団地イノベーション画策中|団地はシングルシニアにもふさわしい

実は今、住み替えを画策中です。老齢にふさわしい生活スタイルに移行しようと考えています。又、経済的にもコンパクトにする必要に迫られ、今の住まいを売却、それより安い郊外(首都圏)物件を買う。これで差額の現金を作ろうという算段です。

今住んでるとこはこんな感じで、都会そのものの風景です。こういう整備された風景が好きなんですが、うるさいんですよね。交通量が半端ないので。利便性が最大のメリットでしたが、今の私には必要ない要素になりました。

自宅周辺
歩いてすぐの場所

 

移転先の候補ですが、地域的になんの制約も無いので(通勤通学無縁で)、それが逆に選択肢がありすぎて悩ましい。あれこれ考えて、神奈川の中古団地まで絞り込みました。

なぜ今、団地に目をつけたか

団地に絞ったのはまず第一に団地好きだからw。団地世代なのかな。
高校生の頃、住んで国鉄宿舎は団地みたいなものでした。当時としてはモダンな感覚、合理的な住まいになっていて、多いに気に入っていました。同じ造形のがきちんと並んでいる風景も好きです。

団地はあくまでファミリー向けなので、シングルの自分は購入も賃貸も資格がなく(๑•́ ₃ •̀๑) ずっと縁がなかったのですが、今や様変わり。
あれこれ中古物件を見ていると、こんな良いとこに安く住めてきた人たちは良いなぁ、と。少数派はバッサリ切り捨ててファミリー優先施策に徹してきた施策には呆れますね。
そのくらい団地のロケーションは素晴らしいです。始めの画像は竹山団地ですが、どの団地もこんな感じ、同じです。

団地のシニアライフ

中古団地に注目したきっかけはニュース番組の「過疎団地と団地再生」の話題として取りあげられた横浜・若葉台団地が素晴らしかったから。
ここは緑の中に高層棟がいくつも林立している団地で、一時は団地内に小学校が3つもあったというマンモス団地です。
番組では分譲時から住み続けているシニア世代の活動を取りあげていました。さまざまな趣味の部活があって、いくつも参加している人は「毎日忙しくて老け込む間もない。」と話してました。そういう知人をみて、引っ越してきたという80歳の方も紹介されました。

若葉台団地はシニアの新しいライフスタイルのヒントがある」として、メディアにもよく取りあげられ、いまや過疎団地の対極、「活性化団地」のモデルケースとして自治体も注目しており、一種のブランド団地になっているようです。
その為、築50年以上でも関係ない価格。他の団地相場より格段にお高いです。高層で探知の数少ないデメリットが「エレベーターなし」なのですが、こにはあります。面積も70m2以上なのでお高いです。なので早い段階でここは諦めましたよ。

これがきっかけで、ネットで団地を調べてみると、団地って緑あふれてる!いい!
若葉台団地までは行かずとも雰囲気近い団地はたくさんあります♪

シニア、特に引きこもりシニア(私)には団地内の環境がひたすら魅力的です。
50年前に植えられた木々は大きく成長して木立になっています。四季折々の花が愉しめるように考えて植栽されているので、季節の移ろいを堪能できます。それらに誘われて、団地内の散歩が日課になりそう。緑の木立がある団地内を散歩したらどんなに気持ちいいかしら。

「団地イノベ暮らし」という本にリノベした方の部屋の紹介だけでなく、団地に住むメリットがうまく解説されています。その中で印象に残ったメリットは民間の戸建て大規模マンションとは違い、広い地域を俯瞰した暮らし方を考えて設計されていることです。計画の規模が大きく、自治体と連携したものであることを評価しています。

「公団ウォーカー」という人たちもいるそうで、彼らのサイトでは全国の素敵な公団の画像を見ることが出来ます。
その中でも3本の指に入りそうなのが横浜緑区にある竹山団地。団地の中心部分にわざわざ池を作ってあるんですよ!このあたりは水田が多く水分の多い地面なので、景観作りというより、造成中の湧水対策だったようです。人工池なのに水が涸れないのか!?と思っていたのですが、現在でも周辺の雨水が集まる仕組みになってるんですね。

竹山団地中心部
人工池のほとりにある棟はヨーロッパ風のアーケードになっています。当時としては珍しいエレベータのあるシンボリックな高層棟もあります。

 

団地ウォーカーの画像や、ストリートビューイングでみると、竹山団地サイコー♪
ここの住めたらどんなにいいかしら♪と憧れます。

こちらは川崎市麻生区にある麻生台団地。
この素晴らしい木立!空気がヒンヤリとして、気温が低く感じます。(行ってきました)

麻生台団地
木立の間を風が吹き抜けて涼しいです

 

