うちの棟の周りで一番先に咲く桜はこの大島桜です。白く清々しい雰囲気の桜なのでずっと山桜と思っていましたが、確認したところ、大島桜でした。山桜は葉と花が同時なのだそうです。
山桜の歌では本居宣長の歌が真っ先に思い浮かびますね。
敷島の大和心を 人問はば 朝日に匂ふ山桜花
朝日をうけた山桜を美しいと感じる感性こそが日本人の心だ、みたいな意味でしょうか。本居宣長の桜を詠んだ歌はいくつかあり、こんなものもあります。
さて、竹山団地の桜を見るのは今年で最後になります。
少々舞い上がって危うくジョーカーを掴むとこでしたが、その後もしっかり田舎移住プロジェクトは続いておりましたw あまり自分を盛り上げると危ういと気づいてコソコソやってましたよ。
で、これはいいかも、という物件を見つけたので、木曜日に内見に行きます。すでに先月中旬に環境・立地は確認してきました。
場所は山梨県身延町というところです。まったく知らない場所です。なぜここに注目したのか、さっぱり思い出せないのですよ。Google様配慮で身延町物件が流れてきて見つけたのかなぁ・・・。
山梨県???
まったくなんのつながりもなく、行ったこともない。
しかし、自治体のサイトを見ると、なかなか素敵な場所です。なんたって富士山!!!
富士山噴火とか頭の隅にあって、候補に考えたことがなかったなぁ。
あちこちにある「2025/7/5に何かが起きる」という情報を見ると、とにかく海沿いはだめ。標高の高いとこに住め、と言ってますね。となれば山梨、いいかも~。
身延町は甲府と富士市を結ぶJR身延線の中間くらいにある町です。調べたら、有名なのは「日蓮宗身延山久遠寺の枝垂れ桜」です。最近では、それより有名なのが「ゆるキャンの聖地」だと。
うーん!?なんだろ、これ。なに? ”ゆるキャン”とは。
アニメのタイトルでした。実写版ドラマもあるらしい。
作者自身のアウトドア経験・取材をもとに作品内に取り入れられたキャンプノウハウ、作中の美しい自然描写が話題となり2018年を代表する大ヒットアニメの1つとなった。
さらにアニメ放送開始後にソロキャンプを行う人口が増加し、「キャンプブームの火付け役」といわれるようになっている。
身延町へのふるさと納税は、2017年度が前年度と比べて件数が約12倍、納税額が約8倍に増加しているんだ。
身延町の移住促進課では、まずは地域の雰囲気を見てもらい、気に入ったら「空き家バンク」の物件の内見に進む、という実際的な対応です。この順を踏まないと紹介してくれない仕組みです。
なので、先月、地域観察に出かけました。
役場の対応はクールで、町案内などは無しでした。これが逆に良かったですね。案内されないので誰にも気遣いすることなく、地域の空気に触れられました。
身延町は富士川沿いに南北につながる3つの町が合体しているため、縦長で移動が大変です。田舎ゆえ、バスも1日に5本くらい。身延線の最寄りの駅から物件までタクシーで2,800円でした。
とんと知りませんでしたが、富士川は日本三大急流として有名だとか。なので大きな川なのに、川の流れはとても勢いがあり、水の音がしっかり聞き取れます。
河原でおにぎり食べながら、ただただ川音を聴いている、なんていう日課は素敵でしょうね。
(ちなみに氾濫が心配でしたが、治水工事が万全で昭和のはじめにあったくらいだそうです。)
しかーし、何と言っても残念だったのは富士山が見えないんです!!!富士山に近すぎるから、ちょっとした山が邪魔になって見えないのですって。
物件の立地は、富士川沿いの国道に面してます。この国道は大型工事車両がブンブン走ってました。(リニア工事のための一時的現象だとか)
歩いて10分くらいに小さなJA産直市場というのがありました。野菜、豆腐などは間に合いそうです。ちなみに身延町の名産品は「あけぼの大豆」です。
更に歩いて行くと”ゆるキャン”のヒロインがバイトしている設定の大きなスーパーがあり、隣にはコメリ(ホームセンター)もあります。そして、そして、なんとシャトレーゼのそこそこ大きなショップがありましたよ。物件から歩いて30分くらいは掛かりそうですが、シャトレーゼのソフトクリームに釣られて頑張れそうです(笑)
物件は、外から見た範囲では、築年数は古いのですが、ほんとにそんなに古いの???というくらいしっかりした作りのようで、きれいでした。1年くらい前までおばあさんがひとり住んでいて、病気で亡くなられたそうです。見事な藤棚があり、草木がお好きだったようです。ゆっくりとひとりの生活を堪能されていたであろう、という雰囲気が残ってました。
両隣の家も広めの庭があり、建物同士の距離がしっかりあるのが良かったです。しかし、どちらも空き家。ご高齢で亡くなられたそうです。などの情報を、ちょっと離れた家の方にお話を聞くことが出来ました。
今週木曜日に、売主さん(相続された息子さん)が千葉からこられて中を見せていただく流れです。楽しみです。売主さん同席だと、失礼な気がして物件の隅々まで細かく見られないので、インスペクター(建物診断士)に同席してもらいます。費用はかかりますが、建築の専門家なので安心ですから。