昨日、庭の桜が咲いているのに気がつきました。ちらほら、ですが。それが、今朝になると「二分咲き」くらいに増えていましたよ。この桜は土手にあるので日当たりがいいからでしょう。
うちの目の前の桜はまだつぼみが膨らみきっていませんが、それでも明日、あさってには開きそうですよ。
団地内は桜以外にも木の花(こぶし)、野の花、などさまざまな花が開き始めています。今日は風が強かったのですが南風で暖かく、うきうきと歩き回りました。
団地には桜も数種類のものがあり、緋寒桜という鮮やかな紅の桜も見つけました。もう散りそうだったので明日にでもカメラ持って撮ってきます。おそらく団地内で一番の巨木も発見。大きな枝垂れ桜も見つけました。しだれ桜は開花が遅いのでこれは余裕で見られます。
山桜もあり、こちらは花より若葉の方が勢いがありました。山桜は、ソメイヨシノと違って必ず花と葉が一緒に出るのが特徴です。オオシマザクラも同じように若葉と花が同時ですが、こちらは葉が緑で、山桜の若葉は赤い。
日本の桜の80%がソメイヨシノだそうですが、これは育てやすいからだそうです。
つい先日のこと、造園業者が近くの木の枝の切り落とし作業していました。なんだか寂しくなって、ちょっとお話を聞いたら、ほったらかしの方が木が傷むのだとか。もっとはやくからやっていれば大分違っていたのに、と。特に桜は弱い樹だそうで、団地内の桜は大半ヨロヨロだとか。
山桜と言えば本居宣長の歌が大好きですね。
この歌は、日本人のあるべき姿を歌ったものとばかり思っていましたが、確認したらそうではありませんでした。本居宣長記念館にある記述によれば
「日本人である私の心とは、朝日に照り輝く山桜の美しさを知る、その麗しさに感動する、そのような心です。」
という、ごく個人的な歌だそうです。朝日に照り輝く山桜をみて「匂う」と感じる感性を大事にしたい、という意味だそうです。
本居宣長は桜、なかでも山桜が大好きで死んだら山桜、それもとびっきりの山桜を植えてくれ、と遺言していたそうです。
この歌を解説した文章に「日本人たるもの、あさひに輝く山桜のように潔く清潔でありたいものだ。という本居宣長のメッセージだ。」というのが多いですが、とんでもないトンチンカンですね。(笑)
もうひとつ好きな桜の歌
これは浄土真宗の開祖、親鸞聖人が九歳の時に詠んだ歌。得度式をするために比叡山の青蓮院に着いたときは夜遅く、「時間も遅い事だし、明日でも良いではないか・・・」と言われ、それに応えて詠んだ歌だそうです。なんと九歳で! いやはや。
道端に咲いていた野草。カラスノエンドウ以外は名前知らずの野の花。こういう花があちこちにたくさん咲き出してうれしいです。