麻生台団地は団地自体がかなりの高台にあり、周辺は川崎市作成のグリーンツーリズムのコースがいくつもあります。団地内も散歩というより鍛錬に近いコースがあります(^^ゞ

麻生台団地
画像で見るとさほどでも無いけど、実はなかなかのアップダウン

 

町田市の藤の台団地です。町田博物館のすぐ近く。

藤の台団地
立派な桜の木がたくさんあります。今はサルスベリが満開でした。

 

団地のメリット

団地のメリット、ダントツは安い!
個別の住居価格を無視しても、このロケーション! 今後大きく変化する可能性が低い、ということも含めて安い! もちろん駅から遠くて、過疎っている団地は別にして、ですよ。
建物棟についても50年という築年数が気になると思いますが、大半の団地は管理が非常に良いので、民間の築50年と比べると全然マシです。作られた段階で価格の割りには頑丈で丁寧な作りですし、建築前から劣化に対する意識高いので民間のマンションは比較になりません。
私的には民間の築20年物件より、築50年団地の方がいいなぁ。団地の壁構造は地震などでもつぶれないと言われています。傾いたり、倒れたりはあるでしょうが、つぶれなければ死傷者は少なくなりますものね。

環境として、ロケーションと同時に人的環境(コミュニティ)の良さもあります。若葉台団地のように自治活動が活発でなくても、似たような世代が多いというのは好ましい。

他にも団地が良いと思った理由は

  • 建物の構造が地震に強い壁構造。
  • 管理がよく、計画的に修繕を実施。
  • 棟の間隔が充分あり、日当たり、風通しが良好。
  • つかず離れずの人間関係になるように配慮されている。
  • 突然向かいに高い建物が建つ、なんてことがアリエナイ。
  • 団地内に緑が多い。地域的な目線で理想的な暮らしを追求している。
  • 自分に近い世代が多い。
    古いデータではありますが、団地に住む半数弱が単身者で、年金のみの収入で生活している人は半数以上だそうです。自分と似たような人が多いのは気が楽です。
  • 自治活動が盛んで年間行事もある。
    よそから転入したとき、なじむのに助かります。
  • 自治体が過疎化対策をしたり、少子高齢化施策のモデルに取りあげる様になっている。
  • 仮に立て替えになる場合、敷地に余裕があるので所有者の負担が最低限ですみそう。

等など。最後の立て替えの件ですが、最近のニュースで団地の建て替えがスムーズになるための法律改正があるようです。これが施行されると、実際の住戸は売ることなく、敷地の一部を売却することが出来るようになります。今は使わなくなっている共有地、たとえば子供の遊び場の敷地を売り、持ち分比率に応じて払ってもらえる、という流れになります。

町田市の山崎団地では、空いた敷地に新たに高層棟を建てて、数棟分の住み替えが出来たようです。で、空屋化した旧低層棟分の売却が可能になり、高層棟の建築費用がまかなえる、ということですね。新しい法律になれば、反対する所有者がいても(持ち家を売るわけでは無いので)敷地の売却が可能になります。

 

団地のデメリット

逆に団地のデメリットは大半の団地にはエレベーターがないんです!
5階建てが多いのですが、階段なしで5階は辛いですね。なので高齢化で転出する人が多いようです。
売りに出るのは4階、5階の物件が多く、価格も下の階よりガクンと下がりますし、なかなか売れない。
もっとも人気なのは2階、次に1階だそうです。

それと構造躯体のコンクリート部分はいじれない規約なので、浴室・洗面・トイレの水回りのスペースがギリギリの狭さ。部屋をつなげてワンルームにするのができません。(梁部分が残ります)

デメリットでもっとも大きなものは過疎化ですね。始めは団地内にあった商業施設が、人口減少で成り立たなくなり撤退しているとこが多い。大半はこの流れで、若葉台団地のようなとこは例外的なようです。
団地はたいがい最寄りの駅から離れているため、車が無い場合、致命的になるケースが多いようです。バスがあっても時間帯によっては1時間に1本、なんてこともザラです。

それと、固定資産税が高くなります。民間のマンションの持ち分よりも確実に広くなるので、同じ地域(税率)で比較すると、まちがいなく数倍になると思います。

という感じてメリットとデメリットがはっきりしています。

メリットの方が圧倒的に多い団地を見つけられるか、選び出せるか、これが今後の暮らしを決定づけてしまうため、入念な調査をしなくてはなりません。とてもストレスフルです。
実はこの作業を6月からやっています。

個人的に「ペット可」の必要があるので、これがネックになっていました。大半の団地は「ペット不可」です。ちなみに憧れの竹山団地はごく一部の棟以外は「ペット不可」です。

 

 

 

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