老いはどう在るべきか!?ばあ様達は考えているのだ

住み替えに当たり、まずは「自分のこれからはどうなるのか!?」を客観視するために、老いの客観的知識を得たいと検索しました。
年を取れば取るほど、状況は人に寄りけりで、個体差が大きいのですよね。なので客観的データがどのくらい役に立つのか?とは思いますが、知らないよりはいいかな、と。
さらにそれをふまえてどう対策したら良いのか、また公的支援のシステムはどのようなものがあるのか? なども知りたいと思いました。

ついでに老いとどう向き合うかを解決している例(メンタルよりも生活面で)はないだろうか、とAmazonをウロウロしたら「100のチャートで見る人生100年時代、「幸せな老後」を自分でデザインするためのデータブック」という本を見つけました。高額本でもあり、常備する類の本でもないので図書館予約しています。

Amazonをうろついて面白い本を見つけました。トップ画像にあるお二人の著作があまりに類似しているので噴き出しました。
橋田壽賀子先生と「おひとり様」のネーミング発案者(多分)の松原惇子さん。松原さんは私と同い年です。お二人、世代的にはひとまわりは違うのですが、多作なふたりが時系列的に老いに対する感情が同じように変化しているのが面白い。

老いを意識し始めた頃には、橋田先生「私の人生に老後はない。」、松原さんは「ひとりで長生きしても幸せ」と、まだまだ余裕しゃくしゃくw 次第に体調が弱ったのか、次には橋田先生「安楽死で死なせてください」となり、松原さんの方は「70歳、だから何なの」開き直っていらっしゃる。で、「長生き地獄」でシビアに現実と向かい合っています。この後の著作は橋田先生と同じようにふっきれたようです。

橋田先生の本は読む気にならないけど、松原さんの本は読んでみようか、という気になります。
私的には「長生き地獄」って、ほんとそう思う。
書籍内容紹介に「長生き=幸福」の時代は終わった!  とありますが、これ、どうなの!?
長生き=幸福の時代なんてあったの!?と思いますが、その後に続く孤独死や無縁仏よりもこわい、長生き。というのはまったく同感です。
いつもそう思っています。生活するためと気持を維持することに全精力を注力して、まさに生き抜く努力が求められています。
長生きすればするほど、「生き抜く努力」がますます必要になる。
しかも長生きすればするほど努力する力は失せていく・・・。
それを止めたいのに止めない方向の努力を強いられる、というジレンマ。
これが地獄でなくてなんなの!!!

 

ええかげんにしてぇ~!
リセットしてよ~!
と叫びたくもなりますよね。
松原さんの近著「孤独こそ最高の老後」というタイトルですが、内容紹介から想像するに、孤独を覚悟しなくては最高の老後にならない、ということのようで、それは私もそう感じています。

人生の始まりから盛り上がる一方だった社会的存在としてのゲーム性は消え、自らを個の存在ととらえる場面に一変する。こうなると社会的に成功した人も、そうでない人もスタートラインは同じです。
そこからは、それぞれに人生の目的を思索、自覚していく段階。そしてこれは卒業試験で、これをクリアしなければ卒業出来ない・・・。というシビアなシステムなんですよね。人生は。

老いが進むにつれ、覚悟、覚悟、覚悟とよりいっそうの深い覚悟を迫られる、と感じます。(深刻になります。)深刻になる要素は個人によりけりでしょうが。
「覚悟」という文字をよく見ると素晴らしいですよ。
辞書にある意味は「困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。」とありますが、これでは浅い。

覚悟とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!

これですよ! ジョジョの名台詞w。ジョジョの荒木さん(作者)が仏教に造詣が深かったとは!

仏教用語での「覚悟」の「覚」は、様々な煩悩や執着などの迷妄から覚めることで、目覚め(=awareness)即ち、悟りです。「悟」は「真理を悟る」です。

一般的には「困難なことを予測、受け入れて心構える。」ですが、仏教用語的には「現実(松原さんの著書的には「孤独」)を受け入れて、目覚め悟る。」ということでしょう。
なので、長生きを終了(←娑婆からのオサラバ)してもらうには、

孤独を受け入れ、目覚め、悟るしかない! (>_<)

 

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補 足

佐賀の豪雨でスーパーボランティア尾畠さんが早速活動されている様子が報じられました。
「一粒でも涙が減って貰えればいい。空を見上げる機会が少しでも増えたら。笑顔が出るようになってもらえたら、とそれだけです。」
と話してらっしゃった。

テロップで年齢が出ましたが79歳!
なさっていることは「個意識」を一旦リセットして「集合意識」のなかに再構築する・・・、そういう作業なのかも知れないなぁ。
と、ヒントがひとつ見つかった気がしました。

尾畠さんについてかなり突っ込んで書かれている週刊現代の記事
▶ ▶ ▶ 尾畠春夫さんが語った「壮絶なる我が人生」

 

 

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