通貨ドルは金の裏付けを失ったかわりに原油が裏付けになったのです。ドルは不換紙幣で紙切れに過ぎませんが、これがないと石油が買えないのでその価値が認められてきたわけです。つまり、ペドロダラー体制がドルにあらゆる交易の基軸通貨の地位を支えてきたのです。
引用元 : GLOBE+
石油産出国は石油を売って得たドルで米国債を買う・・・これは米国にとって二重に美味しい。債権という紙切れを渡して紙切れのドルを回収。それを使って世界中からものを買う。貿易赤字なんか何の心配もありません。元はただの紙がモノに化けるのです。これが米国金融システムの根幹なのです。
この事に気づいてドル以外の通貨で取引しようとした産油国があった。それがイラク。イラン。リビア。それぞれがどのように締め付けられたか・・・。フセインやカダフィの死の背景がこれだったとは。他にも理由はあったが、主たる目的はペドロダラー体制の維持。
これに早くから気付き、着々とひっくり返そうと準備していたのがロシア。(更にその後ろに中国。)このことを2015年に指摘した本が当時、米でベストセラーになっていたんですね。

「コールダー・ウォー」ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争(マリン・カツサ著)

【書籍内容説明】
プーチンが仕掛ける新冷戦(コールダー・ウォー)が
アメリカの覇権を終焉させる!?
東西冷戦をはるかに超えた熾烈な戦いが始まった。
ロシア・プーチンは膨大なエネルギー資源を武器に、アメリカ覇権の核心たるペトロダラーシステム(ドルベースの資源取引)を打ち砕き、大ロシア帝国を再興するべく世界各地で着々と歩を進めている。ヨーロッパ各国は半ばプーチンの軍門に下り、オバマのアメリカの敗色は濃厚だ。
この劣勢は挽回できるのか。日本は一蓮托生、アメリカと共に沈むのか。
資源開発現場で得た最新情報をもとに、世界激震の背後にあるプーチンのしたたかな資源戦略を洞察。現在の米露関係とロシアによる覇権争いを予見した全米ベストセラー。
興味深い項目 ↓

 

 

 

オッチャン
7年前の本が注目されて「再販」されるんやな。
はあ!
何も知らんかったのに、知った今、まさに「再販予約中」かいっ!
えらいタイミングやないか。
あんさんのアンテナもなかなかどうして大したもんやがなw

「コールダー・ウォー」ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争」文庫本
8/3出版 予約受付中です。

 

バイデンはサウジを脅す力はなく、お願いするんでしょう。すでにサウジはロシアと中国を向いています。他にも”脱ドル”を狙うのはトルコやインドなども。
そう言えば、サウジアラビアが中国寄りになると予言した人がいましたね。この記事で取り上げました。

ロシアは制裁直後に「金本位制を検討」と発表しただけでルーブルの下落を止め、その後、石油の支払いに金やビットコインを受け入れると発表しました。したたかにあらゆる方面での対応を練っていたに違いありません。プーチン大統領の確信に満ちた、揺るぎない表情も納得です。

 

あれこれ見た関連する情報の中に、バイデンが何の成果もなくサウジから帰った時が基軸通貨ドルの終了だ、とする指摘がありました。問題はそうなったらどうなるのか?です。

ドルが下がる!?ってことは金融全般が崩れる!?

 

早く検索して回らないと。バイデンが帰国するまでに。アセアセ。

 

 

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